ひろふみのブログ☆

囲碁棋士大橋拓文のオフィシャルブログです。

ご無沙汰してます。

2017-07-19 23:37:01 | コンピューター囲碁

みなさん大変ご無沙汰しておりました。

なんと前の更新は一月。半年以上ぶりの更新になってしまいました。

白石君の100分の1も更新してないΣ(゚д゚lll)ガーン

囲碁AI関連でてんやわんやしてるうちに月日が経ってしまいました。

というわけで、今日の投稿はここ数カ月何をしてたか振り返りつつ、活動履歴を書くことにします。

宣伝多めですがご容赦ください。

【本】

7月20日に「囲碁AI時代の新布石法」が発売となります。

現在、囲碁AIは三々入りなど、独自の手法を編み出しています。そしてその打ち方はプロ棋士にも大きな影響を与えています。

しかし、囲碁AIはとてつもない速度で進化していきますので、囲碁AIの手を後から研究しても

バージョンアップした囲碁AIはその手を全く打たなくなった、ということが起きています。(例・ツケヒキ定石のカケツギ)

また囲碁AIは盤上に第三の革命を起こした、とも言われています。

第一の革命は本因坊道策によって、手割りなどの理論を創始し近代碁の幕が開きました。

第二の革命は呉、木谷両先生よって新布石が編み出されたことです。スピードと勢力を重視した打ち方は一大旋風を巻き起こし、やがてそれは現代碁に昇華されました。

もともと私は新布石のような位の高い布石が好きだったこともあり、本書では囲碁AIを人間の発想を広げる道具として捉え、新布石との融合を試みました。

囲碁AIの手だけではなく、オリジナルな戦法も取り上げ解説していますが、AIの進化の先を行くには、100年先を行く発想をしてこそ、やっと時代の流れに追いつけるぐらいではないか、との思いもあります。

囲碁AIの碁としてGodMoves vs DeepZenGoの天元局も取り上げていますのでぜひご覧ください。 注GodMovesは未だに正体不明・・・

こちらも毎月二十日発売の【碁ワールド】

IGOサイエンスとして囲碁AIについての連載を書いています。今年はMaster特集で3、4,5月号付録も担当しました。

3月号ではMasterの黒番、4月号ではMasterの白番、5月号では驚きの手をテーマに新手法を解説。

そして8月号では中国烏鎮シリーズ全局を付録で解説しています。

本誌ではメイエン先生、孔令文七段とAlphaGoの自己対戦や囲碁AIのこれからについて対談しました。

三人とも柯潔九段vsAlphaGoのために中国烏鎮にいったメンバーで、現地でしか知り得なかった話も載っていますのでぜひお買い求めください。

【毎日新聞連載】

毎日新聞夕刊、毎週月曜日のブックマークというコーナーを7月~9月担当しています。

11回の連載で囲碁AIの話や修業時代の思い出、これからは好きな詰碁や音楽の話にも触れる予定です。

徒然なるままに書いてゆきますので気楽に読んで頂ければと思います。

【ダイヤモンド・オンライン】

元はと言えば、中国烏鎮で受けたAlphaGoの衝撃の実体験をより多くの人に伝えたい、という思いが発端です。

囲碁を知らない方にも、AlphaGoの思考を感じられるように工夫しましたので

「囲碁に興味はあるけど難しそう」

なんて言ってるお友達がいましたら、試しにご一読をススメてみてください

最後はイベントのお知らせです。

阪急納涼囲碁まつり

東京では8月11日(金・祝)12日(土)に行われます。

井山6冠vs竜虎の勝者 という今日本で一番打てている3人の対決もあれば、目隠し碁というネタもあり(オイラのこと 笑)

お絵かき解説が得意な木部夏生二段と進撃のイラストが神がかって上手い金子真季初段のお絵かき対決もあります。

多くの棋士と交流できるチャンスですので、ぜひいらしてください。

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