MINの目

MINの目が見つけた事柄をつれづれなるままに綴ります

独特大阪建築1・・飲込まれる道

2006年03月27日 | デザイン・建築好き
大阪には、一風変わった建築が多くあるような気がします。察しの良い方は、タイトルが1であることにお気付きでしょう・・少なくとも2まではあります。
この建物は、大阪駅となり、阪神電車・福島駅近くにあります。
何とも異様な姿でした。オフィスビルを高速道路が突き抜けているのです。
ありえない・・なぜゆえに・・。疑問は深まるばかりです。
ビルの名前は「ゲートタワービル(ビーハイブ)」です。日本ではじめて立体道路制度を利用し、区分地上権の設定で16階オフィスビル5~7階部分を貫く形で高速道路のランプウエイを設置して建設しています。道路と建物は一体ではなく、間の空間は余裕をとっていて構造的には独立しています。
建物は円形の平面計画でダブルコア形式を採用しています。コアとは、すべての階数を同じ場所で通してつながる、階段やエレベータ、設備のパイプスペースなどの事で一つの柱のような構造体と考えます。
立体道路制度とは、平成元年度に道路法、都市計画法、都市再開発法、建築基準法の一部改正して道路と建築物等の一体的整備を可能としたそうです。
道路の上下空間を基本的に建築物等が自由に利用出来るように、都市計画的には道路の整備と合わせて市街地整備をするため、建築基準法としては道路と一体的に整備される建築物の道路内の制度を合理化する為などが目的のようです。もともとは東京都港区の虎の門付近の環状2号線の建設促進を想定して造られた制度のようです。少々難しくなりました・・。
早速この制度を利用してこんな建築を建てられたのは大阪だからではないかと感心させられる建物です。それにしても、日本で初めてといいますが、他にもこんな建物はあるのでしょうか?
今回は、地上からこの建物を見ましたが、次は高速道路を通ってこの建物を通ってみたいと思いました。
コメント (4)
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