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『告白、あるいは完璧な弁護』

2023年06月27日 | 映画(か行)
『告白、あるいは完璧な弁護』(原題:Conffesion)
監督:ユン・ジョンソク
出演:ソ・ジソブ,キム・ユンジン,ナナ,チェ・グァンイル他
 
シネマート心斎橋にて2本ハシゴの2本目。前述の『カード・カウンター』の次に。
 
オリジナルはスペイン作品の『インビジブル・ゲスト 悪魔の証明』(2016)。
聞いたことのあるタイトルだけど、観たことはないよねぇ私と思って調べたら、
イタリアリメイク版の『インビジブル・ウィットネス 見えない目撃者』(2018)を鑑賞済みでした。
 
イタリアリメイク版を観たときに、不倫相手のミリアム・レオーネが凄い美人だと思ったのを覚えていますが、
本作で同役を演じるナナもめちゃくちゃ可愛い。
“AFTERSCHOOL”とかいう韓国のガールズグループのメンバーらしい。知らんけど。(^^;
 
IT企業の代表であるユ・ミンホ(ソ・ジソブ)は、会長の娘と結婚していながらキム・セヒ(ナナ)と不倫。
ほぼ誰も利用していないのをいいことに、会長が所有する別荘で逢瀬を重ねていたが、
その帰り道にトラブルがあり、不倫がバレないように対処する。
 
これをきっかけにミンホとセヒは別れるが、トラブルを知る何者かから脅迫を受ける。
脅迫者から呼び出されたホテルの部屋で再会したふたり。
 
ところがこの部屋に潜伏していたとおぼしき者に襲いかかられてミンホは意識を失う。
目覚めるとセヒは殺されており、ミンホは殺人容疑で逮捕される。
 
自分は無実だと主張するミンホ。
敏腕女性弁護士のヤン・シネ(キム・ユンジン)を雇うと、100%無罪を勝ち取ってほしいと依頼するのだが……。
 
ネタバレです。以下、ご覧になる予定の方はご注意ください。
 
ミンホとセヒが遭ったトラブルというのは、帰路に鹿をはねかけてハンドルを切ったところ、
対向車がふたりの車を避けようとして木に激突。死亡してしまったという事故。
すぐに通報しようとして、やっぱり不倫がバレるから通報はできないと思うわけです。
相手の車と直接当たっんじゃないんだから、自分たちは悪くないじゃん、でもこのままじゃ帰れない。
死体と車を処分するしかないよねぇ、となるのでした。いや、あかんやろ。
 
ミンホとシネの会話のみで成り立っていると言ってもよく、面白い。
シネが実は本物の弁護士ではないというのはきっとみんな気づくはず。
さて何者か。そりゃもちろん、放置された車を運転していた青年の母親です。
 
死人に口なしだから、最初はセヒを悪者にする。
ミンホが真実を話していると思って聞いていると、シネの推理を聞いて「へ~っ」。
でもなんだか茶番っぽくないかと少々シラけたりもしていたら、またまた話が展開。
 
話し手、聞き手によって、こんなにもいろんなバージョンが考えられるのですねぇ。
息子の遺体を探し出そうとする両親の執念が実るときにはジワーンと来ました。
 
スペインオリジナル版も観たいけど、AmazonプライムビデオとNetflixでは配信なし。
TSUTAYA DISCASでレンタルしますかね。

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