時事解説「ディストピア」

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なぜ、無人戦闘機は誤爆をするのか

2015-11-08 23:20:10 | 国際政治
若者を戦場に送るのか!という台詞は今でこそ有効だが、
無人の戦闘機で戦争をする時代が来た時、私たちはどうすれば良いのだろうか。

アメリカはパキスタンを始め、無人戦闘機を飛ばし、
現地の「テロリスト」を殺しまわっているが、実のところ、
この無人機は誤爆もよくしており、民間の施設や住宅地を攻撃している。

だいぶ前だがパキスタンの被害を受けた一般市民が国連に訴えたこともあった。

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米英軍などの無人飛行機(ドローン)によるイスラム過激派への「暗殺攻撃」で2004年以降、
パキスタン、アフガニスタン、イエメンの3カ国で少なくとも民間人479人が巻き添えになって
死亡していることが国連人権理事会の依頼を受けた専門家チームの調査でわかった。

パキスタンでは死者は全体で2200人にのぼり、民間人は少なくとも400人にのぼっていた。
さらに200人が非戦闘員の可能性があるという。

今月11日にはノーベル平和賞の有力候補だったパキスタン人少女、
マララ・ユスフザイさん(16)が米ホワイトハウスでオバマ大統領と面会した際、
「ドローン攻撃がテロをあおっていることが心配だ。無実の犠牲者が
 こうした攻撃で殺害され、パキスタン国民の憤りを招いている」と訴えていた。

http://bylines.news.yahoo.co.jp/kimuramasato/20131020-00029056/
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性能が悪いからと言えばそれまでだが、なぜこうも無人戦闘機は誤爆をするのだろう?
その問いに対して、亡命アメリカ人であるエドワード・スノーデン氏が鮮やかな解を見せてくれた。



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スウェーデン紙ダーゲンス・ニュヘテルの記者・写真家がモスクワを訪れ、
元米特務機関職員エドワード・スノーデン氏と面会した。


スノーデン氏は米国が外国における作戦で無人機を使用していることに言及した。

10月、インターセプト誌は、
米国の無人機による攻撃で死亡した人の9割がターゲット外の市民である
と報じた。

これが米国の公式発表では「殲滅された敵戦闘員」に変じてしまうという。
無人機は具体的個人でなく、携帯電話をもとにターゲッティングする。
その電話を今テロリスト本人が携帯しているか、その母親が携帯しているかなど区別しない。
無人機による攻撃が失敗に終わり、時には披露宴までが攻撃されてしまうのは、こうした理由による」
とスノーデン氏。

「米国が利用している情報は危険で、信憑性が薄いものだ」とスノーデン氏。

スノーデン氏によれば、
米国とその同盟国の行う空爆は問題解決に結びつかず、むしろ新たな問題を作りだす。
米国がシリアやイラクを空爆し出す以前には、「イスラム国(IS)」などなかった」。
無人機は「テロリストを殺害するよりも、むしろテロリストを生み出している」とスノーデン氏。

「米国が中東で直面している最大の問題は、米国自身が創り出したものなのだ」とスノーデン氏。

続きを読む http://jp.sputniknews.com/life/20151107/1136056.html#ixzz3quRmLV9r
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素人の考えでも足のつく携帯電話をいつまでもテロリストが持っているとは思えない。
あるいは名義人は別の人間で、それを借りる形で使用しているのかもしれない。

いずれにせよ、かなり適当な基準で爆弾を落としていることは何となくわかる。
この無人機はブッシュ政権よりもオバマ政権のほうが好んで使われている。


平和賞を受賞したオバマ大統領だが、振り返れば
オバマ政権のほうが軍事政策はより過激で、非人道的なのかもしれない。


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