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江戸文化  広重 「東海道 五拾三次」 11 箱根

2009年06月20日 13時24分08秒 | ビンちゃん
<11> 箱根 【湖水図】 

    湖水とは芦ノ湖の事です。 

この圧倒的な量感にあふれた山の描写は広重の誇張されたものですが、

険しいと実感する事が画面から伝わってきます。細く急な坂道を一列になって下る

大名行列の描写も効果的ですね。中央に突き出た主峰の左側は急傾斜となって

芦ノ湖に下りている。その中腹あたりから遠景としてなだらかな山々が横につなが

り、その中箱根権現の社殿も描がれている。

左後方にまっ白い富士が端然と描かれています。

ゴツゴツとした岩を組み合わせ黄色、藍、茶、緑と強烈な色彩を取り交ぜた異様な

描写は広重のこのシリーズの中でも珍しく広重の並々ならぬ思い入れが感じれます

その為画中の大名行列の中に広重自身が加わった「八朔御馬献上」ではないかと

考えられると云う説もあるのですが。「八朔御馬献上」の事は歌川広重の所で詳し

く書きます。興味のある方は見て下さい。  これも岩崎均史、安村敏信両氏の本

「広重と歩こう 東海道五十三次」の写しです。

              三島まで三里二十八町(約14.8km)


箱根八里の山道は東海道三大難所の一つに数えられ‘東海道名所記録には

「くるしくて、どんぐりほどの涙がこぼるる」と書かれている程です。

三島宿までの下り坂をおり、畑宿を通りさらに急坂を上って行くとやや平坦な

所に着く。ここで旅人は一息つき甘酒を呑んだ。忠臣蔵に出てくる神崎与五郎

が馬子に云いがかりをつけられ仇討を前にじっとこらえ、詫び証文を書いた話は

有名です。

                          byビンちゃん


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