大阪グルメ倶楽部

メンソールのグルメレポート&オフレポート

兆治(てっちゃん鍋/西心斎橋)

2007年12月09日 22時14分57秒 | その他
 たぶん、『兆治』の看板はみたことがあっても、入ったことがある人は少ないんじゃないかな。『ル・クロ』や『ラ・ストラーダ』などが入り込んでいる路地にあるモツ鍋屋。入り口は狭いが、二階席もあって、全42席というのは驚きの広さだったりする。

 ここのオーダーは、てっちゃん鍋(1,680円)にバラ(790円)を追加というのが、メンソールの観察では95%を超える。オーダーを取りに来た大将がそれをサジェストすると、客は無条件にそれをオーダーしてしまうようなところがあるので、別に客の方がそのオーダーをリピートしてるわけではない。メンソールのように、てっちゃん鍋にバラと赤センマイと言った変則オーダーする人はまずいない。これに、キムチと、ユッケか生レバをオーダーするのがパターンみたいになってるんだけど、鍋はそれなりに量が多いし、あとで麺とか雑炊とかにすることを考えると、サイドメニューはほどほどにしておいた方がよい。

 バラは、色が茶色に変わったら、多少赤身が残ってても食べれる。そのころには、もやしも食べ頃になってる。対しててっちゃんは十分に火を通した方が良い。あと玉葱は、飴色になって半透明になるまで手をつけないのが吉。

 味付けは、最初はすき焼き風なんだけど、食べ進むに連れて辛くなってくる。メンソールにとってはどうと言うことのない辛さだけど、辛いのが極端に弱い人なら無理かもしれない。最後はシャーベットで締めるのが良いかも…。

 なお、鍋の面倒は、最後の雑炊までスタッフがみてくれるので、客としては食べることに専念できる。



(店  名) 兆治
(ジャンル) モツ鍋
(所 在 地) 大阪市中央区西心斎橋2-3-22
(電  話) 06-6212-5408
(営業時間) 17:00-24:00
(定 休 日) 無休



コメント (11)
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ジョヴァノット(中央区博労町)

2007年12月09日 11時43分46秒 | イタリアン
 『マーブル・トレ』の上村和世シェフが独立。フロアは17席のみで、、先月一周年を迎えたと思う。一周年を祝う、各店からの花が飾られている中をすすみ、名前を告げるとカウンターに案内してくれた。この椅子が座りにくい。ゆったりしてくださいという意味なんだろうけど、尻部分よりも太ももが当たる部分が高くなっているので、どうしても身体が後ろに倒れてしまう。仕方がないので、先端に尻を引っかけるような形で座った。


 ベルモットをなめながらメニュー構成を考えていると、アミューズと言うことで、アンチョビを詰めたオリーブのフリットとハムが出された。コースにするかアラカルトで行くかをまず考え、アラカルトで行くことにした。メンソールは前菜からではなく、まずメインを決めてからパスタを決め、前菜を決めという逆方向で決めていくので、まずメイン料理を見る。ウズラ、鴨、バームクーヘン豚、牛肉の四種類。ウズラ&鴨は普段食べてるし、バームクーヘン豚は『バッロッタ』で食べて感激はしたけど、連続で食べるよりは、一番のお勧めでもあるA5ランクの牛肉にした。前菜は、どういう経緯か大根&かぶらになり、バームクーヘン豚で作ったピリ辛ソーセージになった。パスタは蟹と決まってたところがあったので、蟹パスタ。

 で、前菜。白大根と黒田遺恨の二種類。かぶらも白と赤の二種類。どちらもシンプルな料理法で、味付けはたぶん塩&オリーブオイルのみかと思う。調理法がシンプルなだけに、素材の味がストレートにダイレクトに味わえる。それぞれの野菜の食感、仄かな甘み、塩味がアクセントになって、選んだワインがあっさり系だったこともあって抜群にマッチした。

 二品目は、バームクーヘン豚のピリ辛ソーセージなんだけど、スープはいかが?、と聞かれたので素直にサジェストに従った。

 で、スープに次いで三皿目になったバームクーヘン豚のピリ辛ソーセージなんだけど、出された皿をみて、えっ、これだけなん?、と思ったりした。もっとガッツリ喰いたいなぁ。一番最初に、今日はヘビーに食事したいと伝えたんだが…。

 カウンターに座ったこともあったと思うんだけど、料理についてはその日の仕入れ内容からお勧めの食材をサジェストされ、料理法についても客と相談しながら決めていくといったような感じ。麺も手打麺、乾麺から選べるし、パスタの形状も好みを言えば答えてくれるんだけど、メンソールは、パスタとソースは相性があると思ってるので、ソースが判らないとパスタの形状は決めれないと思ってる。で、ソース内容を聞いてみるとこってり系だったので、ここはタリアテッレにした。メンソールはショートパスタ好きなので、ファルファッレも一瞬頭をかすめたんだけど…。

 蟹を中心として、魚介類のクリーム系ソースのタリアテッレは、旨かった。麺がソースと一体化してる。ソースの旨みを十分に吸い込んでいて、たぶんソースを洗い流して麺だけ食べても、しっかりとしたクリームの味、蟹をはじめとした魚介類の味が感じられると思う。いわゆるアルデンテではなかったんだけど、メンソールの考えでは、パスタは中心に芯を残している必要はないと思ってる。芯を残した状態で茹で上げると言うことは、ソースとからめた時にソースを吸い込む余力を残していると言うことであって、できあがりのパスタに芯がなくても、それはソースの旨みを余すところなく吸い込んで、ソースと一体化しているべきだと思ってる。そうした意味でも、文句のつけようがないパスタだったと思う。

 メインの牛肉。部位はランプから内ももにかけての脂身の少ない部分と、三角バラの二種類。どちらもスライスして、片面のみを炙ったもの。内もも肉の方はバルサミコ酢が添えられているが、三角バラの方は塩味のみ。添えられているのは、勝尾時の朝詰みクレソン。メイン料理は、これだけで4,500円なんだけど、久しぶりに本当に美味しい牛肉を食べたというか、美味しい牛肉を食べるためには4,500円くらい出さないと行けないのかという思いが交錯した。内もも肉は、噛みしめるたびに肉の旨みが染み出してくる。噛んでも噛んでも、最後に飲み込むまで、旨みが出てくるような感じ。三角バラも同じ。こちらは脂の旨みがまず口の中に広がり、それから肉の旨みが広がってくる。

 ドルチェの前に、チーズ盛り合わせをオーダーするが、これが高かった。パンナコッタとエスプレッソ。食後酒は、マスカット系のグラッパ。


 料理は旨いと思うし、サービスも良いと思う。メニューは一応置かれてるけど、シェフやサービスとの会話の中でメニュー構成を決めていくというのも面白いと思う反面。そうしたことになれてない人には辛いだろうなとも思う。要は、イタリアンなんだけど、鮨屋なんだな。メニューにある物をオーダーすると、更に○○を添えると美味しいとかのサジェストをしてくれるんだけど、添えた○○は当然別料金となると思われるので、客単価を上げるための手法のようにも思えてしまって、ちらりいただけないような気がする。なぜ、ベストと思える物をメニューの載せてないのか、と言いたくなってしまう。メニューの添え書きとして、トリュフ使うとプラス500円とか書けばいいんじゃないかとも思うが、それだと客単価アップの効果としては薄いんだろうな。良い意味で取れば、客とのコミュニケーションを取ることを大事にしてるんだろうとも思うけど、メンソールには、馴染まんな。

 あと、高い。客単価アップの戦略にはまってしまった感はあるかもしれんけど、高い。メニューには値段が書かれてるので、積算はしてるし、会計時の金額とそれほど差異があることはないんだけど、メンソールの頭の中にあった金額の140%だった。で、もう行かんだろうなと思う。



(店  名) ジョヴァノット
(ジャンル) イタリアン
(所 在 地) 大阪市中央区博労町4-2-7
(電  話) 06-6243-5558
(営業時間) 17:30-23:00
(定 休 日) 日曜日&第二月曜日
(店  主) 上村和世
(備  考) 要予約

コメント (3)
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ヨッテリア・ガク(豚肉系イタリアン/中央区淡路町)

2007年12月09日 10時27分35秒 | イタリアン
 メニューの約7割が豚肉料理というトラットリア。カウンター6席、テーブル席は4席と2席というスモールサイズ。当然、看板の豚肉料理を堪能するつもりだったんだけど、なぜか同行者達が豚肉以外のメニューに強い興味を示したので、豚肉料理オンリーとはならなかった。メンソール的には、豚胃のグラタン、豚足のグリルも喰ってみたかったぞ…。

 ちなみに豚肉の方は、イベリコ、三元豚、白金豚、もち豚の4種類を使い分けてくれる。前菜となったのがもち豚のテリーヌとあんきものソテー。豚乳のソテー(800円)はなんとしても食べたかったので、一人前だけオーダーした。パスタ系は、豚小腸のリガトーニと、剣先イカと秋なすのアラビアータ。あと、栗とゴルゴンゾーラのリゾット。ゴルゴンゾーラは仕上げに散らしたという感じで、暖かくない分、ゴルゴンゾーラの香が控えめになってて、栗の香&味を邪魔しない。

 メンソールが気に入ったのが、イベリコ豚の瞬間薫製おんたま添え。瞬間薫製がどういうものかは聞かなかったんだけど、薫香が漂ってきていたので、実際に薫製してるんだと思う。それほど『瞬間』ではなかったような…。で、噛みしめると脂分が口の中に吹き出すんだけど、しばらくして薫香が広がる。それに、おんたまの柔らかさがマッチしてていい感じ。


 やっぱり、今回のように大人数で行く店ではないと思う。少人数でカウンターに座るべきだろうな。それと、今回豚肉メニューは総なめにできなかったので、改めて今回食べれなかったメニューにチャレンジしてみようと思う。


(店  名) ヨッテリア・ガク
(ジャンル) 豚肉系イタリアン
(所 在 地) 大阪市中央区淡路町2-6-5
(電  話) 06-6222-2256
(営業時間) 18:00-26:00
(定 休 日) 日祝

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