『多摩川レコード』 ホフディラン (1996)

2005年07月30日 | Japanese
k-hikoさんとこで、ユウヒーズ(ホフディランのユウヒの別プロジェクト)や、かせきさいだぁや、Tokyo No.1 Soul Setに触れられていて、読んでて俄然火が付いてしまったので、今日はホフディラン!

もうそこらへんは、ほんっと好きでした。90年代は邦楽もよく聴いていたなぁ。
それに比べると今の邦楽は、とんと聴いていないことに気づきました。
でも正直、今のアジカンとかくるりとか全然ピンと来ない。来たくないカンジ。
自分の世代ではない、というだけの問題?

でもホフやソウルセットやかせき等のCDは大好きで愛聴していたのにも関わらず、ぜ~んぶ売ってしまって手元に無い有様。
同じカンジで少年ナイフやスチャダラやカジヒデキなど、全て売っちゃってました。
あんなに大好きだったのに何故、私?
レコード裁判ならぬCD裁判で、私はレコスケよりとっても厳しい裁判長なのでした。

早速、近所のブックオフに探しに行ったけど、全然置いてなかったので、ゲオでレンタルしてきました。
ホフディランの3rd「ホフディラン」、ソウルセットの1st、あとコイルのシングル集等々。
速攻 iTunesに入れて、と。いやぁ、もう懐かしいやら、嬉しいやら。

ソウルセット、やっぱ最高だわ、かっこいいわぁ。彼らは今正に開催中のフジロック05に出演してますね~。
ソウルセットは俊美マイ・ラブだったなぁ。
新作もレンタル入荷してたから、今度借りてみよう。

それより、思い出した!ホフの名盤1st『多摩川レコード』のアナログ、私、持ってましたよ!
やっぱりホフは何と言ってもマジカルでビートルズな1stでしょう!(2ndも捨てがたいけど!)

でもアナログ盤は何曲かミックス違いやデモ・ヴァージョンで、しかもCDと曲順も違うので、どこかしっくり来なかったです。
“マフラーをよろしく“ “マフラーありがとう“ “サガラミドリさん“ なども入ってないし!
でもいいね。聴けるんだものね。

いやぁ~、名盤も名盤ですね。

“スマイル“ “ゆでたまご“ “ホフディランのテーマ“ “MILK“ “呼吸をしよう“ “恋の年賀ハガキ“
・・・全部大好きだったなぁ。全曲すごいよ、イイよ~。タイトル書いてこう羅列するだけで楽しい。
このセンスの良いポップさや独特のユーモア、それぞれのキャラの対比の面白さとか、あと、それが微妙に混ざり合って醸し出されるカンジとか、唯一無比。
8年前もきっと気づいていたハズ。だってCD持っていつつ、アナログまで購入してんだもんなぁ。

でも、今だから気づくこともあるんだ。
これは2度と再現不可能な音楽。彼らの若かりし頃の、デビュー前後の空気が真空パックされてる。
活動再開とかしても、これは作れないよね。

もっと中途半端な時期に聴いたら、ただ懐かしむだけだったり、少しこっ恥ずかしく感じるだけだったかもしれないけど、今はその価値を、すごく素直に感じられる。

『多摩川レコード』は名盤だし、ホフディランは凄いやつら。

ユウヒの“スロウイン ファストアウト“なんて死ぬ程好き。

100s 先行予約当たったったったっ!!

2005年07月19日 | Japanese
わーい!わーい!100sの「Tour of OZ#」9/17のZepp Osaka の先行予約が当たったよー!!

第一弾の「Tour of OZ」は無事、千秋楽を迎えたようで。
“魂の本“ なんていう飛び道具も出たようで(くぅー、聴いてみたかったなぁ~!!)。
#の方では、過去曲、何を演ってくれるかなぁ~。
あぁ、楽しみだったら楽しみだぁ~。

中村くん、顔つきが精悍&年を少し取ったカンジで、いいねぇ。ますますカッコイイのさ!


中村くんの着てるこのTシャツ、よ・さ・げ♪

Tシャツと言えば、The T-shirrts Of OZ(「The Tour of Oz Special Web Site」→画面左上の「The T-shirrts Of OZ」にススンで見てくださいね)も全種類欲しくなっちゃうくらい、いいねぇ!
私は1と3と5がいいなぁ~。そんな買えるかなぁ~。6の星空Backもナカナカ素敵だよなぁ~。

バンドTって、だいだいだいすき!4,50枚くらいあるです。でもみんなも持ってるよね~!
私、ポリシーがあって(←タイソー)、どれだけデザインにヤラレテも、自分が実際にライブを観てグッときたやつしかTシャツ買わないんです!でないと、ファッションだけやん?そんなん軟派やん?
そうじゃなくて、その場に自分もいたぞ、感動したぞっていうので、なんか心意気で買いたい♪
あ、デッドだけは特別です(好きになった時には、その場にいたくても解散してていれなかった)・・・。

だから感動したライブのTシャツって2.3種類買っちゃってる。ライブ前に買ってたけど、感動の大きさのあまり、終演後に違うやつ買いに走ったりね。そーゆう、Tシャツなんかもね、ライブの楽しみの1つです。

みなさんもそうですよね!フェスとかホンットTシャツ購入だけのことで並びますものねぇ。1時間以上とかねぇ。
バカらしいし、何かが間違ってる気もするけど、欲しいもんは欲しいのさ!
このバンド好きやねんって、表せるんだもんね、街中に。



『UFO CLUV』ザ・コレクターズ (1993)

2005年07月01日 | Japanese
日本が誇ってほしいモッズ・バンド、ザ・コレクターズ。

のめり込みやすい私が、さらにのめり込むべくそのアーティストのファン・クラブにまで入会したことがあるのは、3バンドだけです。

ザ・ビートルズ(中学生の時)
ザ・ローリング・ストーンズ(高校生の時)
ザ・コレクターズ(20歳くらい?・・・)

↑コレクターズだけ、相当異質ですね。
でもそれだけのめり込んでました。ライブも他府県でも行けるところまで、追っかけてました。もうそれはそれは夢中でした。

私がコレクターズと出逢ったのは93年のこのアルバムです。
BとDr.が今のメンバーに代わってから初めてのアルバムで、吉田仁プロデュース。
何と言っても一世一代の名曲&歴代で一番ヒットした曲のM-6 “世界を止めて“ が収録されていることでも分かるように、バンドが勢いに乗っている時に出された、コレクターズの代表的なアルバムです。

この “世界を止めて“という曲、関西の人ならFM802のヘビローになっていたので、聴いた事くらいはあるんではないかと。ポップでソウルフルなヴォーカルが光る名曲です。

Vo.のリーダー加藤さんのスィートな声(ウラ声がとにかくステキ!!)で「オー、ベイベ~ッ!!」とか「スゥィート・ハニィーッ♪」みたいな歌詞がよく入るんですけど、それがイイんです。
おバカさんと紙一重のカッコ良さ。
モチロン、彼のモッズ美学に乗っ取ったものなんですけど、全ては。
ライブではビートルズのジェリービーンズよろしく、リグレイのチューインガムが客席からステージに向かって飛び交うのですよ。とってもハッピーなライブなのです。
そしてモチロンハッピーなだけでなく、初期のThe WhoやTha Jam譲りのアグレッシブなビート・バンドでもあるので、ギターもリズム隊もカッチョヨイですよ。

こんなに平熱でコレクターズの事を書いている自分の事がちょっぴり憎らしくなるほど
あの彼らに夢中な季節は熱かった。もうあんな季節はやってこないのかしら・・・。

加藤さんの歌詞は、いつも変わらず、それはそれはとても甘くて、おセンチで、メロウで、切なくて、ロマンチックで、夢見心地で、現実逃避的で、20代前半くらいのどこかヤモヤとした自分にピッタリと寄り添ってくれていました。
歌詞を聴いてて「チミは私かっ!?」なんて思えた度合いが強いバンドでした。
今現在お若い方には、このアルバム以前の初期のコレクターズがオススメです。
こうモヤモヤがもっと凝縮されてて、歌詞も濃ゆ~いドンドロです。孤独感とかがどっぷり歌われています。
こう、夕日をひとりぼっちでたそがれながら眺めていたら、泣いてしまったというような、そんな若人のiPodとかに入ってて欲しい・・・ような。

その加藤さん率いるコレクターズは未だに夢を見続けていて、私が彼らを聴かなくなった今でも、アルバムを出し続け、ライブをやり続け、そのたびに新しい若年層のファンを獲得していっていると聞きます。
今年の1月に出たアルバムは結構傑作だとも言われているようです。
久しぶりに、新しいの、聴きたい。












『OZ』 100s (2005)

2005年06月20日 | Japanese
ひさしぶりに100sの『Oz』を聴いた。
あれれれ~、涙が止まらないよー。

特に先行シングルにもなっていたM-13“Honeycom.Ware“。
気がついたら、説明のしようのない涙をほろほろと流しながら、ヘッドフォンにして、爆音でこの曲を延々リピート再生していた。
音の鳴り方で感動してしまったのか。きっとそうだ。音には確かに意思や想いが宿る。
イントロのメロトロンも、続いて入るまっすぐ進むリズムを刻むギターにも、ドラムにも、ベースにも、ピアノにも、ヴォーカルにも、ある「明確な意思」が鳴っている。あまりにもその意思がまっすぐ、くっきりと聴こえてきてしまうので泣くしかなかったのだ。
けれど、その「明確な意思」がいったいどんな「意思」なのか、ということはまったくもって分からない。「明確」なのに正体が分からない。
ただ、当たり前であるかのように曲は進行してゆく。
可もあり、不可もあり、わけが分からず、理解可能な、「完全な曲」がただ、そこにある。
その様に、圧倒されてしまうほか術がない。

100sのリーダー、中村一義はこの曲についてこのような趣旨の発言していた。

「この曲を作るのは誰でも良かったんです。たまたま100sが呼ばれたんです。
 “グッド・ヴァイブレーション“はビーチ・ボーイズが呼ばれたように・・・」

誤解されやすい発言のうえ、私がうろ覚えなのが申し訳ないけれど、でもこの発言の意味が何か今日説得力を伴って私に迫ってきた。

この“Honeycom.Ware“という曲、サビは繰り返しこう歌われる。
「爆音ゾーンの末、憂いな。光る目にジーザス」。
途中こういうラインも歌われる。
「君が望むのなら、しな。それで死ねるのなら」。

もちろん、この他の曲も同じ強度で作られた傑作揃いのコンセプト・アルバムです。

あぁ、あぶない、あぶない。100sのこと、少しの間忘れちゃってたよ。
何せ壮大でマジなんだもの、このアルバム。生きるってこととまるでおんなじくらいに。
100sの追加ライブにはなんとか間に合いそうなタイミングで再熱できたことに感謝。ヨカッタ、ヨカッタ。