友々素敵

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マクロン新大統領は「愛」を貫く人

2017年05月09日 18時36分01秒 | Weblog

 フランスの大統領に39歳のマクロン氏が選ばれた。棄権者は有権者の25%、投票した人の中で白票を投じた人は6%あり、棄権・白票は3割にもなる。「極右は嫌だが、エリートも嫌い」という人たちだろう。マクロン新大統領の勝利でとりあえずフランスのEU離脱は無くなったが、ヨーロッパで起きている排外主義が解消された訳ではないので、彼がどのような政策を打ち出すかが注目される。

 マクロン氏の勝利を報じるテレビを見ていて、彼の傍に立つ高齢の女性を母親と思ったら、いや、マクロン氏夫人という。トランプ大統領は若く美しい女性を従えていたが、それが23歳年下の3番目の夫人だった。大統領や首相になる人は、誰もが認めるような美しい女性を妻として披露するのが常だ。私は、マクロン氏が老婆の妻を人々の前に連れ出す勇気に驚き、感動した。

 今朝の新聞を見ると、マクロン夫人は彼が高校生の時の国語教師3人の子どもを持つ既婚者で、次女がマクロン氏と同級生。演劇部に入ったマクロン氏は顧問のブリジット先生に惹かれていった。ブリジット先生も彼の溢れる知性に魅了された。ふたりが恋に落ちたことは町中の評判となった。マクロン氏の両親は同級生だったブリジット先生の娘と付き合っていると思っていたようだが、事実を知って彼をパリの高校へ転向させる。

 それだけなら、男の子が年上の女性教師に恋した話だった。ブリジット先生もなぜか彼に転校を勧めた。その時、17歳のマクロン氏の言葉が凄い。「あなたが何をしようと、僕はあなたと結婚する」と宣言。17歳でそんなことが言えたことに驚く。私が高校生の時、好きな女の子がいたが結婚は考えられなかった。結婚は好きなだけでは実現しないもの、両方の家柄が釣り合うかが問題だった。我が家は材木屋だったが、祖父母の家の小屋に間借り生活だったから、立派な家の娘との結婚は無理と思い込んでいた。

 マクロン氏が「愛」を貫く人であることは確かだ。彼は29歳まで結婚もせずに待ち、ブリジットさんが54歳で離婚すると、翌年の2007年ふたりは結婚した。彼は3人の父親となり、何人かの孫のおじいさんとなった。マクロン氏とブリジット夫人は「子どもはつくらない」そうだが、幸せそうな家族の写真がインターネットにあった。

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