夜な夜なシネマ

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『僕はイエス様が嫌い』

2019年09月11日 | 映画(は行)
『僕はイエス様が嫌い』
監督:奥山大史
出演:佐藤結良,大熊理樹,チャド・マレーン,佐伯日菜子,木引優子,
   ただのあっ子,二瓶鮫一,秋山建一,大迫一平,北山雅康他
 
仕事帰りに第七藝術劇場へ。
 
これが長編デビュー作、22歳(若っ!)の奥山大史監督が
大学在学中に撮り上げた作品なのだそうです。
サンセバスチャン国際映画祭で最優秀新人監督賞を史上最年少受賞。
海外の映画祭で高い評価を受けた作品。
 
少年由来(ゆら)(佐藤結良)の祖父母は、雪深い田舎に暮らしていたが、
祖父(二瓶鮫一)が他界したため、
祖母(ただのあっ子)をひとりにしておくのは心配。
由来の両親(秋山建一&木引優子)は同居を決め、一家で東京から引っ越し。
 
ミッション系の小学校に転校した由来は、
礼拝の時間が設けられていることにまずびっくり。
皆が祈る様子にも違和感をおぼえて馴染めずにいたところ、
目の前に小さな小さなイエス様(チャド・マレーン)が現れる。
その不思議なイエス様に「友だちがほしい」と祈ると、
勉強もスポーツもよくできる学校の人気者・和馬(大熊理樹)と友だちに。
 
それを境にイエス様に願えば次々と叶いはじめる。
神を疑っていた由来も次第に信じるようになるのだが……。

宗教という題材に馴染みがないからハマれなかったのが一点。
馴染みがないうえに、教師の態度を高圧的に感じてさらにハマれない。
そりゃまぁミッション系の学校なのだから、
イエス様を信じているという大前提があるのでしょうが、
祈ることを強要されてもなぁと思うのです。
 
もう一点、どうしても無理だと思ったのが和馬の母親。
佐伯日菜子が演じています。
彼女のことは10日ほど前に『イソップの思うツボ』で観たばかり。
20年前の『らせん』(1998)で演じた「貞子」の印象が強すぎる彼女ゆえ、
『イソップ』で女子高生の母親役を演じていることに驚きましたが、
なんとも似合っていなくて違和感が拭えませんでした。
本作では小学生男子の母親で、熱心なクリスチャン役。
由来に言わせると「和馬のお母さんっていつも笑っていて幸せそう」。
いや、エキセントリックで怖いよ。
 
そんなんで、私はどうにも苦手でした。ごめんなさい。
かくいう私も幼稚園はミッション系。
お祈りには馴染みがあるはずなのですが、
残念ながら幼稚園のときはいじめられっ子だったから、良い印象がないのです。
それも影響しているのかもしれませんけど。すみません。

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