大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

実は20年以上前の日本サッカーも迷走していた、という話

2013-08-10 12:56:54 | サッカー全般
えっと、遅ればせながら前回のエントリについて取り上げて頂いた的場氏には感謝申し上げます。お互いやっぱり気になるのはバイタルのケアっていうことですね。CBの起用のベクトルがラインコントロールではなく、後ろでの跳ね返しっていうところに向いているっていうところがね・・・まあ、前線の運動量が上がっていないからということでの処方箋だとしたら、それはそれで厄介かもしれない。今度対戦する福岡は、前回の対戦同様、前節で石津が思い切りのいいミドルを決めているだけにね。そこら辺選手起用と戦い方に整合性が見られればいいとは思うんですがね・・・

ところで、どっかでまとまった文章を書こうと思っていたのが、中国国足のこと。「向日本学(日本に学べ)」というスローガン掲げている割には、日本のどこをどう学んだらいいのか、っていうケーススタディをあまり考えていないんじゃないかって思ったりもしたから、W杯予選に早期敗退した後のケーススタディーといっても日本の場合横山ジャパンにまで遡るんだがーとして日本に学んだらいいんじゃないかと思っていたわけ。あの時の横山監督は、思い切って若返りを断行して次世代の選手を積極的に登用していた。ハッキリ言って戦術は全くダメであったけども、そのこと自体は功績として認めているわけ。

とはいえ、このエントリ書くために色々と当時の日本代表のことを調べてみたけども、あんまり中国に偉そうなこと言える程でもないくらい、当時の日本って迷走していたな、とも思ったわけですねw 代表監督が強化委員長を兼任なんていう、チェックシステムが全く作用していない状態で、アジア大会惨敗で狂会の皆さんから辞めろコールが出始めた時期になってようやく強化委員長が川淵氏に変わったというわけで。その後A代表の活動なんて、キリンカップと日韓定期戦以外は全く休眠状態だったなんて、今じゃ考えられなかった。

ただ、その当時の日本にとって幸いだったのは、こうした閉塞状況を打破しようとした稀代のブルドーザーが存在したということだろう。それが川淵三郎氏だったというふうに書いただけでも、ブーイングが聞こえて来そうだけども(汗)ただ、アマチュアからプロの体制へ変換しようとした際に、幸いにも彼がJリーグチェアマンと強化委員長のポストを兼任していたということが大きな改革に繋がったとも言えるわけで、そこんところだけは認めている(後年の彼は晩節を汚したのは確かだけども)。

余談ではあるが、今のJリーグにおいては、逆にあの当時と違って分権化が進んでいる分、大きな改革が進まないとも言えるんだけども・・・いい方に進むんならともかく、改悪、とも言える改革案には一応歯止めはかけられているわけよね。

で、その川淵氏のインタビューがナンバーのweb版で読めるんだけども、最初に強化委員長として彼が考えたのは、「横山をどうするかだった」というところだったには間違いない。ただ、アジア大会で惨敗した後に続投を決めてしまっているというところでは(恐らくだが、メキシコ組の中では横山氏を切りたくなかったのだろう)、横山氏の進退を問うことは出来なかった。その状況の中で、横山氏をあえてバルセロナ五輪最終予選の「総監督」にした、というのは何を意味するのだろうか?この辺川淵氏は多くを語ってはいない。けど、当時監督だった山口氏では勝てない、という声が上がっていたけども、表に出てくる理由は本当の理由ではない、というどこかの国の報道を読む時の原則に立ち返ってみると、なんとなくこの人事の本当の意図が汲み取れるかもしれない。まあ、ハッキリとは申しませんので読者の皆さんお察し下さいw

ちなみに、あの時の最終予選をテレビで観ていたけども、横山氏でなくても突破は厳しかったかもしれないが、終始ドン引きのあの戦い方でずっと耐えぬくのはしんどかっただろうし、そうした戦い方を見るにつれて、もう少しやりようがあったんじゃないかって思ったりもした。

一つだけ言えるのは、これを最後に横山氏はA代表監督のポストも退任して、その後川淵氏が描いていたシナリオ通りオフト監督が指揮を取って、アジアカップ優勝、ドーハの悲劇というところまで急成長を遂げているということだ。

そんなところで、中国が今日本から学ばないといけないのは、

1.積極的な若返り (東アジア大会では目先のメンツに拘ってベテラン復帰させたのがマイナス)

2.協会上層部のリーダーシップ(時代によって要求されるものも違うが、日本には川淵氏があの時代に居たということ)

3.旧来の体制の入れ替え

というところではあるんだけども・・・でもまあ、日本だってこういうふうに言えるのも、後になってから、ということではあるわけです。幸いにも日本はブルドーザーを持っていた。その時の川淵氏の実績、というのが後になって彼の権力を肥大化させてしまったというのは反省すべきところではあるけども