前回の記事で紹介したDOCTOR Q
実はちょこっとだけ改造してあります。
改造前
良く見るとフットスイッチのセンターとプリントの穴センターがズレてるなぁ(笑)
まずこのフットスイッチ。
カーリング製のDPDTタイプで、エフェクターのフットスイッチとしては良く使われている物です。
筐体内部
2回路あるスイッチの片側を回路切り替えに、もう片方をLEDの点灯用に使っています。
スイッチの使い方としては正しい使い方なのですが、エフェクターに使うにはちょっと困った部分の有る使い方です。
この切り替え方だと、エフェクトOFF時に回路が完全には切り離されず、音声信号の経路にぶら下がった状態になるのです。
エフェクト回路によっては、このせいで音色に好ましくない影響を与える事が有ります。
それを解消するために確実なのが、スイッチを3回路タイプ(3PDT)に交換する事です。
DPDTスイッチをそのまま使うなら、先日Z-VEX SEEK WAHに追加した「ミレニアムバイパス」によるLED点灯が手段です。
エレハモの場合、LEDが追加されたリイシューモデルでは基板にLEDや抵抗が付けられていますし、スイッチ周りにも余裕が有りますので3PDTに交換するのが一番簡単です。
外部電源端子
φ3.5のミニフォンジャックが外部電源端子として用意されています。
これは一時の米国製エフェクター代表格のMXRやDODでも採用されていましたが、今では絶滅状態です。
このタイプでは電源プラグ先端が+となるので、エフェクターを繋いで音が出る状態で外部電源に繋ぐとプラグ挿入時にショートしてしまい、アンプから盛大なショックノイズが出ます。
この外部電源端子も、多くのエフェクターに使用されているセンターマイナスのφ2.1DCジャックに交換します。
意外にシンプルな回路
ICを使ったエフェクタ回路としては黎明期(1970年代前半)の物です。
40年前の回路がそのまま今でも使われている訳ですね。
これは1458と言うオペアンプです、昔はCANタイプだったのかな?
同じ8ピンの汎用デュアルオペアンプでは4558がポピュラーですが、この回路には使えないそうです。
オペアンプ下のトリマーで、効果範囲を調整する事が出来ます。
スイッチ交換だけなら基板は外さなくても出来るのですが、今回はDCジャックの穴を拡大加工するので外さなければいけません。
横着して切粉がスライドスイッチや可変抵抗器に混入したら大変ですから。
交換完了
作業自体はそれほど難しくありません、せいぜい30分程度です。
なお、基板を組み込んだ状態でもトリマーの調整は可能になっています。
スイッチ部
ナイロンワッシャーの表面には蓄光テープを貼ってみました。
ライトを落としたステージでも見やすくなるように工夫です。
蓄光素材で作られたワッシャーも販売されているようですが、見た事が有りません(汗)
DCジャック
DCジャックは外側からナットで止めるタイプ。
個人的には、こちらの方が綺麗に分解出来るので内側から止める物より好きです。
BASSBALLSと一緒に
BASSBALLSはワッシャーではなく、スイッチ下側に三角形の蓄光シールを貼ってあります。
あれ?どっちがどっち?(笑)
実はBASSBALLSにも同様の改造を施しています→参照
参考までに、BIGMUFF改造の顛末はこちら→参照
実はちょこっとだけ改造してあります。
改造前
良く見るとフットスイッチのセンターとプリントの穴センターがズレてるなぁ(笑)
まずこのフットスイッチ。
カーリング製のDPDTタイプで、エフェクターのフットスイッチとしては良く使われている物です。
筐体内部
2回路あるスイッチの片側を回路切り替えに、もう片方をLEDの点灯用に使っています。
スイッチの使い方としては正しい使い方なのですが、エフェクターに使うにはちょっと困った部分の有る使い方です。
この切り替え方だと、エフェクトOFF時に回路が完全には切り離されず、音声信号の経路にぶら下がった状態になるのです。
エフェクト回路によっては、このせいで音色に好ましくない影響を与える事が有ります。
それを解消するために確実なのが、スイッチを3回路タイプ(3PDT)に交換する事です。
DPDTスイッチをそのまま使うなら、先日Z-VEX SEEK WAHに追加した「ミレニアムバイパス」によるLED点灯が手段です。
エレハモの場合、LEDが追加されたリイシューモデルでは基板にLEDや抵抗が付けられていますし、スイッチ周りにも余裕が有りますので3PDTに交換するのが一番簡単です。
外部電源端子
φ3.5のミニフォンジャックが外部電源端子として用意されています。
これは一時の米国製エフェクター代表格のMXRやDODでも採用されていましたが、今では絶滅状態です。
このタイプでは電源プラグ先端が+となるので、エフェクターを繋いで音が出る状態で外部電源に繋ぐとプラグ挿入時にショートしてしまい、アンプから盛大なショックノイズが出ます。
この外部電源端子も、多くのエフェクターに使用されているセンターマイナスのφ2.1DCジャックに交換します。
意外にシンプルな回路
ICを使ったエフェクタ回路としては黎明期(1970年代前半)の物です。
40年前の回路がそのまま今でも使われている訳ですね。
これは1458と言うオペアンプです、昔はCANタイプだったのかな?
同じ8ピンの汎用デュアルオペアンプでは4558がポピュラーですが、この回路には使えないそうです。
オペアンプ下のトリマーで、効果範囲を調整する事が出来ます。
スイッチ交換だけなら基板は外さなくても出来るのですが、今回はDCジャックの穴を拡大加工するので外さなければいけません。
横着して切粉がスライドスイッチや可変抵抗器に混入したら大変ですから。
交換完了
作業自体はそれほど難しくありません、せいぜい30分程度です。
なお、基板を組み込んだ状態でもトリマーの調整は可能になっています。
スイッチ部
ナイロンワッシャーの表面には蓄光テープを貼ってみました。
ライトを落としたステージでも見やすくなるように工夫です。
蓄光素材で作られたワッシャーも販売されているようですが、見た事が有りません(汗)
DCジャック
DCジャックは外側からナットで止めるタイプ。
個人的には、こちらの方が綺麗に分解出来るので内側から止める物より好きです。
BASSBALLSと一緒に
BASSBALLSはワッシャーではなく、スイッチ下側に三角形の蓄光シールを貼ってあります。
あれ?どっちがどっち?(笑)
実はBASSBALLSにも同様の改造を施しています→参照
参考までに、BIGMUFF改造の顛末はこちら→参照
すいません、これでもだいぶ噛み砕いたつもりなのですが(汗)
二極双投断続器や演算増幅器とか書いたら余計判らなくなってしまいますね(笑)
私の場合は、家庭環境が大だったと思います。
父親の仕事が電気工事士/電気設備管理者で無線マニアでして、電子部品(当時は真空管)や工具に触れる機会が物心ついた頃からあったのです。
工業高校の電気科に進学したのも、ごく当たり前の流れでした。
でも仕事にはしなかった(笑)
これはこれで正解だったと思っています。
仕事だったら、絶対イヤになっているでしょうから(笑)
すわべさんは電気・工学系に強い理由が分かりました。私は最終学歴にほんの少し理系の勉強をしたぐらいで、ほとんど文系なものですから(汗)
自作エフェクター、実際にはそれほど深い電気知識は必要無いかも知れません。
模型製作などと同じレベルと考えてもいいかも。
車の模型を作るのに道路交通法を知らなくても差し支えないのと同じです(笑)
でも、私の知識の9割は「経験則」で、多分に誤解も混じっていると思います・・・
それでも何とかなっているのは、電源が直流9V程度の世界だからだと思っています。
これが交流100V以上の強電の世界だったら、何回か死んでいるだろうと思います(これは本気でそう思っています)
交流100Vって漫画みたいにどくろになって肺になってしまうレベルみたいな感じですね(笑)
手始めにキットから経験してみると言うのは、良いと思います。
交流100Vは、運が良ければ「ああビックリした」ですが、運が悪ければそのままアノ世行です。
9Vでも感電すると結構痛いです、眠気吹っ飛びます(苦笑)
今回の記事読んだらスイッチも換えないわけにいかないじゃないですか(笑)
「音声信号の経路にぶら下がった状態になる」とは
どういう状態なのか、もう少し詳しく教えていただけませんか?
(うちの親父も電気工事士の資格持ってるんだけどなあ 笑)
@べぇすさん、簡単なものは私でも出来るくらいですからぜひ挑戦してみてください。
>どういう状態なのか、もう少し詳しく
これ、文字で説明するのは物凄く面倒です(汗)
洋泉社発行 大塚明 著「サウンドクリエイターの為のエフェクタ製作講座」の30ページに詳しい解説が図入りで載っています。
これを見れば一発で理解できると思いますが・・・
要は「回路のぶら下がり」は何も良い事が無いと思って下さい。
1台なら我慢出来たとしても、これが何台も直列に繋がれていたら、かなりの音質劣化が起きてしまいます。
今度がんばって入手してみます。
ところで、私のDOCTOR Q、よく見たら3PDTスイッチでした(爆笑)
イジってあるのか、まさか年代によってこうなのか??
それでも、どう見てもすわべさんのと配線が違います。
こういうのは何通りかあるんですかね?端子のひとつが空いてたりします。
ま、問題なく音出てるんだからいっか~(笑)
読みごたえがあり、とても勉強になる本です。
製作するしないにかかわらず、お勧めしたい一冊です。
製作する場合も、汎用部品が主体の構成なので「部品が手に入らない!」なんて困る事も有りません。
エレハモでも、3PDTスイッチを採用している物は有ります。
比較的最近のリイシュー物~ダイキャストケースの物では基板実装の3PDTスイッチにリボンケーブルと言う形式です。
私所有のBIGMUFFやフリケンシーアナライザーがそれでした。
3PDTでも配線方法がいくつか有ります。
9つの端子中、1つ余るのは間違いでは無いです。
私の配線も1つ余っています。