友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

どうしても2点で一致しない

2010年08月28日 15時17分57秒 | Weblog
 超物知りな友だちとはいろんな面で一致する。「これからは成長経済はあり得ない。右肩上がりの経済社会からの転換が必要だ」「若者たちに農業の喜びを教える方がいい」「昔のような質素な生活に戻れと言っても無理がある。けれども、成長経済にはならないと分かれば自ずと生活様式も変わるはずだ」といった社会観はよく似ている。女性についても、「好きならば好きとはっきりさせければいい。金で女のご機嫌を取る奴は、金の切れ目が運の切れ目になるのは当然だ。ぶつけるだけのハートがない奴は恋などできん」と手厳しいことを言う。

 「スウェーデンは収入の75%の税金を払っている。それでも国民に不満がないのは、どんな些細なことも全て国民の前に公開されているからだ。税金がどのように使われているか、1円単位で分かる、情報公開こそが政治の基本だ」と説く。私が選挙で、「市民参加と情報公開」をスローガンにした時も、だから骨身を惜しまずに協力してくれた。「官僚が政治を私物化した」と主張する彼は、地方においては「多すぎる役人の数を減らし、やらなくてもいいことまでやっている行政のあり方を見直すべきだ」と言う。市民の直接参加で、行政の事業を見直そうとした私の主張と一致した。

 ところが2つの点で全く話が合わない。1つは教育で、子どものことは子どもが決めればいいという点では一致しているのに、彼は日本の教育をダメにしたのは日教組だと言い切る。日教組が全面的に正しいとは私も思わないけれど、日教組が教育をダメにしたとは思えない。教育は常に社会と密接に結びついていて、社会からの「要求」に屈してきた。本来は理想があり、その理想へ向かって教育は行なわれるように見られがちだけれど、実際は社会からの要求に押し曲げられてきた。そういう運命を背負っているのが教育といえる。

 2つ目は外国との関係だ。彼は「外国に屈するのはもっての他だ。軍事力の強化こそが外交の基本。韓国や中国にこのままではやられてしまう」と危機感を抱いている。「自国を守らずに、話し合いでなどと言うのはアホだ」とさえ言う。どうしてこうなってしまうのか私には理解できない。私よりも5つ年上だけれど、それだけでこうも国家に愛着があるのだろうか。まるで、幕末の志士のように、外国から日本を守るためには日本の官僚主義ではダメだと言っているみたいだ。

 これからは、成長経済は望めないのだから、それにあなたが言うように、このまま人類が増え続ければ地球は破滅するわけだから、ここは自国優先ではなくて、地球全体を視野に考えていくべき時なのではないですか。そう思うけれど、まだ超物知りとはまともに論戦をしたことがない。言い合っても一致点は見出せないだろうという思いと、今更議論などしても意味がないような気がするからだ。

 さて、今晩は我が家のルーフバルコニーで8月の誕生日会である。お天気はよさそうだけれど、風が強いと困る。5家族にかかわるそのまた家族まで含めると20人くらいか。早く用意にかからないとカミさんから「早くして!」って声がかかりそうだ。
コメント
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