さくらの日々是好日

余命半年から生還♪今年21年目の【金つなぎ勝ち抜きRoad】を走り続ける、多重がん患者の病老の日々や患者会活動をご紹介!

♪次男一家が、風のように来て風を連れて帰って行った

2012年01月15日 01時06分27秒 | さくら的非日常の日々
朝、次男からTELがあり、「引越しで時間が無くて年末の墓参が出来なかったので、今から三重に向かいます。 がん相談が終わる頃に立ち寄らせてもらいます」とのこと。
本社転勤に伴い、大阪・茨木市に転居、「日帰りできる所に戻ってきましたので…」と、今日のうちに帰るつもりらしい。

律儀な息子で、一昨年の暮れも時ならぬ大雪の中、「行けるところまで行きます」と、墓参に出かけて行った。
行くにつれて雪がおさまり、松阪に着くころには青空から太陽が覗いたとのことであった。

「良かったね! 有難いね。 守られているね」
帰途、青山峠を越える頃からは、降り積もった雪を踏み固めて帰って来た、と報告する次男一家に、そんな風に声をかけた。

人はおおむね心弱い生き物であることを知っており、神仏に身を任せることもまた、知っている。
我が家の二人の兄弟は、若いころに父親の逝去に遭いそのことを思い知ったのだ。
そのせいで、両家族とも若いながらまことに敬虔な仏教徒である。

難有り、有難し。
有難いなぁ♪

     

ママとはるみが、いつの間にか元海の遊び相手になってくれ、小さなボールをテーブルの上で打ち合いながら、ゴールに入れて喜ばせてくれている。

バットは小さなお菓子の箱やマーカーペン。
ゴールは小型ラジオのコードで囲った小さなスペース。
誰が打ちこんでも、「やったぁ、ゴール、ゴール♪」と喜ぶげんかいに、「今のは、誰がゴールしたの?」と聞くと必ず、「げんかい君!」と答える。

和気藹藹。
仲良きことは、美しきかな。(武者小路実篤)

人生すべからく美しくありたいねっ。

         

あれは4年前の夏。
「クソおやじ。 まともに喧嘩したらボクの方が強いのに! ホンマ、腕の1本でもへし折ってやろうか」などと、叱られた父親の後ろ姿に、聞こえないように悪態をついていた反抗期の銀士朗が、今や文武両道のかっこいい少年になった。

親子って、いいね。

パパは今日も、休日出勤で深夜帰宅。 次男一家とはすれ違いとなった。
…なんたることかと、言葉もない。






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