轟音はでかい音

Dedicated To Punk,Power pop,Obscure Music Blog From Far East

The Kidnappers - Pills(2013)

2014-03-30 | 70's Punk,Power Pop,Mod
ドイツのスリーピース・ガレージ・パンクロックバンド、
The Kidnappersの近作EP。
2003年の1stがゴリゴリのパワーポップ、キャッチー70'sキラー・ポッピー・パンクだったことを
思えば、久しぶりのこの作品は結構硬派だ。
A1はハードロックばりのリフ、抑え気味のBPM、音割れ気味のハイトーン・ダブルボーカル。
こりゃカッコいい。
A2も、糖分控え気味な、ハード・ガレージ・ロックンロールが爆裂。
70'Sキラースタイル、男前な7インチ。

A
1. Pills
2. East-Berlin(Ost-Berlin)

B
Diamonds




The Lotus Eaters - Set Me Apart / My Happy Dream 12"(1984)

2014-03-29 | Guitar Pop, Neo Acoustic
リバプールのネオアコ・ポップ・ユニット、ザ・ロータスイーターズ。
そのセカンドEP曲、12インチでピクチャーEPとしてリリースされていたものの、
プロモーション盤なのだそう。
表題のSet Me Apartは、ファーストアルバムのB面のトップを飾る佳曲。
ストリングスが印象的で、エコーアンドバニーメンのオーシャンレイン(アルバム)
のテイストを想起させるところがある。
My Happy Dreamは、音の印象は完全なるサッド・ソング。切ない、もの悲しさ
が際立つ。
Set Me Apartのインスト版も聴けるとは、感慨深い。

A
1.Set Me Apart (Full Length Original Version)
2. My Happy Dream
B
Set Me Apart (Instrumental)




The Lotus Eaters - The First Picture Of You 7"(1983)

2014-03-29 | Guitar Pop, Neo Acoustic
自分が高校1年生の時に、リアルタイムでドハマリしたリバプールの
ロータスイーターズ。
ネオアコースティックの神様。
その、ファーストEP。素晴らし過ぎる。もう、主観しか働かず。
B面は、後のリイシューCDで耳にした楽曲であるが、
バンド名を冠した楽曲が、こんなに荒涼とした切なさのみを追求したような、
アコギ+SEのみなシンプルな音とは。

1.The First Picture Of You
2.The Lotus Eaters


Farrah - Tired Of Apologising 7"(2001)

2014-03-29 | 70's Punk,Power Pop,Mod
自分がPowerPopに傾倒する背中を押してくれたUKパワポバンド、ファラーの、
セカンドEPを入手したので、聴き倒す。
地味じゃなあ。
これをシングルに持ってくるかのう。
と、思いつつ聴くものの、このミドルテンポの魔力。
いい黄昏感出してます。
B1のDifferent For Girlsは、ジョージャクソンの1979年作「It's Different For Girls」のカバー。
こちらも、もっさいミドルテンポ曲。とことん渋いなあ。
B2も、これでもかのミドルテンポ曲。徹底したEPだなあ。
でも愛すべきEP。

A
Tired Of Apologising

B
Different For Girls (Acoustic)
Lois Lane (Acoustic)

Farrah - Tired Of Apologisin


Joe Jackson - It's Different For Girls

オシリペンペンズ - 心(2012)

2014-03-29 | Experimental, Avant garde, Extreme,Noise
遅ればせながら、オシリペンペンズの近作スタジオ音源を聴く。
ゲストミュージシャン坂本慎太郎さんということもあって
気になってはいたけれども、
いつもの感じだと、体調が良くないと聴けない濃さに一歩距離を置きつつ、
という感じであったが、いざ聴いてみると、あーら、素敵。
これは爆聴モードである。
道下慎介さんや中村宗一郎さんの技術によるものなのか、めちゃ音がいい。
音がいいペンペンズはフリージャズとか現代音楽とかアートロックな感じでカッコイイ。
余白の多いキャプテンビーフハート。
モタコさんのエクストリームなフル喉声ボーカル&シャウト、
迎さんの軽妙で小刻みな鼓笛隊のようなドラム、
三味線とシタールが混ざったようなキララさんのギターも大健在。

1.ハンバーグ
2.デロリアンノーリターン
3.時は来た2012
4.花子
5.ム・ムルム・ムラルル
6.コミュニケーションブレイクダウン



DINOS BOYS - Last Ones(2014)

2014-03-23 | 70's Punk,Power Pop,Mod
1stEPもカッコよかった、
アトランタのカレント・キラーパンクバンドDinos Boysのファーストアルバムを激聴す。
ニューヨークで東洋系な風貌のDanny Song(ギター、ボーカル)が発足後、アトランタで再編した経緯がある模様。
ザ・ハートアタックスのフロントマンだった金髪タトゥー青年Chase Noles(ギター、ボーカル)とダブル・フロント体制がカッコいい。
ベースは、元ビートビートビート、プレデター、フランティック、GGキングのMike Koechlinと、パンクスター揃い。
ドラムは色んな人に変わりつつ今日に至っているということなのだろう。
そういったメンバーの豊富なキャリアがバックボーンになっているからか、
重さや速さに依存していない、威風堂々としたたたずまい。
グラム系パンク、70'sスタイルパンクのもつキャッチーなポップセンスを駆使しつつ、
やさぐれ感満載の徹底してRAWなサウンドに仕上げていて、
圧倒的かっこよさ。
全11曲に渡り、文句なし完璧なパンクロックのキラーチューンの嵐。いきなりの傑作、名盤。

01. Catapult
02. Bloody Carpet
03. Hoobertown
04. Be Low
05. She Cut Me
06. Kid You Hate
07. Knee High
08. Marie Laveau
09. Rookie
10. Play Dead
11. She's Out-Dated

DINOS BOYS - PLAY DEAD


Dinos Boys at Star Bar - 12/14/13



Stigmathe - Lo Sguardo Dei Morti(2013Reissue,Original1985)

2014-03-22 | Hardcore Punk, Hard Punk
80'sイタリアン・ハードコアパンクStigmatheのセカンドEP。
何というバンドだ。2枚目でさらに進化をみせる。
これがラストEPでもあるのだろうと思う。
ギズム、ガスタンク、エクスキュートなメタリックなギターの風合+エモーショナルな
もの悲しいメロディが全面に出て、カッコイイ。
イタリア語というのが全然気にならない完成度。
恒例の3曲目で意表を突くパターンで、今度はコテコテのレゲエ・チューンと来た。
しかも、憂いのある、まるでポリスのロクサーヌな切ないメロディーを、
ランシドのティムを想い出すハスキーボイスで歌い上げる、魅力的な楽曲。

A
1.Lo Sguardo Dei Morti
2.I Miei Occhi

B
3.Volando Stanotte



Stigmathe - Suoni Puri Dalla Liberta(2013Reissue,Original1983)

2014-03-22 | Hardcore Punk, Hard Punk
イタリアの80'sクラスト・ハードコアパンクバンドStigmatheの1stEP。
どうも非英語圏のハードコアは、ボーカルが滑稽に聞こえてしまうという、
個人的な趣味上の欠点があって、あまり熱心に聴いてこなかった領域であるが、
これはカッコイイ。
D-Beatで爆走する王道サウンドながら、ただのデスボイスではない、
ボーカルには哀愁ただようメロディが感じられ、
極め付けは3曲目に、やけにラテンでトロピカルなポップパンクチューンが飛び出す。
なんとかムーチョ!という(聴こえる)コーラスが印象的。

1.Suoni Puri Dalla Liberta
2.Corri E Soppravvivi
3.Italia Brucia

ハードコアと並行して演奏されたと思えぬほどトロピカルなポップパンク、聴けば聴くほどハマる良い曲

Dancer - My Car Drives Fast 7" EP(2013)

2014-03-16 | 70's Punk,Power Pop,Mod
サンフランシスコのパワーポップバンド、ダンサーのセカンドEP。
ううむ素晴らしい。劇的にスウィートでキャッチー、グっとくるサビのフック。
普遍的なバンド名なものだから、ネットで検索するのに骨が折れるバンドであるが、
なにはともあれ、絶妙なヴィンテージ感を持つ素晴らしい3曲である。
Gentleman Jesse And His Menが好きな人であれば、ややローファイな音やメロの質感が
似てる気がするので、マッチするのではないかと感じる。
Bサイド#2が、同じサンフランシスコのレイト70's~アーリー80'Sパワーポップバンド、
J.D. Buhl and the Believersの唯一のシングル曲のカバーであって、
この人たちもそういったパワーポップクラシックを聴き込んでいる人達なのだろう。
そこはかとなくラモーンズ、NYドールズ的なルーディさ、グラムっぽさも感じられるカッコイイ作品。

A Side
1.My Car Drives Fast

B Side
1.Jodi
2.Do Ya Blame Me


The CRY! - Dangerous Game(2014)

2014-03-08 | 70's Punk,Power Pop,Mod
自分の回遊ルート上の各種メディアではすでに話題沸騰中のThe Cry!のセカンドアルバムを拝聴す。
ファーストのモチベーションが全く落ちていない、ファンタスティックな必聴作。
若さあふれるパワーポップ&パンク大炸裂。胸のすくようなギターフック、キャッチーなメロディ、
どこかグラム因子も感じる爽快チューンの連射。
特に、クラッシュで言えばミックジョーンズのポジションに当たるような男前の彼がリードボーカルを
とっている#2がグッドメロディで気に入った。
ニキビ面の青春ど真ん中の高校生諸君をパンクロックに目覚めさせる力を持つような力作。
歓喜の涙を流しつつヘビロテ中の、ハイ・スピリッツな逸品である。

1.Discotheque - 03:22
2.Hanging Me Up - 03:01
3.Nowhere To Go - 01:56
4.Dangerous Game - 03:06
5.Toys in The Attic - 02:45
6.Smirk - 02:15
7.Shakin' - 02:40
8.Seventeen - 03:06
9.He Said, She Said - 02:58
10.Same Old Story - 02:22

余談だが、この人たちのカバーが秀逸で、いかにもなるほどなExploding Heartsはもとより、
EPにも収録のあるBoysのTCPや、個人的には特にCureのボーイズドントクライの完成度が高いのでお勧めである。
とりわけ以下、最後のアコースティック・バージョンは男前ぶりも手伝って大変素晴らしい。

The Cry: TCP (The Boys) - Boys Don't Cry (The Cure)


The CRY! -- " Boys Don't Cry " [The Cure cover] (Live at Hemlock Tavern 5/6/12)


ボーイズドントクライは、5:08頃↓ The CRY! Live on KMHD2