えあれーす！

エアレースと聞いて「ジェイソン・ボーナムがいたバンドね」と答える人は間違いなくマニアです（笑）

エアレースと言っても、恰好だけでレースをしたりする訳では無く（笑）
航空機を使って空中で競争する競技です。
最近では栄養ドリンクのレッドブルが主催しているエアレース（むしろこれは「空中フィギュア競技」かも）が知名度を上げていますが、やはり元祖は米国はリノで行われているエアレースでしょう。

今回は、上記とはちょっと違う架空のエアレースを扱ったコミックスをいくつか紹介致します。


日の丸あげて/新谷かおる・全2巻

メカは相変わらず緻密だけど、人物がちょっとデッサン崩れ気味？ちょっと画風を変えたのかな？と言う雰囲気ですね。
対象年齢をやや下げたような印象を受けますが、やはり「メカ＆女コミ絵+メロドラマ」の新谷作品です。

実はこの作品を知った経緯がちょっといわく付きでして。

拙作のオリジナル小説「陣風が吹く時」の公開後（初出は03年）しばらくしてから、ある方より「設定が酷似している」と厳しいご指摘を頂きまして。
それで検証の為に入手したと言うのが経緯。

読んでみての第一印象は「これでパクリ呼ばわりされたらかなわない」と言うのがぶっちゃけたところです（苦笑）
まあ、類似している点は確かにありますが・・・自己弁護ですが、これは「普遍的なアイデアや設定」の範疇でしょう（笑）
「この曲とあの曲はキーが同じ」と、これでパクリ扱いされたらかないませんよね（笑）

物語としては・・・第二次世界大戦＆太平洋戦争中の戦闘機を使って、タイムトライアル+模擬空中戦でのポイント制で争うエアレース的競技を舞台にしつつ、新谷かおる得意のメロドラマ的展開を絡めながら・・・と言う所で、これどう考えても打ち切りだよな（汗）


超人ロック/聖悠紀・全38巻

全38巻は「少年画報社ヒットコミックス版」に限っての巻数です。
（現在も執筆されている作品なので「全○巻」とは表記出来ないのです）
こちらの画像右・第25巻がエアレース的競技を舞台としています。
「アストロレース」のサブタイトル通り、単座～複座の小型宇宙艇による星間レースで、この競技に単身参加した美少女の正体は・・・と言うのがストーリーの骨子。
相当数のエピソードが複雑に絡み合い壮大なスケールの物語になっている「超人ロック」の中にあって、ちょっと毛色の違うエピソードでもあります。

なお、画像左の第1巻「炎の虎」巻末には「フリー・ウェイ・レーサー」と言う読みきり作品が収録されています。
執筆時期は不明ですが、恐らく「スーパーカーブーム」の時に描かれた作品ではないかと。
ある意味で「聖悠紀までスーパーカー物を描いていた」と考えると、ムーヴメントの大きさが判る気がします。


飛行機野郎ダムダム五郎/おがわあきら

これはもしかしたらレアな一品かも（笑）
昭和50年発行の初版ですが、重版が有るかは知りません（笑）
これは当時（小学4～5年生）行っていた散髪屋に置かれていました。
それを同じ物を10年ほど前に某古書店で発見し即買いした次第。

主人公は父親が終戦時山中に隠した零戦52型を駆って米大陸横断のエアレースに参加すると言う話でして。
第二次世界大戦＆太平洋戦争中の各国の戦闘機が競うと言う部分に加え、その中に実弾を装填した機銃で武装しているならず者が居ると言う意味では、拙作はむしろ「日の丸あげて」ではなく、こちらのパクリかも知れません（爆笑）


AirRace - First One Over The Line

ちなみに冒頭で触れた「ジェイソン・ボーナムのいたバンド」エアレースってこんなバンドでした。
・・・1984年発表のファーストアルバム（と言うか、唯一のアルバム）A面3曲目の曲です。
当時、レッド・ツェッペリンのドラマー故ジョン・ボーナムの息子が参加しているバンドと言う事で注目を集めましたが、それだけで終わってしまったバンドでした・・・
また、この頃は折からのヘヴィメタルムーヴメントだったので、かなりポップな音だった事が期待外れだったのかも・・・
今になって「MAGNUMあたりに近い線を狙っていたのかな？」なんて思います。