ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

悪縁切り、良縁結びの「安井金毘羅宮」の大祭。護摩木の焚き上げなど

2018-05-12 | 祭事・神事・風習

「やっと到着!」5月10日の12時近く、やっとミモロは、祇園南に位置する「安井金毘羅宮」に着きました。
 
この日は、大祭の日。11:30から本殿での神事が行われます。「わ~もう終わっている~」そう、ミモロが寄り道しながら到着したころには、本殿での大祭斎行は終了。「でもお参りしよう~」とミモロは、本殿に進みます。
  

さて、「安井金毘羅宮」は、保元の乱に破れ、讃岐で崩御した崇徳上皇の霊を慰めるため、後白河帝法皇の命で創建された光明院観勝寺がルーツと言われ、ご祭神は、崇徳上皇をはじめ、讃岐の金毘羅宮より勧請した大物主神と源頼政公が合祀されています。

「あの~源頼政公ってどんな人なの?」とミモロ。平安時代の武将で、弓の名手で「鵺(ぬえ)退治」で有名、さらに歌人としてもその才が評価された文武両道の人だそう。後白河法皇に仕え、保元の乱では、崇徳上皇を破りました。
「え~なんでその二人が一緒にご祭神になってるの?」とミモロ。う~確かに…。日本は八百万の神さまがいらっしゃるし、神仏習合の歴史が長いから、みんな仲良く人々の安らかな暮らしを守ってくださるんじゃないの…。


「安井金毘羅宮」は、特に多くの女性たちの間で大人気のパワースポット。
それはご神徳に、「悪い縁を切り、良縁を結ぶ」というありがたいご利益があるからです。
 
この「縁切り縁結び碑」の穴を表から裏に、そして再び裏から表に通り抜けると。悪い縁がリセットされて、良縁に恵まれるといわれます。

この日は、その碑の前に護摩木を焚く杉の葉に覆われた護摩壇が設けられ、火焚神事の時を待ちます。


「あの、なに作ってるんですか?」と境内の隅で作業なさっている方へ。
 
「これは、護摩焚の火をつける松明です。それから、矢は、四方を清めるために射るんですよ」と。

13時になり、いよいよ火焚神事が始まりました。
 
宮司さまの祝詞の後、弓が東西南北を清めるために射られました。「あの弓、ミモロのところに落ちてこないかなぁ~」と。
ほかの人のところへ…残念。

そして本殿に灯された火を松明に移し、護摩壇に着火。白い煙が上がります。
 

初めに宮司様が、多くの人が祈願する護摩木を火の中へ。続いて次々に境内にいる人たちが護摩木を護摩壇に入れてゆきます。その間、ずっと宮司様は、大祓の祝詞を奏上。また刀で清められた護摩木が、参列者に渡されます。
  
「あ、中野さん・・・」ミモロのお友達の市議さんが、護摩木を護摩壇へ。その後、「ミモロちゃんも来たんだ~」「うん、初めて来たの~」とご挨拶。

ミモロは、じっと護摩壇を見つめています。「みんなにいいご縁が来て、お願いごとが叶うといいね~」と。


そんなミモロに「はい、あなたも護摩木を護摩壇にいれてください~」と護摩木が渡されました。
ミモロも護摩木をもって進みます。

境内には、護摩壇から上る煙が立ち込めます。全身が清められるよう…。この煙を浴びるだけで、悪縁が消えるような心地に。

悪縁とは、男女の縁だけなく、さまざまな人間関係をはじめ、やめられない悪習などのことも含まれるそう。また心配事や悩みなども、心についた悪い縁。それらを切って、よい関係や状態を招くそう。

やがて煙が少なくなり、護摩木が燃えて終わりに…
宮司様のご挨拶で春の大祭は納められました。


「終わっちゃった~」とミモロはポツリ。そして煙が見えなくなるまで、じっと境内に立っていました。


*「安井金毘羅宮」の詳しい情報は、ホームページで

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