ターザンが教えてくれた

風にかすれる、遠い国の歌

Would you like some ice tea?

2009-08-23 20:20:34 | 日々
日曜日、朝一番からジムへ行き
筋トレとスタジオレッスンを2本やった後は
のんびりと自転車を漕いで家まで戻ったら、
遅い昼食を録画しておいたお楽しみのテレビ番組を見ながら食べる。

「はやく起きた朝は」

この番組が好きでねー、
もうかれこれ10年以上見てることになるなぁ。
松居直美 、森尾由美、それから磯野貴理
この3人の掛け合いが面白くてさ、
番組ではスタジオに用意されたちゃぶ台を囲んで
3人があれやこれやとしゃべってるんだけども、
思わずこの自分も一緒にそこに参加してるって気分で
ビデオを見ながらご飯食べるってのが習慣になってる。

で、その番組のこの前の放送で松居直美が
なんか心理テストみたいなやつをやったんだよね。

「誰かと付き合うってことにして
 その相手に求める理想を3つ挙げてみて」

って言うんだけども、
そうするとさ、もちろん、
たくましさだとか、やさしさだとか、経済力だとか
他のふたりは好き勝手に答えるわけさね。

「じゃあ、その条件がどちらも同じ相手が
 目の前に二人同時に現れたら何をもって判断する?」

っていう追い討ちをかけたような質問が
再び松居直美から出されて
他の二人はさんざん迷った挙句に、

「やっぱり顔かなぁ」って答えてた。

そうすると松居直美が勝ち誇ったように

「ほら、結局はその答が自分の本心なんだよ!」って言っていてさ、

まぁ、スタジオ内もそれを見ている自分も笑ったんだけど
後で考えてみると、それって結構当たってるかもなぁなんて思った。

で、そのあともいくつか同じような心理テストが出たんだけど、

最後の質問に

「あなたの好きな色は?」ってのがあって

テレビを見ながら、
画面の中の森尾由美とまったく同時に「青!!!」って叫んだ僕は、

「ほほ~由実ちゃんと一緒だ♪」と喜びながら手を叩いた。

で、すかさず次の質問が松居直美から出されて

「じゃあ、何でその色が好きなのか理由を」って言ったので

ご飯を頬張りながら僕は「綺麗だから、美しいから、爽やかだから」って
3連続で答えている間に、
画面の中の由実ちゃんも「綺麗だから!」って言ってた。

ほくそえむ松居直美は

「(笑)(笑)あなた自身が人からそう思われたいんだよ」だって。

画面の由実ちゃんは「違う、違う、」って懸命に否定してたけれども、
そこですかさず松居直美が
「由実ちゃんすでに綺麗だって思われてるからね。。。」
みたいな微妙な助け舟を出していたのが面白くて
ひとりけらけらと笑っていたこんな休日。

綺麗になりたくて
美しくなりたくて
そして、爽やかな人間だと思われたい!!

と願っている(らしい)わたくしb-minorなんですけれども。
みなさまいかがお過ごしでいらっしゃるでしょうか。






今年の夏はもうそろそろ終わりなのかなぁ。

8月になってもいつまでも雨が続いたりして
気温も上がらず始終どんよりとした空模様だったような気がするなぁ。

このままどんどん涼しくなって
さわやかな秋を迎えるのかな?などと油断していると
始まりが涼しい夏だった分
これ残暑はしぶとくきびしくて、
9月になっても毎日汗だらだらで過ごす羽目になるというのも
これまたなかなかたいへんなようで、
朝になるとネットで今日の天気図を眺めるのが日課になってる。

ふ~ん、なるほどね、
ここに大きな高気圧が居座ってるおかげで
南の熱い空気がいつまでも日本列島から出て行かないわけだね。

などと、聞きかじりの少ない知識で天気図を眺めながら、
湿った暑い風や、照りつける小さな太陽、
それから、湧き上がる入道雲なんかを頭に描いてみる。






この前、もう夕飯も食べたし風呂も入ってしまって
さぁこれから長い夏の夜に何か面白い事はないものかと
部屋の中をうろうろと歩き回って
ちょこちょこと整理をしていたら、
普段はあまり使わない手提げバッグの中から
何やら妖しいDVDのディスクを発見。

ディスクの表面には
「Tyson Sportus ダイナマイト・スーツ」って書いてある。

あ!!そうだそうだ、
このやらしいビデオは先日友達にもらったやつだ。

なんでこんないいものをすっかり忘れていたんだろうかと、
自分自身でいぶかしがりながら、掃除をしていた手を止めて
早々にPCにディスクをセットしてみる。

モニターに映る裸の男を横目で眺めながら
急いでお茶を淹れてソファに腰を下ろす。
画面の中では仕事の終わったサラリーマンが
ふたり揃ってホテルの部屋に入ってきたところだ。
カメラが男の足元からゆっくりと這い上がって行き
いよいよ男優さんの顔をアップで映し出す。

「あれ、こ、この兄貴は。。。」

確か随分前に見たことのあるビデオの中で
ひときわ愉しそうにスケベな事をやっていて、
おまけにその風貌が自分の無茶苦茶タイプだったものだから
妙に印象深くてずっと憶えていたんだよね。

ちょっと小柄なんだけども
その鍛えられた身体は筋肉の張りが素晴らしく綺麗で、
少しばかり昭和チックに刈り上げたヘアスタイルも
これはこれでとても似合ってる。
ベッドの上で仰向けに目を瞑ったままで
自分の舌を出して相手の男にキスをねだる姿が
これまた妙にかわいらしくてさ、
正直、そのシーンでもって僕のハートが
「キュ~~~ッ」って音を立てた。

ずっと以前にも
ビデオモデルの男の子のファンになったことがあって、
その時にはその彼のことをあまりに好きになったために
その彼の出演しているシーンを見ると、
何処かの知らない男に大事な彼がやらしいことをされている!!
と、微妙に辛い気持ちになってしまって
結局はその彼の出ているビデオを
まったく見ることが出来なくなってしまったという
そんな経験があったものだから、
今回のその素敵な兄貴に関しては
純粋にビデオモデルさんとして静かに応援しようと、
とりあえずその兄貴の出演しているビデオを集める事にした。

さぁ、そんな時にはもちろん「2ちゃんねる」だよなとばかりに
兄貴に関する情報を求めて書き込みをする。

最初は腐女子からの質問だとか疑われたんだけども
それでもどこかの親切なビデオファンから
兄貴出演ビデオに関する情報が寄せられる。

それどころか、
自分はその兄貴と職場が近いのでよく兄貴とすれ違うとか、
近所のスーパーではすぐ後ろに兄貴が並んでいたよとか、
はたまた、出会い系で兄貴にあったことがあるだとか
そんな生々しいリアルな情報までもが続々と寄せられてしまった。

やばいよ~、
これはやばいよ~

会いに行きたくなってしまうじゃないか。
兄貴に実際に会いに生きたくなってしまうじゃないか。

でも、それじゃまるでストーカーだよね。
いけない、いけない。。。

気持ちをぐっと落ち着けて
ビデオの中のたまらなく素敵な兄貴を眺めながら夕ご飯を食べる。

そんなファンがいることなんて
兄貴はちっとも知ることなんてないだろうけど、
でも、僕は陰ながら応援してるし
これからも兄貴には元気でがんばってもらいたいなぁと
そんなことを思いながら箸をすすめる。








この前、夜になってもなかなか寝付けなくて
ベッドの中でぐるぐると寝返りを続けていたんだけども、
窓からは涼しい風が入ってきていたりしてさ
なんだかすごくいい気分だったので、
これはもうすっかり起き上がってしまって
熱いコーヒーでも淹れてそれを飲みながら
映画「マディソン郡の橋」を久しぶりに見た。

これは当時、発売された小説も読んだし映画も見たんだけど、
ただの泣ける恋愛物語というだけではなく
僕にはほんとうにいろいろなことを考えさせてくれる
近年稀に見るいい物語だなって思う。

アメリカのアイオアの田舎町で暮らしている女性が
ふとしたことから、その田舎町へ写真撮影にやって来た
放浪カメラマンと出会うんだけど
そのふたりが出会った四日間の話なんだよね。

道に迷ったカメラマンに道を教えてあげた後、
暑いからアイスティーでもいかが、と、
女性は彼を自分のうちのリビングに招くんだけども、
その部屋のドアをそのカメラマンは
静かに音を立てずに開けて閉めるんだよ。

普段は彼女の夫も子供たちも
そんなことにはお構いなくバン!と音をさせてドアを閉めるんだけど
その度に彼女はその音に慣れなくてびっくりしてたんだよね。

そのドアの音がこの映画では
純粋でおおらかだけど単純でそして粗野な「田舎暮らし」というものを
とてもうまく表現していて、
そこへ現れた、都会の匂いと奔放なワイルドさを兼ね持った
カメラマンの知的で洗練された人間性に
彼女が魅せられて行くわけなんだけどさ。

何度見てもこの女性を演じるメリルストリープの
演技には参ってしまう。
上手過ぎて気持ち悪いってほどの批評があがってしまうくらいに
とにかくどこもかしこもが、その表情、仕草、身のこなし、話し方、
それこそ髪の毛一本一本の先までもが丹念に計算された演技の積み重ね。
その巧みに表現された人が人に魅かれて行くという抗えない気持ち、
これは本当にこちらの心を打つ。

そして、この映画の中では
このふたりが何度も言い争いをするんだけど
それがただの喧嘩ではなくて、
ちゃんとした議論になってるところが素晴らしい。
お互いの人生論だとか理念だとかそんなことを
大人なんだから今更変えようもない事なんだけど、
でも、お互いにもっと理解したいという気持ちが
思いもかけず深く掘り下げていってしまう。
そして、その議論の奥にはお互いに相手を想う
狂おしいほどの感情が横たわっていてさ、

それをこの知的にソフィスティケートされた男は
静かに理解してよりいっそう相手の女性に敬意を示す。
そのふたりの心の綾が泣かせるなぁ。
やさしいから好きだとか、
たくましいから好きだとか、
人が人に惹かれるということは
単純にそんなことだけではないんだというポイントを
たった四日間という短い時間の中へ
丹念に描き込んだことがこの物語の素晴らしいところだと思う。

そしてまぁ、このふたりは愛し合う事になるんだけども、
人がセックスをするということには
この自分自身が今ここに生きているということを
確かめる確認作業なんだよなって、
この自分自身が何処からやって来て
そしてどこへ行こうとしているのか、
そんなことを確かめ合うことなんだよなってさ、
なんだかそんな風な事をすごく考えた。







暑い夏もこうやって少しずつ終わって行くね。

今こうやってこの文章を書いている部屋の外からは
いつの間にか虫の声が聞こえていてちょっと驚いた。

今夜はうちの夕飯はシチューを作ってみた。
映画の中でフランチェスカとロバートが食べていたやつだ。

これで、
「アイスティーのお代わりは?」
なんて尋ねることのできる相手がいたら完璧だな、



そう、完璧だ。。。










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2 Comments

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はじめまして (DOG★EAR)
2009-08-27 08:55:18
常連さんの謙介さんのブログから、辿り着きました。<香りの話>、そしてこの『マディソン郡の橋』共にとても興味深く拝見させて頂きました。

僕も大好きな映画です。
「恐れずに幸せを求めて」「人生は、美しいものだから」
フランチェスカが子供たちに遺した言葉たち。とても他人事とは思えなくて(笑)、まるで自分が授かった言葉のように噛みしめてしまいます。
嗚呼、また映画を見返したくなってしまいました。

更新楽しみにしています。
ちょっと涼しかったり、まだまだ暑かったり。体調を崩しませんように、御身体御自愛下さい。
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ようこそ (b-minor)
2009-08-27 13:21:26
DOG★EARさん

そうですか、そうですか、謙介さんのところから。
ようこそおいでくださいまして
ありがとうございます。

「香りの話」
これはもう後々の自分のために記録をしているようなものなんです。
今はもう大分落ち着きましたので
自分の好きなこの今の自分に必要な香りっていうものが
ある程度わかるようになりましたけど、
一時はそれこそ小遣いのほとんどを使っては
手当たり次第に香水を買いあさっていました。
香りというものの芸術性、
そんなものを何とか言葉にしておきたくて
このような文章をつらつらと書いてみたりしています。

それから、マディソン群の橋。
こうやって自分でブログを書いてみたりしているうちに
あらためてこの物語の素晴らしさを確認しています。
感情だけに溺れきってしまうのではなく
物語を通して感じる冷静な緊張感、
これがおそらくこの自分がこの物語を好きになる大事な要素だったのだなぁと確認しました。

自分も今一度この物語をじっくりと読み返しています。

夏の終わり。。。
ちょっとしたことで身体の調子も変りますね、
お言葉ありがとうございます。
DOG★EARさんもどうぞ体調に気をつけて下さい。
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