友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

整形外科を受診する

2011年12月02日 23時02分50秒 | Weblog

 「早く診てもらわないと歩けなくなるわよ」と脅されて、最近できたばかりの整形外科を受診した。腰と膝の痛みは病院では治らないとよく言われる。それくらい患者が多いということだろうし、難しいということだ。右膝の痛みは和らぐどころか次第に強くなってきたような気がして、自分で治すという信念を曲げた。信念といえば聞こえはいいかも知れないが、どうも本音はめんどくさいのだ。膝の痛みが常にあるならば素直に病院へ行くだろうけれど、日頃は耐えられないほどの痛みではない。同じ姿勢が続いた時、次の動作に移ろうとすると激痛が走る程度だ。

 

 今日は天候がよくないので、外の作業もできない。それならば病院へ行ってこようかと思った。午前中は大変込み合うので午後の方がよいと聞いて出掛けた。午後5時から診察が始まるので、その前に病院に入った。私の前には10人ほどの人がいたけれど、6番のカードを渡された。「名前を呼ばれたら受け付けに来てください」と言う。15分ほどしたら名前が呼ばれた。問診表を渡され、「診察の時にこれを出してください」と言われる。また、20分ほどしたら名前を呼ばれて診察を受ける。名古屋大学医学部を卒業して、アメリカの大学病院で研修し、日赤の外科部長を務めたと履歴が掲げてあった。

 

 「どこが痛みますか」と聞き、ベッドに仰向けに寝かされた。「左足も曲げてください」と言うので、左は35年前の事故以来曲がらないと話すと、膝を触って「曲がりそうですがね」とおっしゃる。35年前の日赤で「日常生活はできるので」と言われた話をするが、肝心の右膝には興味が無いみたいだ。「両膝ともレントゲンを撮らせてください」と言い、診察室の前で待つ。1時間は待ったであろうか、名前を呼ばれてレントゲン室へ。終わって、「診察がありますから、診察室の前でお待ちください」と言われる。

 

 人気があるのか大勢の人で込み合っている。診察室も3部屋あるけれど、先生は一人のようだから、どういう基準で使い分けしているのだろう。一番奥の部屋は処置室で、注射を打ってもらったりするようで、「処置がまだなんだ」と長い時間待っている人がいた。余りにも時間が長すぎると耐え切れなくなった妻の方が受付嬢に問い合わせに行く。「どうも忘れられたみたい」とダンナに向かって、「あんたがドンくさいから」と言わんばかりに伝える。直立不動だけれど、首が後にあって歩き方がおかしい美人が私の席の隣に座る。見るからに苦しそうだ。首の骨の病気なのか、帰る時には首にコルセットのようなものを巻いていた。それにしても、私の席の隣の人たちはそれぞれに診察を終えて帰っていくのに、私は何時呼ばれるのだろうと不安になる。

 

 病院に来ると必ず何人かの知り合いに会う。それが嫌で来たくなかったのだが、やっぱりふたりの知り合いに出会った。でもおかげでその時は退屈せずにいられた。今に長時間待つのであれば、読みかけの本を持ってくれば良かった。診察室の前で待つ人は私ともう一人だけになった。私が先に呼ばれて診察が終わった。待合室を見るともうそこには誰もいない。受付でお金を払い病院を出ると午後8時35分だった。3時間35分は余りにも長すぎる。それで、「次にMRを撮りましょう」と言うだけだ。くたびれてしまった。

コメント
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