10月17日(金曜日)から12月1日(月曜日)まで、企画展示「小畑遺跡・下止々呂美(塩山)城跡展」が箕面市立郷土資料館(箕面6-3-1)で開催されています。今回の企画展示では、市北部の止々呂美地区の小畑遺跡(おばたけいせき)と下止々呂美城跡(しもとどろみじょうし)から出土した土器や古銭を初めて公開します。止々呂美地区は、古くから摂津と丹波を結ぶ重要なルート(摂丹街道)であり、古瀬戸や常滑焼も出土しています。
小畑遺跡は、平成9年から10年にかけて大阪府文化財調査研究センターにより発掘調査された遺跡で、鎌倉時代から室町時代にかけて営まれた墓地を中心とした遺跡です。この遺跡からは、200基あまりの石組墓や副葬品などが発掘されています。
一方、下止々呂美城跡は、以前からその存在を地域の人には知られていましたが、新名神高速道路のインターチェンジ建設工事に先立ち、平成22年から25年にかけて大阪府文化財センターにより発掘調査が行われました。この城は、承安年間(1171年から1175年)に築かれ、戦国末期の天正7年(1579年)、摂津国 中川清秀により攻略されたといわれている城で、城跡からは、皿や甕など当時の生活の様子がしのばれるものが出土しています。
(常滑焼、古瀬戸の土器)
今回は、発掘されたものの中から、止々呂美城跡の建築材として使用されたとされるくぎや、土師器、須恵器、中国の北宋時代の古銭などを展示しています。
(須恵器、土師器)
郷土資料館の中村聡史企画担当員は、「今は箕面森町ができたり高速道路が建設されていたり、昔とだいぶ様変わりしてきていますが、遺跡の出土品を見て、下止々呂美城や昔の人々の暮らしを思い浮かべてほしいです」と話していました。
(古銭)
企画展示を見学に来られていた三ッ橋由美子さんは、「1174年頃、止々呂美にお城があったことを初めて知り、驚きました。身近な土地の歴史を知るのはおもしろいですね。他の人にもぜひ伝えたいです」と話されました。
企画展示「小畑遺跡・下止々呂美(塩山)城跡展」
開催期間 12月1日(月曜日)まで
開館時間 午前10時から午後5時まで(木曜日休館)
開催場所 箕面市立郷土資料館
(阪急箕面駅から東へ徒歩約2分、みのおサンプラザ1号館地下1階)
入館料 無料
問い合わせ先
郷土資料館 電話072-723-2235
<モミジーヌもこの展示を見て、止々呂美にハイキングに出かけてみようかな!
箕面市では、9月2日から10月20日まで「箕面市PRキャラクター「滝ノ道ゆずる」が今年も参戦!ゆるキャラグランプリ2014」を応援する統一キャンペーンを実施中です。
めざせ日本一!
ゆるきゃらグランプリの投票もよろしくお願いします!現在10位で奮闘中!