時事解説「ディストピア」

ロシア、イラン、中国等の海外ニュースサイトの記事を紹介します。国内政治、メディア批判の記事もあります。

米軍男性、20代女性を暴行、死体遺棄の容疑で逮捕

2016-05-20 00:10:44 | 軍拡

「沖縄県で20歳の女性が行方不明になっている事件で、
 日本の警察は32歳の米軍関係者の男を逮捕した。NHKが伝えた。
 NHKによると、男は行方不明になっていた20歳の女性の遺体を遺棄した疑いで逮捕された。」

(http://jp.sputniknews.com/japan/20160519/2161777.html)



琉球新報によれば、この容疑者は海兵隊に所属していたらしい。
(http://ryukyushimpo.jp/news/entry-282111.html)


正直、海兵隊所属と聞いて「ああ、やっぱりな」と思ってしまった。
というのも、海兵隊はベトナム戦争の時代から沖縄の女性を暴行していたからだ。


アメリカ軍の性暴力は有名な話で、
それは現地の女性だけでなく、女性兵士や男性兵士に対しても向けられている。

2003年に実施した調査では、
女性兵士のうち、3人に1人がレイプされたことが判明している。

これはアメリカで女性が暴行を受ける割合のほぼ2倍だ。
軍にいる期間が平均で2~6年であることを踏まえれば、この数字は異常である。



アフガン・イラク戦争では女性兵士も多く活動に参加したが、
彼女たちは敵兵に殺されるよりも味方の兵士に暴行を受けることのほうが多かった。

その犠牲者数は2012年の統計によれば7万人。
それも事件の多くは基地内部で起きたのである。


割合でいえば女性よりはるかに低いが、人数だけを言えば男性の被害者のほうが多い。
軍は暴力と退廃の温床となっており、米軍基地は言ってみれば、爆弾のようなものだ。



そういうわけなので、私は中国や北朝鮮の来ないとわかっているミサイルや軍隊よりも、
現在進行形で沖縄を主とした日本全国に駐屯している米軍のほうが遥かに脅威だと思っている。




http://hosyusokuhou.jp/archives/47592266.html



日本の右翼は、このような危険集団の駐留を「北朝鮮や中国が攻めて来たらどうする!」
「日本の安全保障を守るための必要!」と言った言葉をもって正当化し、
基地駐屯に反対する一部県民や社会運動家を売国奴・左翼と罵ってきたわけだが、
いざ事件が起きると自分たちの責任をきれいさっぱり忘れてしまうようだ。


上の保守速報は、容疑者をさんざんに罵倒しているが、
米兵による沖縄人女性のレイプはこれが初めてではないし、
一部県民は一貫して、このことを取り上げ、基地駐屯に反対してきた。


付け加えれば、こういう米軍を戦後70年にわたってお招きしているのが
自民党であり、大阪維新の会であり、諸々の右翼政治家なのは言うまでもない。



沖縄の反基地運動に対して

ネトウヨ「あれは本土の左翼による工作!日米同盟は必要!
     沖縄人は反日親中!サヨクがぁあああああああああ‼‼」




暴行事件に対して

ネトウヨ「許せねぇな。この犯人を死刑にしろ」






いやいや、こいつらを日本に呼んでいるのは自民党であり、
ネトウヨいわく誇り高き日本の政治家なんだけど・・・・・・


そいつらに投票したり、絶賛している自分たちの浅はかさに対して何も思わないのかと。


言ってみれば、ヤクザを招待する政治家を素晴らしい愛国者だと称えて
彼の政敵を売国奴と決めつけて執拗にバッシングしてきた連中が、
いざ事件が起きると他人面をしているわけで。本当に無責任な連中だと思う。


これに限らず、舛添知事に対しても同じ右翼であろうに、
擁護せずに叩いているのを見ると「その舛添を支持してきたのはどこの誰だよ」と言いたくなる。


自民党を支持する右翼に総じて言えるのが、問題のある人物や政党を支持し、
結果的に事件の発生に協力している事実に対してあまりにも無自覚なことだろう。


今回の事件をきっかけに、在日米軍基地に反対する声が全国化すれば良いが、
実際には、この事件は数週間しないうちに風化してしまうのだと思う。


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