友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

それが運命なのだ

2021年05月04日 17時48分26秒 | Weblog

 市から市民団体の活動を紹介するので展示物を用意して欲しいと連絡があった。私たちが市内で井戸を掘り、手押しポンプを設置した写真を撮りに出かけた。天気が良いので公園で遊ぶ親子も多い。若い男女はベンチで楽しそうに語らっている。

 ちょっと羨ましい。ひとりの老人が下を向いて、重い足取りで歩いている。首も腰も曲がっていて、覇気が無い。自分では違うと思っているが、他人から見たら私もあの老人と変わらないかも知れない。私は無理に背筋を伸ばし、足幅を大きく元気よく歩いた。

 ところが家に帰って、写してきた写真をカメラの機能で再生して見てがっかりした。自分ではオートで写したつもりでいたのに、動画スイッチになっていて、ピントが合っていない。やれやれ、せっかく撮影に行ったのに何というヘマをしたのだろう。

 我が家の洗濯機が脱水時に凄く喧しいので、階下ではかなりウルサイのではないかと思うし、ドラムにカビが付着しているようで、洗濯ものにヘンな塊が付いてくる。長く使ったのだからそろそろ取り換える時期に来ている。

 けれどもカミさんは、「性能のいい機種なのよ」と洗濯機を愛おしむ。洗濯機を回したところ、ほとんど音がしない。「ねえ、ほら、音もしないわよ」と言う。そう、不思議なもので、手放されると分かると、洗濯機も真面目に働いて哀願するようだ。しかし、どんなに足掻いても明日は新しい洗濯機と交換されてしまう。それが運命なのだ。

コメント (1)
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