瀧澤美奈子の言の葉・パレット

政を為すに徳を以てす。たとえば北辰の其所に居りて、衆星の之に共(むか)うがごときなり。

震災から1年

2012年03月11日 | ひとりごと
 今日で震災から一年が経過しました。
 東京で日常生活を送っていると、なかなか現地の全体的な状況が分からず、また、被災の傷跡を目にすることのない日常にいつのまにか慣れてしまっているという感じが、ずっと私の心の中にありました。
 丸一年ということで、追悼式典が行われ、メディアも特集を組んでいます。しかし、明日は1年と1日目、明後日は1年と2日目。イベントではない現実の時間が明日からも続きます。

 地震発生時刻の14:46に目を瞑り、黙祷しました。これからも大変困難な状況を強いられ続けるであろう被災地の方々ことを忘れてはならない。このことを、しっかりと胸に刻む込む祈りにしようと思いました。

 しかし、直接被災地に行って支援ができない私たちになにができるのか。
 1.政治や行政にきちんと働いてもらうように、選挙の投票などを通して私たちの声を伝えていくこと。これはもちろん、必要なことです。

 2.それから、できるだけ被災地の産品を購入したり、義援金を送ったり。これには支援を受ける側の体制も整わなくてはなりません。科学技術も信頼の基礎を固めるために、全力投球で取り組んで、もっともっと役立ってほしいと思います。

 3.さらに身近に個人的にできることを考える。たとえば「激励の手紙を書く」ということ。被災地に直接知る人がいないので、購入した物品の住所に宛てて、「お返事はいりません」ということで送ったら、少しでも復興の励ましになるでしょうか。

 写真は、近所の小さな呉服屋さんのショーウィンドウで見つけた、お菓子のマカロン形をした小物入れです。福島から東京のお台場に避難されている女性が手慰みに作られたとのこと。呉服屋さんの女将と古くからのご友人なのだそうです。福島では菜園で土いじりが生きがいだったのが、お台場では土に触れることすらなくなって・・・。
 通りがかりに、あまりに可愛いので目について、そんな話を伺いながらいくつか購入しました。「もっとたくさん欲しい」と言ったら、女将さんは涙ぐんでしまって。気の毒にも思ったけど、だって、すごく可愛いんですもの。その後どうしていいか分からなかったけど・・・そうだ、手紙を書こう。
 

 

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