友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

子どもの貧困

2015年08月05日 17時59分56秒 | Weblog

 「溶けてしまいそう」と言われたが、本当に暑い。もう何日、この猛暑が続いているのだろう。余りの暑さに考えるのも面倒になる。せっかく育てたというか、勝手に育っていたミミズが鉢から飛び出して干からびていた。鉢の中の方が安全だと思うけれど、中にいられないほど熱いのかも知れない。朝晩、水やりは欠かさないのに気の毒なことをした。

 暑さの中でも子どもたちは元気だ。サッカー部の子どもたちが運動場を走り回っている。「ワー」とか「オー」とか、大きな声を上げている。倒れないかと心配になるが、見ている限りでは大丈夫そうだ。朝、あんなに元気に鳴いていたセミの声も昼間は聞かなくなった。鳥も虫も飛んでいない。まさに灼熱の地獄のように、音はなく日差しだけがギラギラしている。

 夏祭りは小学校の高学年から中学校の生徒が圧倒的に多かった。中学3年にもなると高校生と区別がつかないので、高校生も来ているのだろうが、目立たない。中3の女の子は短いパンツを穿き、ヘソを出して歩いていた。テレビに出てくるグループにそうした格好の女の子がいるが、わが街の夏祭りで見るとは思わなかった。長い手足とヘソ出しスタイルはみんなの関心を集めていた。

 いつの時代にもどこの街でも、明らかに横着そうな連中はいる。祭り会場の一角にたむろし、タバコを吸い何かを飲んで騒いでいる。屋台でアルコールは販売していないから、家から持ち込んだのか近くのコンビニで買って来たのだろう。会場を見回る係りの人たちも見て見ぬ振りで通り過ぎていく。

 不良ぶることで自分の存在を認めさせたいと思っている。私は逆に詰襟の学生服をキチンと着る硬派だったが、彼らと中身は同じだった。今、子どもの貧困が問題になっている。私たちの親は高学歴ではなかったが、今の子どもたちの親は高学歴が増えた。大学や専門学校も増え、みんなが進学する。しかし、授業料が払えなくて中退する者も多い。中退者の就職は難しいから、子どもの貧困は増えてしまう。

 「即戦力にならない教育はやめてしまえ」と言う人もいるけど、みんながそれなりに働くことができ、それなりに生活できる社会の仕組みが必要なのだ。「先に希望が持てない」と、子どもたちに言わせるような社会であってはならない。

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