読売新聞の記事によると来季よりアジア枠が1人導入されることになるらしいが、それの目的の一つにはアジアへのJリーグのマーケット拡大の狙いがあると言われている。当然、中国という巨大市場もターゲットに入って来るかもしれない。
だが、そう言われていると、なぜ今まで中国人選手が、かつてガンバでプレーしていた賈秀全以来全く日本に来ないのかが不思議に思えてくる。Jクラブでも親会社が中国へ進出しているところなんていくらでもあるし、中国への宣伝効果を考えると獲得に動いてもおかしくはない。では、なぜ今まで実現しなかったのか?
答えは、獲得する側と獲得される側との間のミスマッチに起因すると思われる。
獲得するクラブとしては、従来3人の外国人枠を、チームに貢献する外国人選手で固めようとする。現在この点で一番戦力として計算できるのがブラジル人選手である。となると、彼らとの競争に打ち克ってポジションを得られる中国人が居るかといえば恐らく誰もいなかったし、今も居ないかもしれない。
そしてもう一つには、待遇面で折り合いがつかなかったこと。クラブ側は中国人選手を安い年俸で契約したいと考えている。恐らく、実力は中国代表クラスで、安上がりであれば手を挙げるところはあるかもしれないが、そうなると中国人選手らは待遇面で不満を持つことになるだろう。というのも、中国代表レベルのスター選手たちは中超のクラブから、大体200-300万元(約3千万円前後)の年俸を貰っていると言われている(もっとも平均レベルはかなり低いため、勝利ボーナスというのが収入を大きく左右するのであるが)。
しかし、日本でこれよりも若干高い年俸を貰ったとしても、今度は日中間の生活費の格差が横たわるのである。日本に住んでいる中国人らの間では、日中間の生活費-中国の北京・上海や日本の東京・大阪の大都市の比較においても-の格差は大体10倍くらいが相場だという認識が支配的である。特に衣食住における衣食は節約できても、家賃・光熱費・水道代だのといった住の固定費用は否応なしにかかって来る。こうした生活費格差というのがいくら中国が経済発展を遂げてもなかなか埋まるものではない。
だからこそ、日本のクラブが欲しがりそうな中国人選手は平均年俸はJリーガーよりも安いとはいえ、本国では百万長者の待遇を受けていることを理解せねばならない。彼らは、郊外の豪邸に住み、美しい女性を伴侶とし、高級車を乗り回すといった中国人が夢見るものを全て手に入れている。また、女優と浮名を流したりする元中国代表選手とかもいるw
逆に言えば、それだけの待遇を受けながら国際試合で全く勝てない中国の選手たちは大多数の国民からソッポを向かれている状態なのであるが。
いずれにしても、このミスマッチがあったからこそ今まで中国人のJリーガーは、中国にプロが出来る前に来たカーさん以来全く途絶えていたのである。で、今度のアジア枠なんだけども、中国人が果たして日本に来るかどうか?代表クラスのスター選手というよりは、将来性のある若手を連れて来て日本でじっくり育てる、というのがアジア枠を使う上では現実的かもしれないが。
だが、そう言われていると、なぜ今まで中国人選手が、かつてガンバでプレーしていた賈秀全以来全く日本に来ないのかが不思議に思えてくる。Jクラブでも親会社が中国へ進出しているところなんていくらでもあるし、中国への宣伝効果を考えると獲得に動いてもおかしくはない。では、なぜ今まで実現しなかったのか?
答えは、獲得する側と獲得される側との間のミスマッチに起因すると思われる。
獲得するクラブとしては、従来3人の外国人枠を、チームに貢献する外国人選手で固めようとする。現在この点で一番戦力として計算できるのがブラジル人選手である。となると、彼らとの競争に打ち克ってポジションを得られる中国人が居るかといえば恐らく誰もいなかったし、今も居ないかもしれない。
そしてもう一つには、待遇面で折り合いがつかなかったこと。クラブ側は中国人選手を安い年俸で契約したいと考えている。恐らく、実力は中国代表クラスで、安上がりであれば手を挙げるところはあるかもしれないが、そうなると中国人選手らは待遇面で不満を持つことになるだろう。というのも、中国代表レベルのスター選手たちは中超のクラブから、大体200-300万元(約3千万円前後)の年俸を貰っていると言われている(もっとも平均レベルはかなり低いため、勝利ボーナスというのが収入を大きく左右するのであるが)。
しかし、日本でこれよりも若干高い年俸を貰ったとしても、今度は日中間の生活費の格差が横たわるのである。日本に住んでいる中国人らの間では、日中間の生活費-中国の北京・上海や日本の東京・大阪の大都市の比較においても-の格差は大体10倍くらいが相場だという認識が支配的である。特に衣食住における衣食は節約できても、家賃・光熱費・水道代だのといった住の固定費用は否応なしにかかって来る。こうした生活費格差というのがいくら中国が経済発展を遂げてもなかなか埋まるものではない。
だからこそ、日本のクラブが欲しがりそうな中国人選手は平均年俸はJリーガーよりも安いとはいえ、本国では百万長者の待遇を受けていることを理解せねばならない。彼らは、郊外の豪邸に住み、美しい女性を伴侶とし、高級車を乗り回すといった中国人が夢見るものを全て手に入れている。また、女優と浮名を流したりする元中国代表選手とかもいるw
逆に言えば、それだけの待遇を受けながら国際試合で全く勝てない中国の選手たちは大多数の国民からソッポを向かれている状態なのであるが。
いずれにしても、このミスマッチがあったからこそ今まで中国人のJリーガーは、中国にプロが出来る前に来たカーさん以来全く途絶えていたのである。で、今度のアジア枠なんだけども、中国人が果たして日本に来るかどうか?代表クラスのスター選手というよりは、将来性のある若手を連れて来て日本でじっくり育てる、というのがアジア枠を使う上では現実的かもしれないが。
記録上ではなく、生粋の中国人としてのプレイヤーとしてという視点でしたね。
ちなみに今日鹿屋体育大で、徐選手の後輩に当たる選手に聞いてみると、やはり日本育ちからか、もう一度Jリーグで勝負したい気持ちがかなり強いようです。
お父さんが政治家で、お母さんが通訳ということですから、元来かなり裕福で、日本との繋がりもあったんですね。
Jでは評価されなかった彼の技術も、母国へ帰ると絶賛されるみたいですよ。
そのあたりでウンザリきてるのかもしれないですね。
まあ、彼も中国人でしたけど、高校から日本へ来ているんで中超の選手を論じる上ではちょっと違うケースかな、と思って見送りました。
まあ、彼の場合日本での生活が長いので、果たして中国へ戻るという選択をするかどうかは判らないですけどもね。ただ、三菱水島FCにいるとなると、戻るよりは日本に愛着を持ってずっと永住したいと考えているんだとは思いますね。
中国人Jリーガーはカシュウゼン以降1人だけいました。
札幌に2005年に在籍した徐暁飛(シュー・シャオフェイ)です。
河南省出身のようです。
先日、JFLの三菱水島FCの試合で出場していたので、いつの間に!と思ったら、その後、カマタマーレ讃岐からガイナーレ鳥取を経て三菱水島FCに加入していたようです。
ただ、彼の場合は途中からとはいえ、日本の高校に転入して、日本の大学へ行っての札幌入団ですし、その前にも日本に住んでいたということですから、少しケースが違うかなと。
民国さんの記事によると、彼も母国に戻った方が良い生活ができるのでは、つまりサッカーでもっと上を狙えるのではとも思うんですがね。
徐選手の後輩が身近にいるので今度その辺りの事情を聞けたら聞いてみます。
個人的にも興味深いので。
まぁ中国事情は勉強なりますねぇ。
知り合いに中国人結構いるんですが、全くサッカーなんてみんな興味ゼロですよw
マンCを退団した孫継海(スン・ジハイ)なんて日本に来ないかな。