大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

亞冠決賽 第2輪 浦和紅寶石 2-0 塞巾白漢

2007-11-15 06:35:56 | ACL/A3
終わって見れば決勝第2戦も浦和が攻め込まれながら凌いで勝ったという展開。どちらかと言えばセパハンの見せ場は中盤でボールを奪ってからの速攻の時の方がナビトキアを起点にいい攻撃を見せていたが、浦和に低いラインながらもガッチリとゴール中央を固められるとミドルの精度もイマイチとあって決定的とも言えるチャンスが殆どない。カウンターを得意にするチームがボールを持たされると何もできなくなる典型的な試合と言えようか。

浦和の得点の場面であるが、1点目は最初自分はオフサイドかと思っていたので、帰宅後録画でこの場面を確認した。

すると、ポンテがパスを出す時点を静止画像で確認した限り永井はオフサイドの位置にいたように思えたが、その後のリプレイでセパハンの左サイドバックの選手と永井の位置が丁度並んでいたのが見えた。テレビで観戦されていた人からはオフサイドに見えたのは致し方ないだろうし(左サイドの選手が映っていなかったため)、まして後半2点目となる場面の前に浦和DFラインがオフサイドをアピールしていたのにオフサイドを取らなかったためこの日のメイン側の副審はどうしようもないな、と思っていたのだが、このリプレイで副審が少なくとも最初のゴールシーンでは的確なジャッジをしていたということか。テレ朝もこの場面最終ラインの位置のカメラを静止画像で見せればよかったと思うのだけども。

2点目の場面は、セパハンDFのバックパスをGKが蹴るタイミングを合わせ損なってCKに出したところから始まった。この試合セパハンのGKはワシントンに中央付近からロングシュートを許したように、ポジショニングやキャッチングの技術に?だった。事実2点目に繋がったCKでこのGKはパンチングすら出来ていない。こういうところで綻びが出てしまうと、いくらいいサッカーしていても浦和には勝つことができない。

この日は前回に続いて大阪市内のイラン料理店で観戦。イラン人のオーナーは試合前に今日、日本が2対0で勝つかな?なんて筆者に水を向けてきた。この試合は日本とイランじゃなく、浦和とセパハンなんだと一応言ったがどうも、日本対イランという図式が頭の中で出来上がっているようで、あまり判ってもらえなかったようなので、これ以上何も言わなかった。いや、クラブチームの試合と判っていても、国と国との対決という図式で店内は盛り上がっていたのだからあまりそれに水を差すのもどうかな、とも思ったので、私は誰からも頼まれてもいないのにこの場では浦和を応援することになり、試合終了後、オーナーに「良かったですね」と言われる始末。ヌルく応援していたためほとんどノーリアクションだった・・・

けど、もっと可笑しかったのは、イラン人客が英語で0-0 Japan win(0-0のスコアなら日本が優勝だよ)と話合っていたところだったw

今大会で浦和を応援するかしないかは、人それぞれだけれども、一国を代表するクラブ同士の対戦イコール国と国との代理戦争という見方があってもいいだろうし、そういうライトな層を巻き込んで行くことがACLを興行的に盛り上げるには現時点では必要ではないだろうか。別にサッカーという競技は何も当事者のコアサポだけで応援したりするものではないのだから。こういう雰囲気で日本人がセパハンなんかを応援したりすると、それこそKYということを言われかねないし。

ところで今回は書いている時間があまりないので今年のACLの総括はまた別のところでやります。

ACL決勝を前に -ACLで浦和をどのように見てきたか

2007-11-13 07:09:03 | ACL/A3
世間では浦和を応援する空気になっているのだろうか?むしろ、自分のように浦和というか日本のクラブを今年傍観者の立場でヌルく応援して来た人間の方が少なくとも「サポ」という人種の中では極めて少数派であるに違いない。

では、なぜそういう態度を貫いてきたのだろうか?ACLがクラブ対抗の名目ながらその国のリーグ・カップ優勝チームが出場するゆえ、1国を代表するクラブ同士の対戦、ひいては国対国の代理テストマッチという図式に発展する側面があるからというのも一つの理由だろう。こういうのは古いって?けど、そういう人って欧州の例を引き合いに出すのだけども、それに対しては「欧州か!」とツッコんでおきましょうw 欧州とアジアというのはその地域をとりまくサッカーの状況だけでなく文化的な違いもあって、当然サッカーもその地域に合わせて変化するものではないかと筆者は考えているのではあるが。

私が見たところ、欧州とアジアとの差異というのは以下の通り考えられる:

・都市国家としての歴史が現在の国家の歴史より長い。従って、国家よりもむしろ地域ナショナリズムといった感情がサッカーにおいて噴出しやすい。EU統合後の欧州と異なり、アジアでは隣国同士が政治的に対立している関係であることがむしろ多く、そうした背景が国別対抗となるサッカーの国際試合で噴出しやすい。また、政治的対立はない国の試合でも(例えば日本とイラン)、サッカーの試合は自国を応援するエネルギーを発露する舞台と化してしまう。

・ボスマン判決以降、欧州クラブチームは代表以上に編成が自由となり、ボーダレスに選手を集めることが可能。これに対してACLでは各国によって国内リーグにおける外国人選手の規定は異なるもののACLで当該クラブの国以外の選手の登録は1チーム3人と限られる。従って、その国の代表というチーム色が出てしまう。

・EU統合後、選手のみならず人の往来が域内では自由になった欧州と異なり、アジアでは国によっては出入国が相変わらず厳しいところもある。例えば中国人の海外旅行は解禁されたものの、ビザが下りるのは難しい。東南アジア諸国の国の人はビザもさることながら海外へ渡航する費用も厳しい。また、日本人は中国・韓国へはビザなし渡航が実現しているものの、イランへ行くにはビザを必要とするし、イスラエルへの渡航歴がないことが発給の条件となる。

以上の理由から、筆者が「チャンピオンズリーグのアジア化」という状態、すなわちアジアの実情に合わせた、国の代理戦争という側面を持った、CLの楽しみ方もありだと考えている。

国別対抗という側面でACLを見ていたから浦和を応援していたのが一つ。もう一つは、浦和が勝ち進むことによって、アジアにおけるガンバの位置というのも確認できるというものだった。去年我々に散々煮え湯を飲ませてきた浦和がアジアで簡単に負けてしまうというのでは我々の立場がない(汗)。逆に浦和がここまで勝ち進んだことによって、打倒浦和に最も近い位置にいるのはやはりガンバじゃないか、という思いが強くなった。だから、今年の天皇杯はACL出場にはつながらないものの、浦和とは決勝で当たりたい、という気持ちが強いんですがね。

さて、明日はセパハンを応援するイラン人の隣で、時にはイラン人とワイワイやりながらビール片手にヌルく浦和を応援してみますか(これでイタい人認定だろうなあ・・・)。

J聯賽 第31輪 大阪鋼巴 2-0 千葉杰夫

2007-11-11 09:16:49 | ガンバ大阪
試合前に某ゴル裏住人からダンマクの件で呼び止められた。まあ、自分がACLについてゴチャゴチャ書いているからなんだろうけども、実際SBからそのダンマクを見て驚いたし、軽く引いてしまったw そうか、それなら、来週水曜日は某イラン料理店でセパハン応援しますか?まあ、イラン人からちょっと奇異な目で見られるかもしれないけどもねw

この日は翌日長居で弱い方との試合を前になんと前日から大阪入りしてガンバの応援に駆けつけてくれた2名の福岡サポを連れて万博入りした。ありがとうございました。やはりこのお礼は長居で福岡を応援し、セレッソを簡単にJ1に昇格させないように頑張る所存ですw というか、サポのライバル関係からすれば、浦和よりもむしろセレッソの方が負けるのを願う方がむしろ自然だと思うのだが(またこれでダービーが遠のいていくんですがね)。

さて、試合の方であるが、これまでと違って、ナビスコ決勝と同様に3-5-2のシステムを採用したのは、ひとえに

・新居と巻の2トップの前線からのプレスへの対応
・安田を高い位置に上げてトイメンの水野を押し込む

といったところに意図があったとは思う。実際前半左サイドで安田と水野のマッチアップはほぼ安田の完勝。水野は負傷明けで思うような動きができなかった面があるもののこの日は自身の仕掛けがなく、システム上の目論見は成功した。攻撃の方も前半はなかなか千葉のタイトなマークを剥がせなかったものの、後半から活発な動きを見せて、千葉のマンマークを少しずつずらしてスペースを作り出す。

特にマグノの動き出しは秀逸で、先制点はサイドに流れて二川に絶妙のタイミングでパスを供給。二川がクロスを遠藤に。ここでヤットは一度パスと見せかけて見事な切り返しを見せて二人のマークを外し、さらに千葉のゴール側のディフェンス2枚にシュートを意識させておいてバレーにラストパス。これをバレーが落ち着いて決めたシーンなんかは「やべっちFC」で巧に選ばれるんじゃないかと思うくらい。

また、2点目の得点だが、遠藤がバレーに対してGK岡本が飛び出しにくい絶妙な位置にポンと出した時点で勝負あり。あとはバレーがフィジカルの強さを生かしてボールを確保して流し込むだけ。なかなか調子が上がらなかったんだけどもこういう形で決められる保険やなあ、バレーって。

逆にマグノが、前後半で2回もドフリーの場面で外したのは痛かった。周りとのコンビネーション自体が決して悪くはないし、この日も献身的に動いてくれていたのだけどもいかんせんゴールという結果がついてきていないのが残念。もしかしたらこういう部分が来季の去就に影響してくるかもしれない。残って欲しいとは思うし得点以外の部分で貢献はしてくれているとは思うのだけどもねえ。

仮に彼が出て行くなら、外へ出られる場合には金銭面で引きとめは難しいのは仕方がない。ただ、国内移籍に関しては流出を阻止する構えを見せておかないと、来季手痛いしっぺ返しを食うかもしれない。

終盤の選手交代で驚いたのが、二川→寺田に安田→下平。家長はいったいどうしたのでしょう?下平を試しているのはベトナム戦出場の為に欠場する安田の代わりをテストしているのか?ただ、3-5-2を起点とするのなら家長を左サイドで今までならやっていたと思うが、フタの代わりですら家長が出て来れなかったということを考えると、家長も来季どうなるんだろうなあ・・・

試合後には一緒に参戦した2人のアビサポ+神戸で古賀目当てに行っていた2名のアビサポさんが心斎橋で合流。台湾料理「宝島」で飲み会を開き、その後アズーリへ繰り出し、欧州サッカーを見ながら楽しく過ごしたのだが、古賀サポさんのバイタリティというのはスゴイの一言。自分が元ガンバというだけで、吉原や新井場を追いかけられるかといえば、絶対出来ません。あくまでも自分はガンバを追いかけてアウェーへ参戦する方であるからなんですが。

天皇杯 大阪鋼巴才點殺山形蒙迪奧 5-3 / 亞冠決賽 第1輪 塞巾白漢 1-1 浦和紅寶石

2007-11-08 07:43:47 | Weblog
玄人認定試合wの末何とか次にコマを進めることができた天皇杯。ガンバがJ2のチーム相手にラクに勝った記憶がないとはいえ、PKまで引っ張ったとは・・・でもその原因は誰の目にもハッキリしている。残りのリーグ戦を見据えてある程度の入れ替えは理解できる。特に試しておきたかった部分が二つあった。それは、

・中澤の守備(シジクレイが累積3枚でリーチがかかっている)
・下平の左サイドバックの出来(東京戦に安田が出られない。まあ、この状況になって思い切って使えるのかどうかが判らないけども)

だったと思う。だから聡太と下平を試すというのは判る。FWでもナビスコ決勝でロスタイムにしかピッチに立てなかった播戸を使うのも判る。中盤で寺田や家長をスタメン起用したのも判る。

ただ、最低限保険にマグノや明神すらベンチに入れていなかったとなれば、最初にビハインドを背負ってしまえば苦戦して当たり前、というか完全に山形をバカにしてはいなかったか?多分ガンバのスタメン発表を聞いた時に山形の選手やサポは「ナメんじゃねえぞ!」と発奮しただろうなあ。自分がモンテサポならそう感じるだろうし、そうした気持ちがモチベーションに転化してしまったとしても不思議ではない。

実際、勝てはしなかったものの、山形はなかなか良かった。SBで見ていた仲間も山形がラインをコンパクトに保って、ボールをつないで来るサッカーはなかなかいいと言っていた。特に財前。この人に前を向かせてボールを持たせたらやっぱりイヤな感じがしましたなあ。この日は延長前半までプレーしていたけども、シーズン中でも90分フルにプレーした試合というのは殆どなかったんじゃないか?逆に言えば昇格争いに絡んでいなかったからこそこの天皇杯で一泡吹かせてやろうと狙っていたとも言えるわけです。

ただ、山形は確かにいいサッカーをしているし、昇格する為に背伸びをしているわけではないということは昨日見て判った。ただ、上へ上がって行く為には前線で決めきれる選手がいない、という課題もあるのではないか(この点は7月にNDで見たみちのくダービーでもそう思ったこと)?やはり神戸へ引き抜かれたレアンドロの抜けた穴というのはやはり大きい。今のサッカーと来季以降の編成次第ではもう少しいいところまで行くかもしれない。ただ、今のチーム状態で誰かがJ1へ呼ばれたらもう引き止められないのが悲しいところか。となると、鹿島が周辺地域のチームに選手を貸し出す(この試合FKを決めた石川のように)流れに乗って鹿島から若手やお古を引き取るのが手っ取り早いのか?石神だとか、中島(仙台がJ1昇格したものの、鹿島がレンタル延長を認めなかった場合)だとか、あるいは契約を延長しなかった場合のマルキーニョスだとか、はたまた調子を落としている新井場とか(オイオイ!でもうかうかしているとホンマにそうなるぞ)・・・まあ、これは一他サポの戯言ですがね。

PK戦は時の運ではあるし、自分自身バレーが再三の決定機を決め切れなかった時点で半分は負け、ということは覚悟していた。その一方でPK戦では下のカテゴリーのチームが勝った例があまりないということからして、何となく勝てるのではないかという気がしていた。運もあるとはいえ、PKでは、GKにたとえ読まれていてもスミにキッチリ決められるキッカーの力量も関係してくるとは思う。それは技術的なものだけでなく、プレッシャーを跳ね除けられる精神力も関係してくるのではないだろうか。だから、延長後半になって、PK狙いで山形が時間稼ぎをしていたというのもある意味山形にとっても「半分は負け」だったと言えるかもしれない。

そんなこんなで、やっとのことで試合が10時前までに終わり、速攻で茨木経由で大阪市内に移動し、とあるイラン料理屋でACL決勝を後半から見始めた。店内にはACLの試合を見るべく、イラン人客が結構いる。店に入るや否や、店長から「日本1-0で勝ってるよ」と教えてくれたのだが、別にこれは日本とイランとの試合ではなく、浦和とセバハンの試合なんですがね。ただ、店内の客を見ていると、コアサポというよりはどちらかと言えば、イランの代表(まあ、その国の優勝チームが出てくるのだから)としてのセバハンを応援しているという感じだった。

最近JBアンテナの各チームのサポを見渡すと、

・日本の代表として浦和を応援する
・アンチ浦和だからセバハンを応援する
・自分には全然関係ねえ

という態度に大体分けられるとは思う。見方は十人十色で、自分はACLに関しては浦和とは別に利害関係はないのだし、純粋に一観客としてACLを楽しんでいるし、準決勝の試合は本当に良かったと思う(ACLの浦和についての自分のスタンスは別途詳述するつもり)。もっとも、J's Goalに寄せられた自称「他サポ」のメッセージはかなりイタいとは思いましたよw

ただ、そのやろうとしている意図は判らないではない。ACLは欧州CLのように興行的にまだ成熟はしていない。当事者のサポだけが盛り上がるという構図だけではACLのステイタスというのは上がらないわけで、欧州CLの段階まで駆け上がるのは、この日のイラン料理の客のように、クラブチームの国際試合を国対国という図式を投影して自国を代表して戦うクラブを応援する、という形で盛り上がるライト層をも動かさないといけない現実があるということも確かだろう。その意味では欧州ほど成熟はしていない。いや、欧州的なサッカーの見方が必ずしも進歩的とは一概に言えないわけで、都市国家としての歴史が一つの国家より長く、既にEUという枠組みで統合されている欧州と、広大な地域にまたがり、未だに隣国同士との政治的な問題を抱えているアジアとではサッカーにおける見方というのは必ずしも同一とは言えないのではないのだろうか?

だから、アジアはアジアなりのサッカーの見方があり、国の代表ということでセバハンや浦和を応援する人がいたとしても一概に否定してはいないし、これは別途詳述する予定ではあるが、「チャンピオンズリーグのアジア化」という現象とも関係してくることではある。

試合は、1-1の引き分け。失点場面は相手のミドルシュートが流れて守備陣形が崩れたところを突かれたものだが、それ以後は相手にペースを握られながらも浦和はゴールを割らせず(それが浦和のペースだったりもする)、アウェーゴールを奪っての引き分け。これで第2戦へ期待を持たせることができました。

そしてこの日の浦和を見ていると、元日国立で浦和とやるまではまだまだ負けられない、という気持ちを一層強くした。

おいおい、Jリーグよ。人の脚を蹴った財前がたった1試合の出場停止というはないだろう?

2007-11-05 22:37:39 | ガンバ大阪
ナビスコ優勝の祝勝気分はこれぐらいにしておいて、水曜日の天皇杯山形戦に気持ちを早く切り替えよう。去年の千葉の二の舞は絶対やってはならない、ということは前回のエントリにも書いておいた通り。

今季の山形は何試合か見せてもらったけど、FWに上背がない分(あると言えるのが豊田くらい)、高さで勝って得点しようと思えばDFのセットプレーしかないだろう(豊田はバレーが見ていればいい)。このセットプレーに気をつけるのが一つ。もう一つはFWの北村や横山などは上背がない分スピードに乗ったカウンターというのに活路を見出そうとしてくるぐらいか。あとは、財前の個人技といったところか。

実はアズーリでACLの準決勝第2戦を見る少し前に始まったセレッソと山形の試合の前半20分ぐらいまで見させてもらった。その間だけの感想であるが、内容自体はセレッソよりは良かったように記憶している。なかなか積極的に来ているな、とは思った。まあ、それが裏目に出て失点していったのだけれども・・・

ただ、その試合で財前がセレッソの酒本の脚を蹴って一発退場となったらしい。財前のような選手が自分からあんなラフプレーをするわけがないから、報復行為だったのかと思って、ようつべでその場面を見てみた。酒本に右足を踏まれたから起こって倒れたまま回し蹴りですか?まあ、本来の彼のプレースタイルからして、そういうことをやるような選手じゃないということは判っているし、プレー中いろいろ相手とガツガツやっているから100パーセント冷静を保つというのは難しいにしても、報復でアレをやったらアカンやろ?技術のある選手とやるのなら試合は荒れないし、ウチの選手が怪我をすることもないとは思うから彼とやるのは安心だと考えていたが、ああ見えて結構財前って熱くなるタイプなんだろうか・・・

けど、もっと理解に苦しむのは、1発レッドが出た悪質な報復行為に対してたった1試合しか出場停止しか課せられていないということで、去年のマギヌンといい、この財前といい、Jリーグの規律委員会は何を基準に処分を下しているのか理解に苦しむ。酒本がケガしていないから1試合でいいというのか?あのロナウジーニョでも報復行為には2試合の出場停止を食らったんだぞ?

個人的に財前は好きな選手だし、万博で彼を見ることができるのをガンバのサッカーを見ることと併せてもう一つの楽しみにしてはいた。けど、矛盾する書き方になるけども、ああいうことやっておいて1試合だけ、というのもなんか納得イカンなあ、とも思うわけ(好きな選手だからこそ余計そう思うね)。

別にこれは次回対戦する相手だから言う(というのは多少ありますw)わけではないし、弱い方の大阪の選手を蹴ったのだから、よくやった、という気持ちもないわけではない(オイオイ)。あ、こう言うとセレサポは怒るかって?でも、あいつらの中にも去年加地がマギヌンにやられた時にマギヌンGJとか言っていたヤツが少なからずいたんだけどね。

ただ、処分についての基準がしっかりしていなければ、Jリーグ自体には悪質なプレーというのは減らないような気がする。勿論、今回財前があそこまで至るまでには(外部からは計り知れない)様々な伏線があったとは思う。ただ、起こってしまったことに対してしっかりとした処分が出てしまわないと、やり得、やられ損というのがまかり通ってしまうと思うんですがね。

天皇杯 大分三神 3-1 千葉杰夫

2007-11-05 06:36:15 | サッカー全般
ナビスコ優勝の余韻に浸っておられるガンバサポの皆さんには申し訳ないけれども、気持ちの切り替えは出来ているだろうか?水曜日には天皇杯の山形戦であるが、ここでもう一度気合入れて行こう!去年の千葉みたいな失態を我々が演じる訳にはいかないからな。

ナビスコ決勝を戦った後の天皇杯の試合に入る難しさが語られている(そういえば千葉って我々と戦った2年前の決勝の後の天皇杯でも延長まで行っていたんだっけ)が、昨日ナビスコ決勝の翌日にフクアリで見た試合というのは正に身が引き締まる思いだった。もちろん、千葉と大分というJ1同士の試合ということもあって、この試合は番狂わせ、というのとは違う。ただ、どちらかと言えば、今の両者の状態から行って千葉の方が天皇杯にかける意気込みがあったのではないか。事実次節のガンバ戦出場停止である下村が先発していたのであるから、リーグ戦を睨んだ婦人をテストするというわけでもない。ホームゴル裏のダンマクは、去年の悔しさを晴らせと煽っていて、アウェーのゴル裏から見れば反対側のサイドは黄色に染まっていた。こりゃ、リーグ戦に続いて天皇杯で千葉ともやるのか、と試合開始前には考えていた。

だが、試合が自分が考えていたのと全く違った方向に行ってしまった。それを決定づけたのは、開始3分の大分のFKで森重が決めたゴール。これで大分は注文どおりの展開に持っていくことができた(ガンバはこの教訓を生かして大分対策をやって来たんですがねえ)。その後千葉がボールを支配し、右サイドの楽山を使って攻め上がるものの、引いて守る大分の守備陣を崩しきれない。引いて守られると千葉の得意のサイドチェンジも有効ではなく、左サイドに振ろうとしても上本に読まれてカットされる。走るサッカーをやろうにも前線のスペースを大分の選手に埋められているので思うようにいかない(こういう似たような展開に持っていかれたのことがかつてウチにもありました。あれはもう何年も前のことやったっけ・・・)。前がかりになって攻め込むものの逆にカウンターでサイドを突かれて失点を重ねる悪循環。この日の千葉の得点はPKのみ。しかもPKになった場面は、目の前で見ていた自分が見た感じでは、大分のクリアミスのボールが羽生に渡り、羽生が切れ込んだところを大分のホベルト(だったか?)が体を入れたのだが、それが進路妨害のような形でPKを取られたものだったけども、あれをPKととるには厳しすぎるように思えた。

こういう試合展開はよくあり得る展開かもしれない。ただ、千葉にとって痛かったのは、1-3とリードされてから、1点も取れなかったことだろう。1点でも返せていれば、広島戦の再現、ということはありえたかもしれないが・・・実際後半は決定的なチャンスが幾度となくあったのだけども、それを入れさせなかったのは、大分の堅い守備(後半ホベルトを2枚目の警告を恐れて下げさせてから、福元を入れ、藤田を左サイドバックに入れて4バックにした。右サイドはあの深谷・・・)陣形もあったのだけども、GK西川の攻守が大きい。恐らく次の大宮戦の先発は彼だろうし、五輪最終予選でも先発GKとして出場するんじゃないだろうか。反町ジャパンを救えるのはこの西川だと思うし。ちなみにガンバが獲得するとかいう噂が流れていた福元だが、この日はCBを無難にこなしていた。ただ、獲得するとなるともう少し彼の足元の技術を見てみないとスカウトさんの仕事にはならないじゃないかwまあ、この日の仕事は専守防衛だったわけですからしょうがないんですがね。

しかし、この試合の結果が次のリーグ戦にそのまま跳ね返ると考えるのは早計だろう。大分はこの日確かに注文通りの展開になったが、次対戦する大宮は、まさに今季を占う裏天王山。互いに1点もやらない慎重な立ち上がりから始まるだろうし、先制するのは容易ではない。まあ、こういう時に深谷の守備って大丈夫なんでしょうかね、とトリサポの不安を煽っておきます。この試合でも深谷が前半相手の右サイドからの頭でクリアしようとしたけども不発で、失点していればあわや深谷伝説の誕生と思われる場面がありました(まあ、それ言うならウチのシジクレイだって時々ポカはやりますが、頭でミスしたのは見たことありません)し、彼のクリアするキックが当たっていないこともありました。

一方の千葉。次のリーグ戦はウチとの対戦で、下村・水野・佐藤勇人が出らないが、それでも千葉は千葉であり、今までの対戦と同じように厳しい戦いになるかもしれない。前週にふがいない戦いをしたチームが次週に立て直してくることは、ウチだって身をもって証明したことですしw リーグ戦終了となれば比較的長いオフ(といっても日本の選手たちのオフは他国に比べるとずっと短いが)に入る千葉の選手には、次の5回戦を自腹観戦とかさせるよりは、休ませてあげた方がいいのではないだろうか?来年は2月からW杯予選や東アジア大会が始まるのだから、オフはやはり短い。千葉の選手数名は確実に召集されるならば休める時に体を手入れして来季に備えるべきだろう(休むことだって練習の一部だということ)。

最後に天皇杯のフクアリのグルメ事情について言っておこう。ゴル裏の方に名物のタコスはありませんでした。まあ、これは仕方がないか。ただ、道路からフクアリの公園内に入っていくところには名物のソーセージ盛はあるし、アウェイゴル裏に行くまでにある、バクスタ側の軽食堂は営業していて、「勝つサンド」や「もつ煮」は販売していた。その他、蘇我駅からフクアリへ行く道の途中に「一番軒」という、自家製の麺を売りにするラーメン屋があり、この日はスタジアムに行く途中で昼食をそこでとった。チャーシュー麺を頼んだけども、麺も自家製だけあってコシがあり、チャーシューも柔らかい。試合開始時間が5回戦も1時からであるため、90分か、延長まで行っても4時10分のバスが駅から(スタジアムへ行く反対側の東口から)出ており、5時過ぎには羽田に着くので、飛行機で遠征される方はこちらを利用されると便利である。

といっても、まずは山形に勝たねばならない。さて、皆さんもう切り替えは出来ているだろうか?

J聯盟杯 決賽 大阪鋼巴 1-0 川崎前鋒

2007-11-04 09:29:15 | ガンバ大阪
2年前の忘れ物を取りにいく意気込みを選手・サポ共に持って臨み、見事に優勝して結実させた。試合開始早々から前節負傷明けで戻ってきた加地が果敢にボールを奪っていた場面を見て、彼が決勝に照準を合わせて調整して来たあとを思わせたのだが、それは彼だけでなくチーム全体がそうであったと言える。マグノはシュートがポストを叩き、バレーからのスルーパスを受けてGKと1対1になる動きを見せた。この日多かった川崎DFの裏へのスルーパスにもよく反応していた。

しかし、川崎も決勝の相手に相応しく強かった。2年前のリーグ優勝と奇しくも同じ相手であったが、あの時に見た川崎よりは遥かに強くなっている(今度タイトルがかかった試合で川崎と対戦する時は、相手はリベンジをより強くしてくるだろう。エルゴラで寺田周平のインタビュー記事を読んだけども、今回は相手がガンバというよりも、どちらかと言えば自分たちにタイトルのチャンスが巡って来たと捉えているようだったから)。それだけに決勝の試合は、一歩違えばこちらが負けていてもおかしくはなかったかもしれない。

この日の川崎は自陣でガンバの攻撃を寸断すると素早いカウンターを見せてガンバのDFの戻りが遅いところを狙ってジュニーニョが両サイドに走りこみ、そこに出た縦パスに反応する攻撃でガンバを幾度となく脅かした。一度シジクレイがかわされて決定的な場面を作られたが、これに藤ヶ谷が神がかりなセーブに助けられた。後半も同じような場面があって藤ヶ谷に助けられたが、この2本のうち1本を決められたら負けていたかもしれない。その他危なかったのが、前半CKの寺田周平のヘッド。あ、これも結局藤ヶ谷が触っていたのか?普段は左右に顔を出してアーリークロスやミドルを連発するマギヌンがいない分攻撃の手段はジュニーニョへのパスかテセの爆発力(後半黒津に替わって助かったと思うのは私だけ?)というものに限られたのだろうけども、川崎の攻撃がやや単調に思えたのだった。

ただ、マギヌンの累積での出場停止が予選から準決勝までの流れの中での結果と捉えるなら、決勝は1発勝負でありながらも、実は予選からの蓄積というのが最後にモノを言ってくるのではなかったか?多摩川クラシコでの伊藤がルーカスを腕でつかんだプレーがそうであったが、彼らはこういうのが多すぎはしないか?筆者は川崎の失点が比較的多い理由として、安易に腕を使って止めにいくプレーでファウルや警告を増やして失点の危険性を高め、またそうしたプレーが守備技術を低下させているからだと考えている。もっとも、逆に審判が流しているとこれが却って武器になるのが厄介ではあるのだけども。

ちなみに、審判について言及しておくと、決勝での吉田主審の守備はどちらかと言えば流す傾向にあったか?前半の川島が倒したプレーはPKを取られてもおかしくはなかった。ただ、川崎だって攻撃の時に結構流されてはいたとは思う。個人的には守備側に有利な判定というのは、試合が荒れなければ悪くはないのだが・・・

ガンバは後半安田を攻撃的な位置に置いて仕掛けさせ、最後は決勝点を彼にとらせてからは、その1点を守りきることに徹し、準々決勝から続いていたカップ戦使用のリアリズムを垣間見た。点をとるべき場面ではしかけたのはいつものガンバ。取ってからリスクを犯さず、結果として勝利をもぎ取るのは、カップ仕様のリアリズム。これは理想を実現させるためのリアリズムとの融合なのであるが、それを象徴するような試合だったと言えるだろう。

盛り上げてくれた川崎に御礼として、2度目のガンバ優勝の生き証人になってもらおう

2007-11-02 06:46:57 | Weblog
えー、AOQLO,JBアンテナのガンバ系ブロガーらによってタイトルとエントリ1行目を合わせるという企画が行われているのは承知の上で、敢えてこのように書き出したのは、人と違うことやってやろうとか、目立ちたがりとかいうことよりも、個人ブログとしてあくまでも自分なりの書き方というのに拘りたかっただけに過ぎない。

さて、いろいろと書いておこうと思っていたがガンバサポとして今集中すべきことは明日の試合に勝つこと。それは言い換えれば2年前の歓喜の瞬間の再生VTRということではないだろうか。

個人的にはマギヌンが出てきてくれた方が当然燃えるんであるが多摩川クラシコでジョージに警告2枚貰う以前に決勝戦が出られないことになっていたのだからこれはこっちがどうこう言うことではない(まあ、ジョージの判定クオリティは、かつて前代未聞の副審と4審交代劇を目撃した我々もよく判っていますけどね)。マギヌン抜きで臨む川崎だが、マギヌンが欠場して苦戦した6月の戦績は、今の川崎を考えるとさして参考にはならない。当然決勝に向けて準備は出来ているだろう。

けど、決勝戦は確かに相手もあることだけども、それ以上に、ガンバがガンバらしくあるか、ということの方が大事である気はする。それが出来れば恐れるものは何もない、という自信はありますよ。

最後に、この間のアタック25といい、決勝の水色バインバイン計画といい、何かとガンバ相手に営業的に面白く、話題を提供してくれた川崎にはこの場を借りてお礼を申し上げておきたい。このお返しといっても大したことはできないけれども、前回に続いてガンバが優勝を決める試合の相手に選ばれた栄誉を称え、もう一度ガンバ優勝の生き証人になって頂くことで、彼らの営業努力には答えてあげようではないか。