しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

サワギキョウ ( 沢桔梗 )

2010-08-12 |  8月 の花たち

                               ↑ 2010/08/12 撮影

[ キキョウ科ミゾカクシ属の多年草、毒 ]

日本では、
北海道~九州にかけて、
平地や山地の湿地に自生し、しばしば群生します。
草丈は、50~100cm。
花を除いて全体に毛がありません。
根茎は太く短く横に這って伸びます。
茎は中空で枝分かれせず直立します。
葉は、柄が無く、披針形で長さ4~7㎝、幅5~15㎜、先は鋭く、
縁に細かい鋸歯があり、多数の葉が互生します。
上部へいくほど小型となり、そのまま苞葉になります。
花期は、8~9月。
茎の上部に総状花序を出し、
短い花柄のある濃紫色の長さ2.5~3㎝の唇形花を多数付けます。
花冠は上唇は2深裂し、下唇は3浅裂します。
雄しべの葯と花糸は合体して筒状となり、
花柱がこれを貫いています。
萼は鐘形で、萼片は線状披針形です。
果実は、蒴果で長さ8~10㎜の球形、種子は卵形で光沢があります。
名は、沢筋に生えていて、
葉や花の色がどこかキキョウに似ていることから
付いたそうです。

濃い紫色の独特な形の花で
真っすぐに立つ姿には、
静かな中にも強さが感じられます。


2010/08/12 撮影…つぼみ
2010/08/17 撮影


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