しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

ワビスケ ( 侘助 ) ‥‥‥「ハツカリ(初雁)」

2016-01-16 |  12月 の花たち

                         ↑ 2016/01/16 撮影…初雁

2012/01/02 撮影

[ ツバキ科ツバキ属の常緑小高木 ]
 
ワビスケ (侘助) 
樹高は、 2~4m。
葉は、細めの楕円形で光沢があり、濃緑色、 細かい鋸歯(きょし)があって、互生します。
花期は、10~4月。
花は、普通小輪の一重咲きで香りがあり、猪口(ちょく)咲きやラッパ状の半開きです。
色は白・淡紅・紅・絞りなどで、子房に毛のあるものと毛のない品種もあります。
古くから茶花に好まれ、庭木として植えられました。
名は、侘数奇(わびすき)から転じたとする説や
侘助という人が朝鮮半島から持ち帰ったからという説、
利休の下僕の名前に由来するという説など、色々あるそうです。  

ハツカリ (初雁) 
侘助の一品種で、江戸時代には数奇屋の名で呼ばれていましたが、
今では初雁または昭和侘助と呼ばれています。
現在数寄屋と呼ばれているものは、初雁と別の品種です。
樹高は、2~3m
葉は、中型の長楕円形で先端が尖り、質が厚く、鋭い鋸歯があって、互生し、
枝はしなやかです。
花期は11~3月。
花は、一重のラッパ咲きで中輪、
有楽椿に似た香りがあり、子房に毛があります。
淡桃色の地に、やや濃い桃色が線状または暈(ぼか)し状に入ります。 
秋咲きの椿として、茶花や切花に用いられます。
別名 : ショウワワビスケ(昭和侘助)・セッチュウカ(雪中花)

実家から一枝持ち帰って挿し木したものが
毎年花を沢山つけます。
淡い桃色の控えめなたたずまいには
やさしい趣があります。 

初雁  
2015/03/25 撮影
 〃


<  2011 年  >
2011/10/28 撮影…つぼみ
2011/11/17 撮影
2011/11/26 撮影
2011/12/10 撮影
2011/12/16 撮影
2011/12/20 撮影
2011/12/29 撮影
2011/12/29 撮影
2011/12/30 撮影
2012/01/02 撮影
 2011/12/16 撮影 

蕾・花のようす     2011/12/17 撮影
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<  2010 年  >
2010/11/30 撮影…つぼみ
2010/12/27 撮影
 2011/01/20 撮影…見ごろです 


ワビスケツバキ(侘助椿)と呼ばれる品種群は、
二つのグループに分類されます。

①は、ウラクツバキ(有楽椿)に由来し、
わずかながら花粉も種子も作る品種の子孫であり、
その実生と考えられています。
別名をタロウカジャ(太郎冠者)ともいい、
中国原産のピタールツバキ(西南山茶)と日本の藪椿との種間雑種と言われています。
子房に毛があるなど、日本の椿にみられない特徴があります。
覆輪佗助・紅佗助(花期は2月~4月)・白佗助(花期は11月~3月)・三河数寄屋・昭和佗助・英勝寺佗助・乙姫・吉備・相模佗助・絞佗助・蕊なし佗助・草庵佗助などです。

②は、ヤブツバキ(藪椿)から突然変異によって生じた品種と考えられています。
雄しべの葯が白く退化して花粉を作らないもので、
侘芯椿(わびしんつばき)と呼ばれています。
数寄屋・姫佗助・胡蝶侘助(花期は3月~4月)・一子佗助・伊予佗芯・戸室・富泉院赤ヤブ・佐渡佗助・三宅千鳥・村下・天倫寺月光などです。

③は、その他にもワビスケと名前の付くものがあり、
クロワビスケ(黒侘助・エイラク(永楽))は、ヤブツバキの園芸品種のひとつで、
①のワビスケでも②の侘芯ツバキでもなく、
雄しべは正常ですが、 侘助に似た感じを持っているので、
侘助の名を冠してクロワビスケ(黒侘助)と呼ばれています。
コンワビスケ(紺侘助)・アカワビスケ(赤侘助)も同様です。
 


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