時事解説「ディストピア」

ロシア、イラン、中国等の海外ニュースサイトの記事を紹介します。国内政治、メディア批判の記事もあります。

老害党員について その3

2013-06-23 18:57:01 | 反共左翼
前々記事、そして前記事の続き。

中立というか別に反共主義でもない評論家の松岡正剛氏を
詐欺師と罵倒し、あからさまに日本共産党を全否定するためだけに
マルクスは唯物論者じゃなかった、共産党の見解は間違いなんだ!
そして俺は正しいんだ!真のマルクスだ!と珍説をAmazonという
公共の場で恐ろしく長い文章で力説する男を敬称をつけて呼ぶ
現日本共産党党員。

なんでこんな奴が未だに党にいるのか理解できないが、
どうもこの男、現在古本屋を経営している老人らしい。

他の記事を読むに1960年代に既に党員として
活動をしているらしいので、恐らく全共闘世代の人間だろう。


この老害党員、この件だけでなくキンピーという
『産経』、『正論』といった極右メディアなみに
共産党に関する出鱈目をベラベラとまくしたてる
滅茶苦茶性質が悪い反共サイトの運営者を敬称で呼ぶ
ばかりか、そこの記事を引用していたりしており、
ここまで来ると一般人よりよっぽど悪質な反共主義者である。


本人は赤旗などの党の新聞ばかり読んでいては毒されると
主張しているのだが、正直、あんたのほうが頭ヤバいよと
ツッコミを入れたくてたまらない。

例えば、キンピーサイトの確かな情報(笑)によると、
共産党は今年中に解党するらしい。結党90周年記念に
過去の党員の著作集を刊行したり、つい先日、韓国の
左派陣営に向けて党の紹介本をハングルで出版している
この党が、今年中に解党するんだそうだ。

1999年に災厄が降り注ぐという預言者ノストラダムスの言葉を
利用して、火星人侵略説とか未来人侵略説とか、凄すぎる説を
発表していた研究者たちを連想してしまうのは私だけだろうか?

こういう情報ばっかりを平気で流す人間を
さん付けで呼んでしまう奴のほうが他の赤旗読者より
数億倍頭がおかしいと私は思うのだがどうだろう?

そもそも、この老人が心酔するキンピーだが、
彼は元々は党員で除名された人間なのだが、
何も「北方領土返還っていってもなー!現地のロシア人は
どうするんだよ!第2のパレスチナじゃないかよ」とか党の
政策と外れたことを言って除名されたわけじゃなくて、
何でも地区委員会の某と喧嘩をしてビラ配りをして糾弾した
ところ、除名されたという超個人的な理由で追放されていたりする。

キンピーという名前は「金髪ピープル」が由来で、
除名された当時はペットショップの兄ちゃんだったが
今では立派なおじさんである。除名されて10年経っても
ひたすら共産党を攻撃しているという筋金入りのアレな人だ。


フェミニストにも売春を女性のビジネスと称して
合法化せよと叫ぶ凄い感性の人もいるが、どうも
同じレベルの人間なのではないだろうか?

少なくともこの2ちゃん(彼はねらーだ)特有の
粘着質な男を党はかなり迷惑に思っていたのでは
と、こいつが被害者ぶるたびに筆者は勘ぐっている。

こういう男を「ははー!」とするのが
この自称違いがわかる(アホか)党員なのだが、
意外とこういう老害党員は結構いたりする。

こういう連中は、いざ自分が
党に批判されたり最悪の場合除名されると、
「党内民主主義がなっていない!」と騒ぎ立てるが
正直、党員でもない私でもこんな味方を売るような
男とは付き合いたくもないし、仲間面してほしくない


普段、いい加減な情報ばかり垂れ流しているくせに
いざ規制がかかりそうになると報道の自由がどーの
こーのとわめきちらす下卑たマスコミそっくりだ。


仮に共産党が秘密裏に企業から金を受け取っていたと
して、それを非難した人間が除名されたなら、それは
明らかに党に問題がある。だが、正直、除名される
人間は、そういう党の不正に申し立てたわけでもなく、
その大半(ほぼ全員?)は除名後に右傾化しているので、
私は何だかなーと思ってしまっている。

選挙に向けてマニフェストを配っている党員を
駅前でみると、あえて最もこの国で権力に
攻撃されているこの野党から出馬する候補者をみると、
弱者の強者に対する意気込みを肌で感じる。

そのような懸命に努力している党員の見えない場所で
党員のポーズをとりながら陰口を叩きろくに協力もしない男。

どちらがより人間的かなど、問うまでもない。
こいつらは、党の高齢化を指摘して危機を煽っているが
正直、党員の高齢化は他党でも同じことだ。

私はこんな悪玉コレステロールのようなヤル気のない連中が
うじゃうじゃいるならば、とっとと除名してスッキリしたほうが
いいんじゃないかとも思う。まー、もし現実化したら
「スターリン主義だ!独裁だぁああああ!!!!」
ばか騒ぎするんだろう。

あまり年齢差別はしたくないのだが、
明らかに冷戦終結後の全共闘世代(1940~1960年生まれ)前後の
元・現党員の中には、お荷物でしかない人間が相当いる気がする。

いっそのこと、老害は駆逐して、熱意のある人間だけで
構成されたスマートな人員構成にしたらどうだろうか?
(但し、熱意の有無による選別で能力の有無は問わない)

老害党員についてその2

2013-06-23 17:53:39 | 反共左翼
前回記事の続き。

さて、これから本題だが、その党員は編集者としても
高名な松岡正剛氏の評論を酷評した上で、
その「口直し」(!?)として例の反共左翼の珍説を紹介していたのだ。


ご存じない方のために紹介すると、松岡氏は
「松岡正剛の千夜千冊」という評論サイトを運営しており、
人文・科学こだわりなく膨大な量の書評を公開している。

筆者も同氏の書評を読んだことをきっかけに、
今まで知らなかった研究者の本を読んだことがある。
(アレックス・カリニコスやジョン・グレイなど)

「読者に魅力ある本を紹介する」という
書評の本来の使命を果たしている良心的なサイトだと思う。


その松岡氏を「詐欺師=松岡正剛」
という記事名で酷評しているのが、×本屋×信というサイトである。
(一応伏字)

いくら嫌いだからって詐欺師は言いすぎだろう。
加藤哲郎のような、左翼あるいはリベラル派を唱えながら
桜井よし子をはじめとする極右とズブズブの人間はいざ知らず。

「ここにあげる松岡正剛は異様だ。
 私はこの男を知らないし、興味もない。」


「まともな者は誰も相手にしないだろうが、
 今日の出版マーケットはこんな者でも棲息できるのか?」

「 全文を貼っておく。論及はしない。
  あほらしくて論及できるものか。」

「なにも書くまいと思ったが、一言だけ添える。全て無茶クソだ。」

「然しこの男、なんにも読めてないのではなく、
 ハナから読む気がなく、読んでもいない。」

「知ったかぶりを除けば、カワイイといえばカワイイ詐欺師だ。
 偏差値50以上の者は引っかからないだろう。」

こんな調子で罵詈雑言を浴びせているのである。
いったい松岡氏の書評の何が面白くないのか
理由も書かないので筆者にはさっぱりわからない。

この記事というにはあんまりな文章の後に
「口直し」と称してマルクスは唯物論者じゃなかった
と主張する素人の意見を紹介しているのである。

しかもその意見はAmazonに超長文で載っていたもので、
レビュー欄に評論を書くという公共のルールを無視した
とても恥ずかしい行為の上で書かれたものだ。

私から言えば、自分のサイトで自由に書評を書いている
松岡氏のほうが、よっぽど好感が持てるのだが……?


一応、その問題となった松岡氏の書評を紹介する。
http://1000ya.isis.ne.jp/0789.html

マルクスの『経済学・哲学草稿』の書評である。
この本は、そもそも1932年、つまりマルクスの死後に
公刊されたもので、生前には発表されなかったものだ。

その草稿(つまり覚書)について、松岡氏は
自身の青年時代の読書体験と関連付けながら
その意味を探ろうと果敢に挑戦している。

若干、エッセイじみているが、決してマルクスを
全否定したわけでも、特定のグループを支持するものでも
バッシングするものでもない。「この本を読みたい」という
気分を引き起こす良い文章だと思う。

そもそも、松岡氏はマルクス主義者ではないが、
レーニンの『哲学ノート』を絶賛したり、反共主義
にとらわれない自由な論評を行っており、そこが魅力でもある。

コミュニストがケチをつける部分などどこにも見当たらない。
むしろ自称マルクス主義者の珍論者のほうが
よっぽど共産党を全否定する反共左翼ではないか?

なぜこんな態度を取ってしまったのかさっぱりわからない。

---その3へ続く---

老害党員についてその1

2013-06-23 16:34:10 | 反共左翼
私は領土問題、天皇制、北朝鮮外交などの国家中心主義に
陥りがちな問題については恐らく相当ラディカルな立場にいる。

大日本帝国の明治以来の侵略行為を本気で反省するには
同国の原動力となった天皇制の徹底批判が必要だと考える。

また、領土問題は国益にとらわれず、独島は韓国に「返還」、
尖閣諸島は日中台共同の歴史研究、北方4島は
現地のロシア人と先住民族アイヌの声を反映すべきだと考える。

北朝鮮、中東、アフリカ、ラテンアメリカなどの非(反)先進国陣営
に対しては基本的に彼らの立場を最大限に尊重する立場をとる。

要するに、日本の利益に縛られない考え方をするので、
議会主義の立場にいるために、政党としての制限を受けざるをえなく、
結果的に極論を言えなくなった共産党とは違う立場にいると思う。

だが、私は選挙や議会といった立憲法治システムを尊重せずに、
ビラ配りやデモばかりしている反共左翼の原始的な行動と比べて
この議会主義は一歩進んだスタンスであり、他国のコミュニストと
比べてもユニークな思想として尊重もしている。

また、戦前戦後いずれの時代においても野党らしい野党、
抵抗勢力の代表政党は共産党ただ一つであり、たとえ意見が
違っても消えてほしくない政党として支持をしている。

そういうわけで、自分では反共ならぬ非共左翼なのだろうと
認識しているが、最近の年老いた共産党員のブログを読むと
ひょっとして自分はこいつらよりもよっぽどシンパなんじゃ
と勘ぐってしまう時がある。

今回言及するのは、そんな老害党員の一人が運営するブログだ。

そもそものきっかけは、Amazonで足立正恒氏のマルクス哲学の
本を品定めしていた時だ。同氏の著作『唯物論と弁証法』を
酷評しているレビューがあったのだが、この評者、Amazon
のレビュー欄が公共の場であることを完全に無視して物凄く
長い文章を書いており、しかもその内容がマルクスは唯物論
じゃなかった(!?)という新事実を指摘していたのだ。

高原利生氏というらしいのだが、他に書いたレビューも
すべてマルクスの著作であり、いずれにおいても
持論を長々と、かつクドクドと書いており、
「おいおい、評論家ぶってんじゃないよ」とあきれてしまったのだ。

Amazonのレビューは、購入を検討する人間に向けて
参考にしてもらうために書くものだ。

Amazonレビューは持論を展開するためのものではない。
Amazonは評論サイトじゃない。

これは言ってみれば、本屋の棚の前で演説しているような
もので、はっきり言って営業妨害
だ。

しかも、その内容は反共左翼にお決まりの
「日本共産党はすべて間違い!」
「だから本物のマルクスを復活させる!」
「つまり俺のマルクス理解が完全正義!」
という幼稚なスローガンで、営業妨害どころか
明らかに政治的なネガティブ・キャンペーンだ。

こういう手合いの輩は普段は無視するのだが、
ご丁寧に本名で投稿していたので、哲学者かと
思い、検索をしたところ、プログラマーだった。

っておい!完全に畑違いかよ!
マルクスは哲学・経済・歴史・科学といった
多岐にわたる領域を総合的に理解する手法を取るので
時々こういうのが出てくる。まぁ、よくあることだ。


さて、高原氏については、よくあることとして
特に気にしていないのだが(電車の中で飯を食ったり
化粧をしたりするような行為自体は下品だと軽蔑している)、
なんと、同氏を肯定的に紹介してしまった党員がいたのである。

―その2へ続く―