大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

何で海外で勝てて、国内で勝てないのか?と訝る人たちは

2008-05-13 07:24:46 | ガンバ大阪
ACLで対戦した相手と国内リーグで対戦した相手との力量の違いというのを判っていないんだろうなあ、と思ったわけ。スポニチの記事によると、先のマリノス戦の後にそういった内容の罵声がスタンドから飛んだらしい。

前にも書いたようにサッカーの試合における出来というのは自チームの状態だけでなく、相手によっても変化するということである。そう考えた場合、対戦相手の実力ということでなら、ACLで対戦した、全南・メルボルン・チョンブリらと、最近Jで対戦した神戸・大宮・名古屋・そして横浜Mといったチームとの実力差というのを比較してみれば、「海外で勝てて、国内で勝てなかった理由」というのが自ずと判ってくるだろう。

海外アウェーの厳しさというのを差し引いても、ACLよりむしろ国内リーグの方が厳しいということは、日本勢がACLのグループリーグを一度も勝ち抜けていなかった、06年の頃から一貫して私が主張してきた。故に、移動や宿泊などにおいて十分なアウェー対策が出来ていれば、日本の上位クラブ-浦和でなくても、ガンバ、川崎、そしてあと1試合残しているもののほぼ突破を手中に収めた鹿島-なら十分グループステージは勝ち抜けるということを証明できたのではないだろうか。

まあ、こう書くとチョンブリFCは結構強かったとか、タイのサッカーレベルも徐々に上がって来ている、と言われるかもしれないので、タイのサッカーについて少し書いておこう。確かにチョンブリは自分が見立てたよりも実力があったということは認めるけども、彼らの取った戦術というのは言わば徹底した弱者の戦術であったにすぎない。ただ、実力が劣りながらも、組織的サッカーができれば強い相手にもそこそこやれるのがサッカーであり、そうした戦術を比較的熟成しやすいのは、代表チームよりも一緒に練習する期間が長い単独チームであると言える。そしてそうした戦術の仕上がり部分において、外国人助っ人を使うことができるのも単独チームの強みではある。

ならば、チョンブリを通してタイのサッカーレベルを推し量れるかと言えば、答えはYESであり、NOではある。それは、同じACLに出場したクルンタイバンクが鹿島に大差で敗れていたことと、タイ・プレミアリーグではチョンブリが無敗で独走している現実を踏まえると、タイで突出しているのはチョンブリ1チームであるということであり、全体的な底上げに繋がっていない。これは欧州に例えるならば、欧州CLのホームでレアルを破り、国内では無敵のリヨンの所属するフランスのリーグ・アンに置き換えられるかもしれない。チャンピオンチームは強いことがそのままその国の実力レベルに置き換えられないということが、今のタイのサッカーに言えるかもしれない。

従って、来季から改変されるACLの出場枠であるが、タイからは1チームというのが妥当なところかもしれない。ただ、チョンブリの現在の国内リーグの実績からすれば、来季も出てくる可能性は十分にあるし、その際も日本のチームを苦しめる可能性はあるから結構曲者ではあるけども、全く勝ちきれない相手というのでもない。こういう風に物事をもう少し複眼的に考察していけば、本質が見えてくるものである。


2 コメント

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Unknown (Einsamkeit)
2008-05-14 13:11:10
後は研究度の差もありますよね
一番わかりやすいのが、安田ミチでしょう
ACLでは抜群の突破力とクロスで
勝利に貢献しているミチですが、
Jでは、、、必ずと言って良いほど縦への突破を切られ、
クロスも体に当てられてます


正直、ACLの相手はガンバも含めてですけど
チームの特徴まではわかっていても、
各個人レベルの特徴までは把握しきれてないと思います
チームの中心はまだしも…


んで、もっともしっかり準備してきたのが
チョンブリでしょう
特にガンバホームの第1戦は敵ながら見事でしたし
ガンバは何も研究してなかったように思えます

あの相手の監督はくせ者でしたね、、、
何も準備してないみたいに言いながら、ガンバの攻撃も封じつつ
サイドのスペースをついて効果的に攻めてきましたしね
(まぁ、あのサイドの空け方は研究しなくても
 わかりそうですけどw)


決勝Tでどんな戦い方をするのかが、楽しみっすわ
さすがに今度はちゃんと研究するでしょうw
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Unknown (民国97年)
2008-05-15 07:10:55
そういえば、チョンブリ戦で最初のゴールとなるクロスを上げたのもミチでしたからなあ・・・

サイドのことについて言えば、あの時左に居たのはミネイロですからねw 相手をナメていたと言えばそれまでなんでしょうけども。ただ、アウェーのチョンブリ戦だって、ある意味ヤットをベンチに下げ、守備固めで下平を投入したのだからカントクの考えってあんまり変わってないですね・・・

決勝Tはどうなるのか?日本チームの試合のビデオって出回りやすいでしょうから、こちらが相手のデータをどういう経路で入手できるかでしょうね。
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