瀧澤美奈子の言の葉・パレット

政を為すに徳を以てす。たとえば北辰の其所に居りて、衆星の之に共(むか)うがごときなり。

竹の花のなぞ

2012年08月13日 | 新聞連載「自然のふしぎ」のページ
 時事通信社の連載、今月は、そろそろ田んぼの稲の花が咲くころだなあと思ったところから連想して、「竹の花」について紹介しました。

 竹って不思議な植物で、モウソウチクとかマダケはふだん全く花をつけないで地下茎でふえるのですが、数十年に一度、いっせいに開花して枯れる現象が知られています。
 でも正確な周期があるのか、あるとしたら何年なのか、よく分かっていません。
 もちろん、どんな機構が働いているのかも全くわかりません。

 周期に関して、一説には、モウソウチクが67年、マダケが120年といわれています。これが本当なら、次にモウソウチクが咲くのは2050年前後、マダケは2080年代ごろになるのかもしれません。
 (私が見られるとしたら、モウソウチクだけだろうな。)

 謎だらけの竹の花の一斉開花ですが、花が咲いた後に一斉に枯れるのは、新しい遺伝子に次の時代を譲るためなのでしょう。でも実験の結果、種子の発芽率はあまりよくないそうです。まさに一世一代の大仕事ですが、子孫繁栄のためには、そんな綱渡りも必要だということを竹は知っているのかもしれませんネ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。