鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

『孤高を噛むピーマンも噛む:明川哲也・著』

2008-01-22 19:32:12 | Weblog
・・・しかし・・・寒い。
朝など、呼吸をすると冷気が肺の奥まで沁みこむような気がしますね。

1月20日のブログで、ドリアン助川さんの著書『食べる-7通の手紙』で、少し書きましたが、本日は、そのドリアン助川さんが、名前を変えてからの著書『孤高を噛むピーマンも噛む』。

禅の本・・・だそうです。

・・・とご本人もおっしゃっております。

昨日のブログ(すみませんね。さっきから過去へ戻ってしまって・・・)で、私が現在の職に移った日のことを書きましたが、丁度その頃(・・・だと思うのですが・・・)明川さんの消息――いや・・・ここでは、ドリアン助川さんと言った方がよいのだろうか――がわからなくなって、本なども出版されなくなってしまっていて、どうしたのかなぁ・・・と思っていました。
・・・タレントや執筆活動を止めてしまったのだろうか・・・と気にはしていました。

この時期だったのか、もう少し早い時期だったのか・・・活動をニューヨークに移されていたようでした。
アメリカでの環境の変化なのか、明川さんの髪は、抜け始め・・・彼は、焦りだしたそうです。
そのとき、ピーマンの種が、育毛に効く・・・という記事を読んで、試されたそうです。
若い時分から、髪を安価なスプレー染めたり、で立ち上げたりして(パンクスですからね・・・)、かなりいたぶって来た由・・・。
そんなちょっとクスっとわらってしまうような書き出しで、この本は、始まっています。

子供が大嫌いなピーマンもじっくり炭火で丸ごと焼いて食べたときのあの感動。
大人にならなきゃ、わからない味もあるのでしょう。

辛いなら、苦しいなら、それそのものを味わってしまえ。
痛いという感覚を味わってしまえ・・・。

物理的に身体の何処かが痛いときって、痛みにばかり気がいってしまうのは、仕方のないことだと思います。
早く治ってラクになりたい・・・と思うのは当然ですね。
その時、一寸だけ、痛みってこんな感覚だったのか・・・じゃあ、もう少し、この痛みと付き合ってみようか・・・なんて思えたらどうでしょうか?

生きているから痛いのだし、苦しいのだし、辛いのだし・・・。

そんなことが、孤高を味わい尽くした?明川さんの優しい筆致で書かれているようです。





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