久留米ラーメンが、切なくなるほど好きである。
どの位好きかと言うと、
毎朝、このスープで顔を洗いたいぐらいだ。
・・・嘘だ。
本題に入る。
少し前の投稿で、懐かしい名前のラーメン屋のコメントを頂いた。
あそこか。
そう言えば、リタイヤしてから一度も行ってないや。
よし、食べに行こっと。
《まつばラーメン》
津福今町の公営団地真向かいの通りに、ひっそりと暖簾を掲げている。
昔からの熱心なファンに支えられている、そんなラーメン屋さんだ。
SNSで、もてはやされているような所謂人気店ではない。
あえて逆説的に言うが、
だからこそ、今では数少なくなった、本物の久留米ラーメン店と言っていいのだ。
「ラーメン大盛頂戴。」
ここは大事な所だ。
替え玉ではない。
量をたくさん食べたいなら、大盛と言うのが、正しい久留米ラーメンの食べ方だ。
因みに、通ぶって、茹で方を「固め」などと指定するのは、久留米ラーメンにおいては、愚の骨頂である。
何も言わず、気の済むように茹でさせればいい。
「大盛、お待ちどおさまー。」
来た来た。
浮いている脂は少な目の白濁スープ。
麺はストレートの中太麺。
トッピングは、チャーシューに、シナチク、茹で卵に海苔。
何の外連味も無い、馬鹿正直と言っていい、久留米ラーメンの姿がここにある。
こんなラーメンに乗せる紅ショウガは、トンコツの風味を壊さない程度に、チョイと乗せよう。
では
ズルズルズルーー
やっぱ、うめえや。
文句なし!
ちゃんとした基本のスープがあって、それに各店秘伝のタレを加え、それぞれの店がそれぞれに、微妙にオリジナリティを主張する。
但し、決して久留米ラーメンの枠からは、外れてはいない。
本物とはそういうものだ。
と、私は思っている。
なんて、そんな事どうだっていい。
ズルズルズルーー
あー、美味しかった。
ご馳走様。また来るよ。
「ありあとやんしたーー」