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『体操しようよ』

2018年11月19日 | 映画(た行)
『体操しようよ』
監督:菊地健雄
出演:草刈正雄,木村文乃,きたろう,渡辺大知,徳井優,諏訪太朗,川瀬陽太,
   山田真歩,片桐はいり,余貴美子,小松政夫,平泉成,和久井映見他

またまたチャレンジ。
日曜日の朝から2本観て、16時に晩ごはんを食べて、晩にもう1本というやつに。
これならお酒を飲む時間がなくて体によさそうだったのですけれど、
この日は20時に帰宅してからちょこっと飲んじゃいました。(^^;

109シネマズ箕面にて。

老舗の文具会社を定年退職した佐野道太郎(草刈正雄)。
38年間の無遅刻無欠勤を誇るが、生真面目すぎて副部長止まり。
送別会の席で特に別れを惜しんでくれる部下もいない。

帰宅すると、食卓の上にはエプロンとともに一人娘の弓子(木村文乃)の手紙が。
「お父さんの定年退職と同時に、私は主婦業を卒業します」と書かれていた。
18年前に妻に先立たれて以来、家事の一切をこなしてきた弓子が、
これを機会に自分のことは自分でするようにと道太郎に言ってきたのだ。

ベーカリーに勤める30歳の弓子は、本当に何もしてくれなくなる。
仕方なく自分で洗濯すれば、風でシーツが飛び、料理をつくれば美味しくない。
どうすればカレーをこんなに不味くつくれるのか不思議だと弓子から言われる始末。

そんな折り、近所に住むかつての部長(平泉成)からラジオ体操に誘われる。
人生はこれからだぞと活を入れてくれた部長が、それから急逝。
ラジオ体操の開催者側である藤澤のぞみ(和久井映見)を葬式で見かけた道太郎は、
今度は彼女からラジオ体操に誘われて、通いはじめる。

ラジオ体操の会の会長(きたろう)のもと、便利屋の仕事もすることに。
同僚の馬場薫(渡辺大知)とともに、ベビーシッター、お年寄りの散歩等々、
やりたくはないが、のぞみに良い印象を持たれたいあまり、
はりきって日々忙しく動くようになるのだが……。

仕事人間が定年退職を迎えていきなりやることがなくなる。
これはまるで『終わった人』と同じ状況ですが、
あちらで舘ひろしが演じたオトンよりこちらの草刈正雄が演じるオトンのほうが
プライドが低い分、だいぶん良い。
あちらはいろいろとナメてかかっていましたからね。
このオトンは情けないところもあるけれど、憎めない。
単に舘ひろしの見た目よりも草刈正雄のほうがいいということなのかも(笑)。

生真面目すぎて、他人のラジオ体操にも完璧を求めてしまう。
みんな朝から集まって、うだうだ楽しく体操したいだけなのに。
クーデターは怖いものがありますが、こんなことが本当にありそうです。

無難な作品。その分、ところどころ睡魔に襲われそうになりました。
眠気を払うために、草刈正雄のヅラって高いんだろうなぁと考える。

小学生の頃、夏休みにかよったラジオ体操を思い出します。

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