図書館屋の雑記帳

自分のこと、図書館のこと、図書館関係団体のこと、本や雑誌など図書館の資料について気の向くまま書いていきたいと思います。

『世界の図書館百科』

2006-03-14 | 本の紹介

 私図書館屋の恩師でもある藤野幸雄先生編著の『世界の図書館百科』が刊行されました(アマゾンに画像がない・・・。と後から来た!)。
 あらかじめ紀伊国屋書店に予約していたため今日手元に届きました。帯のキャッチは
「世界各国の主要な図書館・団体、図書館の発展に寄与した人物、および関連用語など3,100項目を収録」
 となっており、なかでも各国の国立図書館と図書館協会は規模にかかわらずできるだけ網羅するよう努めたそうです。
 そういう目で眺めてみると例えばジャズの「チュニジアの夜」(ディジー・ガレスビー作曲)でも有名な「チュニジア」の項では、「特に公共図書館と学校図書館が全国にゆきわたっている。図書館員の養成も熱心で、1956年より取り組んできたが、現在はチェニス大学で150名の学生の教育をおこなっている。」とあり、
 「全国主要都市の293の公共図書館、233の児童図書館、266地区センターを網羅し、27台のブックモビルを走らせて活動している。」そうです。知らなかったよお~。
 まあ、
 日外の本ですので索引は人名索引2種類と館名・団体名索引3種類の計5種類。さらに参照文献と参考文献が付いており、さらに深く調べたい方には有用かも(ちなみに日本語の文献は紹介されていないです)。

 で難点といえば、
 1)写真・図版が一切ないこと(読み物としての面白さに欠けるのですよ、もったいない)。
 2)国によって記述に精粗がある(しかたないけどね)。
 3)ざっと見る限り、「友の会」の記述がないこと。
 4)若干脱字など(「ストーリーテリング」が「トーリーテリング」となっていたり)があること。
 5)国ごとの配列ではなく事項ごとなので、ある国の図書館状況を見るには地域索引を見ながらあちこち探す必要があること。
 などでしょうか。それにしても最大の難点は14,910円という値段でしょう!!家計を激しく圧迫しますよ~。

世界の図書館百科 世界の図書館百科
藤野 幸雄

日外アソシエーツ 2006-03-14
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チュニジアの夜 チュニジアの夜
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