友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

無理な押し付けだった

2023年03月10日 17時26分00秒 | Weblog

 テレビでWBCの中国戦を観た。圧倒的に中国に勝つのかと思ったら、意外に苦戦していた。まあ、大谷翔平選手の投球が見られ、ヒットが見られたのだからよしとしよう。それにしても、もう少し早い時間から試合を開始できなかったのか、私は7回まで観て寝てしまった。

 カミさんは「最後まで観た」と言っていたから、スポーツが相当好きなのだろう。私は小学生の時、子ども会のソフトボールチームに入れられ、日曜日に小学校のグランドでの練習に参加しなくてはならなくて苦痛だった。親は喜んで、バットとグローブを買ってくれ、兄はキャッチボールの相手をしてくれた。

 しかし、バッターボックスで無暗にバットを振っていたんだと、大人になって気が付いた。教員になった時、若手教員でソフトボールのチームを作り、他校の先生との試合があった。その練習の時、体育の先生が「全然ボールを見ていないな。ピッチャーがボールを放し、キャッチャーが捕らえるまで、ボールを目で追ってみて」と言う。

 言われたとおりにしてバットを出すと、ボールは見事に遠くに飛んでいった。スポーツはただ練習すれば上手くなるものではないと教えられた。何度も練習すれば上達する訳では無く、どのように練習するかにあるし、好きでもないものは夢中になれないから上達しない。

 私の子どもふたりにバイオリンを習わせたけれど、娘たちはバイオリンが好きだったのかと思う。長女が「ピアノが習いたい」と言ったが、団地住まいではピアノの置き場がない。それで、私が子どもの頃に憧れていたバイオリンを、「誰も習っていないから、この方がいいよ」と言って習わせた。

 高校生まで続けていたが、苦痛だったのかも知れない。名古屋で有名なバイオリニストの演奏会があれば、ふたりを連れて聴かせたりもした。上手くはならなくても、嫌いになって欲しくなかった。音楽に親しむ、そんな家庭に憧れていたが、親に素養がないのに、無理な押し付けだった。

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