民謡/梅若朝雲(駅前仙人)の徒然日記2007.1.28~

民謡&三味線の師範・釣り・料理など多趣味。

Day.2419 三味線楽譜

2013-09-12 22:35:35 | 民謡夜話
三味線文化譜・・・およそ楽譜の中で一番分かり易く簡単な楽譜だろうと思う。
三本の糸を書いてその糸の上に勘所を書く・・・
仙人、オタマジャクシは皆目だ・・・この文化譜なら誰よりも理解できる。
(この文章は普段三味線にご縁のない方のために・・・)

三味線は一定の楽譜を作って、声の高さに調弦する・・・無類に重宝な楽器なのです。
そうでない楽器は音が先に設定されるので、高低はずらして弾くと言う事になり複雑だ。
調弦にはおおむね本調子・二上り・三下がり・・・紙面での説明は難しいので割愛
詳しく知りたい方は是非仙人の所へ・・・

この楽譜で行くと「イチニー イチニー」で、その上スカスカなので習い始めの初日にでも弾ける。
それほど簡単なものもあるのデス・・・とは言いながら
このまま弾いても唄にはなりません・・・この中に自分なり伝承なりの
「思い入れ」を盛り込むのデス。
このまま弾くと「科白の棒読み」と言われること同じになるのです・・・そんな人が実に多いのデス。
ンで「弾けた弾けた!」・・・ってか

よさこいと言うから高知のよさこいの流れでしょう・・・放送や録音機のない昔は
船乗り・船頭衆が港から港へ運んだ・・・と言う事です。
当然、陸路も同じことでしょう。
とは言いながら、よさこいの面影は微塵も残っていないから大笑い

特筆すべきは5番目と6番目・・・
「石蕗(つわ)の一月干(ひしてぼし)豆腐(おかべ)と煮(しめ)て
       好いたにせドンと 岡登り」  ヨサコイヨサコイ

通訳しますと「蕗の干したものを豆腐と炊いて 好きな彼氏とピクニック」となりますね

「よさこいよさこいで通わせながら おはん柳に春の風」・・・これは通訳要らないっしょ
お座敷歌の中のお座敷歌・・・しっとりと言いうよりは「さわぎ唄」。
リズムもメロディーも、とても上品に色っぽいのですよ。

因みに・・・皆目=さっぱり!・・・さわぎ唄=賑やかだけど五月蠅いほどではない
「唄うと言う事は、その唄に体温を吹き込む」と言う事なのです。
この事↑はお稽古中の人に教える極意でもあるのデス。

コメント
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