にざかな酒店

ブラッディスト最終章第二話

意外なことがぼろぼろ出てくる、多分、の第二話です。
兄弟魔獣化の原因がでそろったりするのですが、なかなか当てた人はいないだろう、と自負できる内容です。
…って、逆方向にいばれないんですけどね。
残念な死に方で漫才する兄弟とか不思議な光景です。では続きでどうぞ。

あ、追記でいきなり皆の誕生日公開です。(といってもだいたい決めてあったんだけど出すタイミングがいまいちつかめなかったのでのびのびになっていました。)
だいたい語呂合わせなので誕生日は推理できるものがほとんどなのですが、エルスの5月10日を当てられた人は相当カンのいい人か相当チェックしてくれてる人です。
ちなみに5月10日は同じくオリキャラの鳥野と同じ誕生日で、エルスのフルネームはエルス、セン「トリ」ック、ランガンね。ちなみに鳥野は名前のこおた、をいじった誕生日です。
まあそんな感じの誕生日の決め方で、ショーグリーンとビリジャンは当然4月29日です。(旧みどりの日)
マゼンダは1月1日。(紅白の大晦日でもよかったのですが…)
エルムは名字のシュナイダーのしな、で4月7日。
ロッド6月10日。レミーはロッドの丸一年後の6月3日。
スノウ4月6日。グレイ5月5日。
サラは旧姓のレティディウス、「バード」ンの8月10日。
という感じで、当初は暦じたいが違うかもとか言ってたのですが当然私にそんな器用なことはできなかったので現代そのままの暦です。みどかが組は語呂合わせしにくいので誕生日がまだきまっておりません…。よよ。
ロッドと別れたショーグリーンの前に、同じように霊体だったが実体化したスノウとビリジャンが現れて、声をあわせていった。
「へなちょこ」
思わず肩が震えたショーグリーンに彼らはさらに言う。
「っていうかさ、お前がロッド好きなのってそもそもすり込みか錯覚だと思うな。本当に好きなら相手のことなんかかまわないって。」
まあそういうことにしとこうよ、というビリジャン。
「でも、ロッドはああ見えて気が弱いから押せ押せで行けばちゅーくらいしてくれたかもしれないわ」
口調は控えめだが案外図々しいことを考えているスノウである。
「あーそうだなもったいない」
「…でも、僕の不幸は好きな女みんな腐女子だった兄さんには負ける」
二人のきづかいにほろっとしつつきつい台詞を返してしまって皆凍り付いた。
「…しかも、全員、お前との仲を疑ったもんな!一回アレ言われたらどんな愛もさめるってもんですよ…でも、ホモの逆切れして殺されたお前には言われたくない」
ビリジャンは顔は幼い割に口がずけずけしているので、初対面ではたいがい戸惑わるたちである。だが、ショーグリーンは双子なのでなれたものだった。
「ていうかさ、あのロッドが半泣きで謝ってきてその真実告げられた時の俺の虚無感がわかりますか、ショーグリーン君」
「あの顔は色んな意味でメモリアルだったなあ」
うっとりと胸の前で手を組むショーグリーン。
「お前そのとき死んでただろ、ってか、スノウ、なぐれ」
「私も嫌よ」
あっさり。
「でもその後兄さん、友達に「俺の彼女二股かけてるか?」って聞かれて、「相手は俺じゃないけどかけてるな。でもお前もだろ?」って返してカップルで殺しにこられてたじゃん」
思わず、それをいうなーーー!と泣き崩れるビリジャンだった。
「あいつら、ひどい、ほんとひどいよ」
「うーんどっちがひどいのかしら」スノウはあくまでも冷静だ。
っていうか、それって友達?と突っ込みたいのはなんとかこらえたようだが。
しかし、スノウの態度が気に入らなくなってきたビリジャンはまだちょっと泣き崩れつつ、スノウにつっかかった。
「スノウだって死に方情けないだろ!?」
「わ、私は悪くない魔獣化よ…?」
「あ、スノウは僕知らない」
あー、教えてあげよう、とビリジャンはいきようようと立ち上がった。
「迷子の子供を助けてな、うっかりその親に惚れられてー」
聞きたくない聞きたくない思い出したくない、とスノウは耳をふさぐ。
「嫁いらんから君が欲しい、って言われてさんざんつきまとわれてどうしようかって悩んでたら、悩みすぎて魔獣化したんだよ」
「うわ、それで僕のことへなちょこいうなよ」
「ひどいーーー!」
素の反応にさすがのスノウも泣けてきた。
「あなたたち、死んでまで争わなくていいんじゃなくて?」
歌うような声に振り向けばマゼンダだ。
「い、いつから…?」
「それだけ騒いでれば嫌でも目につくわよ。あなたたちが生前の姿してるの、どういうことか聞かせてくれるかしら。」
もともと秘密にする必要もないので、ショーグリーンが代表してロッドに話した事をそのまま話した。何度も説明するのは面倒くさいから、とその時にエルムとエルス、それにサラも呼んでだ。

「うーん、そうねえ。にぎやかにしてたら天岩戸みたいにグレイさんも考え変えてくれないかしら。」
のんきすぎる意見なのだが、サラがいうと何故かみんな「ああ、そっかーー」と言う気になったので不思議だ。
「でもそうかなあ、不機嫌な人の横でうるさいと余計ひねくれない?」
エルスが率直な意見を言うと、エルムが程度によるわね、と相づちをうった。
「まあグレイはそれでいいかもしれないけど、グレイにたたられて殺された人たちの霊はどうするの?」
「いい事に気づくわね、スノウ。でももとから魔獣計画はそれ込みで計算されてると思うわ。かわいそうだけど、自業自得でほっとくしかないわね」
ため息をつきながら、マゼンダ。
「酒飲みの霊なら、龍神様でなんとかならないかなー」
さすがいい加減のエルスの意見である。
「それはいくらなんでもむし良すぎー」とサラ以外のほぼ全員が突っ込んだ。
「まあでもそれいいかもしれないよ?大宴会、する?」
「してみてもいいけど、そんなにうまくいかないと思うわ」とはエルムの談。

そして、彼女の言う通り、霊たちは収まるどころか騒ぎ出してしまったのである…。
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