ホスピタリティ

私が触れたホスピタリティについて、のんびりつづりたいと思います。

CEO。その2。

2004-12-30 | 雑記
パンフレットに載ってた「CEOチャン・ルエミン(張瑞敏)語録」。



・企業家は、自分が社員と顧客より賢いと思ってはならない。
 まして、自分がその人たちをコントロールできると錯覚してはならない。

・我々が唯一おそれているのは、我々自身の怠慢である。

・優れた相手との対局こそ、将棋はおもしろい。

・ハイアール戦略の核心は、一つは対応のスピード、
 もう一つはユーザーの個性化要求を満たすことだ。





CEO。その1。

2004-12-30 | 雑記
という、映画を見ました。ポレポレ東中野にて。

Haier(ハイアール)の成功物語。もちろん中国映画です。
(ちなみに、1/1,2は、どなたも1000円均一だそうです!)

印象に残っている点。

 1 「登れない山はない」(まだ小さい会社だった頃、事業拡大のためのお金をどこも貸してくれず、信頼していた部下までヘッドハンティングで失った時の、CEOにお父さんがかけた言葉)

 2 前身の青島冷蔵庫が潰れかけてた時。価格でなく価値で、品質で勝負しよう、どこにも負けないいい製品を作ろうとして、作った冷蔵庫(今まで通り適当に作ったので、全部欠陥商品だったため)79台、全社員の目の前で、全部たたき壊して焼いちゃったこと。ちなみに、一台の値段は、中国人の3年分の給料相当。「自分たちに足りないのは、高い志だ」と。

 3 AE(アメリカの家電メーカー)に、何度も合併を持ちかけられたが、どんなにお金に困っていたときも、中国政府に勧められても、断った。吸収合併のような形(AE製品として販売、しかも冷蔵庫以外製造禁止、AEが大株主になる)のこともあったし、アメリカでの販路の提供(ダンピングの時はハイアールが対応しなくてはならない)、という形であったりしたけど、その時々で、先をみて、いつも自分の会社に誇りを持ち続けた。見下された態度にも屈することなく冷静に対処した。

 4 フランスの会社(確か、フィリップ)に取り引きしてもらうため、何度断られてもあきらめず、とうとう本社の入り口で冷蔵庫を持って社長を待ちかまえた。それでも帰れといわれたが、ずーっと待って、製品をとうとう見てもらえた。それが気に入られ、注文が取れた。しかも、どの国の会社も1年以上かかるといった納期を90日でやってみせると言い切った。  その社長がオーダーした6種の冷蔵庫をアレンジして、言われてもないのに25種もの冷蔵庫を、期日の半分、45日で作り上げた。そして、それに対する手直しと、ワインクーラーを作るように言われて、翌日それを成し遂げた。しかもそのどれもが完璧で、25種の冷蔵庫と、ワインクーラーが全てオーダーとなった。それに感動したフィリップの社長は、そこに居合わせた製造担当者一人一人を抱きしめ、生まれて初めて、業者へお礼の手紙をCEOに書いたという。

 5 アメリカ支社のお客様のクレームに対して、わずか17時間で希望通りの新しい冷蔵庫を作ってしまった。

 6 数えたねじが一つでも余ったら、800台の、梱包済みの冷蔵庫を開けて全部調べた。結局全部ついていて、最初のねじの数え間違えが判明した。

 7 ハイアールには「6S」という規則がある。(整理・整頓・清潔。。。など)ミスをした人は、6Sと書かれた足形の上に乗って、自分を戒める決まりになっている。これをアメリカでやったら、人権侵害だと言う社員がいたため、意味を変えた。その日一番よくやった社員が、賞賛の意味でみんなの前でそこに乗ることにした。そうしたら、みんな喜んでそこに乗り、6Sを遵守するよう努めるようになった。

 8 学歴も年齢も性別もいっさい関係ない徹底した成果能力主義を導入している。

 9 世界に通用する会社になって、フォーブスの経営者ベスト10に選ばれたときの言葉「中国の会社がもっと、世界に通用するようになってほしい、ハイアール一社じゃだめだ、中国が十分に通用することをもっと見せつけよう!」(だいたいこんなようなことだったと思う)

 10 ハイアールに関しては、社員に愛社精神があるように感じた。必ずしも中国人全員が「仕事=100%お金のため」とも言い切れないのかな、と思った。(ただこれは、急成長を遂げたハイアールだからかもしれないし、グローバルに通用する中国随一の会社だからかもしれない)

 11 (これは映画の内容に補足してあります)社内にハイアール大学(社内ビジネススクール)がある。ここは社員でも狭き門で、実際に門(塀?)が高く建設されているそう。ハイアールには、MBAホルダーも多数在籍しているとのこと。

ハイアール、名前だけしか知らなかったのですが、すごい会社。(今更。。。恥)
日本でも、本が何冊か出版されています。
中国に負けないよう、日本も強みを生かして勝ち残っていきたいですね。

(この映画館、いいです。すごく。いい映画やってる。お近くなら、見学だけでも是非行ってみてください。。) http://www.mmjp.or.jp/pole2/





www.haier.com/english
www.sanyohaier.co.jp