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『ブリグズビー・ベア』

2018年07月02日 | 映画(は行)
『ブリグズビー・ベア』(原題:Brigsby Bear)
監督:デイヴ・マッカリー
出演:カイル・ムーニー,クレア・デインズ,マーク・ハミル,グレッグ・キニア,
   アンディ・サムバーグ,マット・ウォルシュ,ミカエラ・ワトキンス他

なんばパークスシネマにて、『キスできる餃子』『女と男の観覧者』→これ。

5月半ばからの1カ月間は、TOHOシネマズでフリーパス鑑賞することが多く、
ミニシアターでこの先上映される作品についてほとんど知らず。
そもそも映画の公開情報をあまり積極的に仕入れるほうではないため、
職場で同僚から「『ブリグズビー・ベア』って、観ますか』と尋ねられたとき、
『グリズリー』(1976)がリメイクされているのかと思いました。古っ!(笑)
で、本作はやはり熊の話ではあるのですが、あんな巨大熊が人を襲う話ではなく。
すごーくよかった。個人的には6月の1等賞。

25歳の青年ジェームス。
外は恐ろしいところだと両親から聞かされ、ずっとシェルター内で暮らしてきた。
彼の楽しみは、教育ビデオ『ブリグズビー・ベア』を観ること。
毎週1本ずつポストに届けられるのをワクワクしながら待つ。
このビデオの登場人物である着ぐるみの熊ブリグズビー・ベアと双子の少女が、
ジェームスに必要なことをすべて教えてくれた。

ところがある日、シェルターが包囲され、両親は逮捕、ジェームスは保護される。
刑事のヴォーゲルがジェームスに説明したところによれば、
両親は幼かったジェームスを誘拐してシェルターに監禁
以来ずっとジェームスを騙しつづけ、隠れて生活していたのだという。

時の人となったジェームスは、本当の家族と再会する。
涙を流して喜ぶ両親と、兄の登場に戸惑いを隠せない妹のオーブリー。

古い両親と新しい両親。
ジェームスはそう分けて考え、周囲を拒絶しないように努めるが、
『ブリグズビー・ベア』の新作が届かないのは耐えがたい。
精神科医や刑事がジェームスの話をもとに調べたところ、
実は『ブリグズビー・ベア』は偽の両親がつくったもので、
ふたりが逮捕された今、新作が届けられることはもうないとわかる。

ショックを受けるジェームスはこれが映画というものだと知り、
みずから『ブリグズビー・ベア』の続編をつくると決意するのだが……。

オーブリーの困惑の表情が印象的で、彼女の立場になって思いを巡らせてしまいます。
初めて会う兄は、25歳だというのに熊の描かれたTシャツを着て、
せめてカッコよければいいけれど、どう見てもオタク。
なのに両親はジェームスを連れて出かけるようにオーブリーに強いる。
こんなイケてない男が兄貴だなんて知られたくないのに、ジェームスは有名人だからバレバレ。
100%童貞のジェームスを面白半分に誘う女友だちもいれば、
映画づくりの話で純粋にジェームスに惹かれて親しくなる男友だちも。
兄と妹に絆が見えるシーンもとてもよかったです。

偽の父親役にはマーク・ハミル
ルーク・スカイウォーカーのイメージが強すぎて苦労していた彼は、
65歳を過ぎてからまた良い役に恵まれるようになりました。
精神科医役のクレア・デインズがかつてジュリエットを演じたとは思えないほど
普通のオバハンになっていることに驚き、
ヴォーゲル役のグレッグ・キニアはずっと暑苦しく見える俳優だったのに、
良い感じにカサッと。惚れました。

あまりにも突然外の世界に放り出された青年が本当に解き放たれるまで。
大好きです、この映画。
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