大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

J聯賽 第6輪 神戸勝利船 3-2 大分三神

2009-04-20 00:47:30 | サッカー全般
大分の友人が遠征に来たので、出迎えと友情応援、そして次節対戦する神戸の偵察を兼ねてホムスタへ行ってきた。神戸も大分までも苦しい戦いが続いていたけども、終わってみれば大分のヤバさだけが目立った内容だったと言える。

今の大分の問題は大きく分けて2つ。一つは怪我人続出で控え選手層のやりくりが難しい状態。まあ、この点は怪我人が戻れば、人に関しては何とかなるし、足りなければ、補強するという手もある。まあ、大分の台所事情考えると金銭的な問題でなかなか引っ張ってこれないけども、07年にエジホベを呼んで鈴木慎吾を新潟から引っ張って来たことを考えると、切羽詰ればフロントは手を打とうとするだろう。

だが、筆者から見ればもう一つの問題の方が大きいように思える。試合後のインタビューで神戸の北本が「真ん中は堅いがサイドは絶対に空くというのが、昨年から分かっていた」と語っていたように、昨年のナビ決勝の前週に行われた同じカードでも早いリスタートからサイドへ展開されてそこからのクロスを大久保に決められたパターンがあったため、その時からサイドを広く使ってそこから崩すという3バック攻略の見本があったのだろう。まあ、それを言うなら神戸だって3バックだったから、同じように大分にはサイドを使われていたんだけども、大分のサイドが上がっている時に中盤でボールを奪ってサイドのスペースへ素早く出した点で神戸の方に一日の長があったように思われる。

つまり、昨年のあの時点からあった、大分が研究されてきている、という感じがこの試合で確信に変わったわけですね。それはシャムスカだって内心判ってはいるだろう。しかし、打つ手は非常に限られているだろう。

4バックを言う向きは確かに一部では出ているんだろうけども、それには、シャムスカ自身著書において2トップのマーキングには有効なのは3バックという認識があるのと、大分のDFは今までどちらかというと対人に強いタイプでマンマークに適している選手たちばかりだった為に4バック向きではないという現状がある限り4バックでスタートというオプションはないのかもしれない(せいぜい攻撃的に行く時に実質2バックでの擬似4バックがあるくらい)。

そう考えると、研究されて来た部分への対処療法というのは限られている。降格した年のセレッソのようにサッカーを根本から変えようとして、監督を替えて4バックにするというオプションはない。となると、まずは去年からの堅守の建て直ししかないのかな・・・その意味ではホベルトが負傷したのは本当に痛い。

一方の神戸であるけども、この日の相手が同じ3-4-1-2であることが幸いした。同じフォメならば単純に運動量や個々の能力で上回っている方が強い。相手GKの西川のセーブがなければあと3点くらいは取れたか?あと、2失点目ではウェズレイに裏を取られていたけども、それまで宮本のラインコントロールは実によく効いていた。まあ、失点場面は高いラインが裏目に出たことはあったけども、そうしたバックラインの押上げが中盤から前でのプレスに繋げていたこともあったわけだし。ただ、この人を生かすならば3バックしかないんかな・・・まあ、ラインコントロールの一点においては裏をよく取られていた大分とは差を見せ付けたんじゃないでしょうか。

来週はいよいよ阪神ダービーか。インドネシア帰りでコンディションは気になるけども、自信はある。3バックの相手に対しては佐々木を投入して4-2-3-1にギアチェンジする形で去年同じフォメである浦和を破ったわけだから。あと、播戸は来週間に合ってくれたらいいな、と思う。宮本のラインコントロールを乱せられるのはバンの右に出る者はいない(皮肉でも何でもなくて)んで、そこでラインを下げさせて神戸を圧殺できるかが勝負ですな。