↑ 2010/06/28 撮影…花
2010/11/27 撮影…実
[ ブドウ科ノブドウ属の落葉蔓性低木 ]
日本では、
北海道~沖縄の、
おもに日当たりの良い山野の藪や草原などに自生します。
樹高は、3~5m。
茎は長く成長し、大きいものは直径4cmほどにもなり、
節があって、皮は茶色です。
葉は、長めの柄を持ち、心臓形で3~5裂し、
深裂のものと浅裂するものがあり、
互生します。
巻きひげは葉と対生して、二股に分かれ各節毎に出ます。
花期は、7~8月。
集散花序に淡黄緑色5弁の小花を多数付けます。
雄しべは5本、雌しべは1本です。
果期は、10~11月。
球形の液果を結び、
やがて熟すと光沢のある白緑・紫・青などとりどりに色付きます。
普通はタマバエやトガリバ類の幼虫が寄生して虫こぶ(*)が出来、
色の変化や形の不揃い・ゆがみなどが生じます。
実は食用にはなりません。
茎葉・根茎を日干しにして乾燥したものを、
生薬の茎葉は蛇葡萄(じゃほとう)、根は蛇葡萄根(じゃほとうこん)として、
関節痛などに用います。
名は、野に生え、葉がブドウに似ているから付いたそうです。
別名;ザトウエビ(座頭蝦)・ヘビブドウ(蛇葡萄)
* 虫こぶ(虫瘤)
植物組織の一部が異常な発達を起こしてできるこぶ状の突起のことで、
虫癭(ちゅうえい)とも呼ばれます。
それらは ダニ・アブラムシ・タマバエの幼虫など、
さまざまな寄生生物の刺激に反応し、
植物体が異常な成長をすることで形成されます。
以前に園芸店で求めたものです。
斑入り葉は深裂していますので、
キレハノブドウと呼ぶ種ではないかと思います。
春に葉が芽吹いて、
初夏には小さな花が咲き、
晩夏になると実がつきはじめ、
秋に色付くと白緑・紫・青などさまざまな美しい色となって、
長い間楽しめ、趣があります。
2010/06/28 撮影…つぼみ
2010/09/04 撮影
2010/09/14 撮影…遅めの花
〃…青い実
〃…早く咲いた花の紫の実
2010/10/27 撮影…おそい花の実が色付き始める
〃…紫色の実
< 2014 年 >
2014/08/23 撮影
〃
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