4月の晴天に恵まれた週末、ミモロは、銀閣寺のそばにあるはちみつ専門店「オ ボン ミエル」が主宰する「はちみつランチ会In 大文字山」というイベントに参加しました。
朝、10時にお店に集合して、そこから大文字山の散策にスタート。「あそこに登るんだよ～」陽射しが強い日なのでミモロは、サングラスをかけて…。紫外線対策も万全です。
参加者は、20名。このイベントは、ただ大文字山に登ることが目的ではなく、途中、ミツバチ視線で山の様子を見てゆくというもの。
「ミツバチ視線ってなんだろ？」とミモロ。それは、山にある蜜を集められる花などを知ることから始まります。
山の散策には、講師に山岳ガイドの松本さんが引率し、山の状況の説明や主宰者の大久保さんが、ミツバチのお話などもしてくれます。さらに養蜂家や樹木医、地球環境に詳しい方など、いろいろな専門家も参加し、散策しながら、大文字山のことばかりでなく、森のこと、木のことなども教えてもらえるのです。
まずは、山に登る注意を…「みなさん、十分注意して歩いてください。水分補給も忘れずに～」
この日は、まるで初夏のような暑さ、紫外線ばかりでなく、暑さ対策も求められました。
いよいよ山道へと進みます。
すでにミモロは、大文字山は、4回ほど登っています。「夏の五山の送り火の日やその後、他にも登ったことある～結構、急なところもあるんだよね～がんばろう！」と元気に道を進みます。「う～やっぱり結構きつい～」
小さなミモロにとっては、なかなかハードな山道。「でも、愛宕山より歩く距離少ないから、大丈夫だもん！」「山の様子見てください～かなりまだ荒れているでしょ！」と松本さん。昨年の台風21号の被害の爪痕は、いまだ癒えていません。
「以前は、もっとひどかったんです。歩けないほど、木が倒れていました」と。
杉が倒れた山・・・「杉の山は、見てわかるように、暗い山になるので低木や草が育ちません。だから虫も鳥も動物もいないんですよ。日本中に杉が植わった森はあります。でも昔は、杉の木が建築資材に使われていたので、手入れもされていましたが、今は。多くの杉の山が、手入れをされず放置されているんです」と松本さん。
「ミツバチもこういうところには、来ないよね～」とミモロ。
さらに山道を進みます。
すると杉の木が少なくなって、いろいろな木が植わる場所になってきました。「この木の皮は、鹿に食べられていますね～」皮のない部分がある木がありました。
京都の山では、鹿が木の皮や新芽、芽吹いた小さな木などを食べて、木を枯らしてしまう被害が増加しています。そのため山の植栽が変化し、今や山は瀕死の状態になりつつあるのだそう。
「あ、鹿～」参加者が山に鹿の姿を見つけました。人がいるのに、姿を見せる鹿・・・。
京都では、鹿の被害にどう対処するか、今後、鹿とどう付き合っていくのかが、大きな課題になっているのです。
明治以降、政府の方針で、杉を山に積極的に植えてゆくことになり、日本の山の姿は大きく変わっていきました。そして今、荒れてゆく山を元の山に戻そうとする動きがあります。「でも、昔の山ってどういう山なのか、どういう樹木を育てるべきか、その答えがでてないんです」と京都の山などの将来を担う仕事もなさっている松本さん。
「ミツバチが好きな木って、実はあまり知っている人が多くなく、山の仕事に携わる立場の違いで、植えたり、育てたりする木が違うんですよ」と大久保さん。ミツバチ視線の住みよい山の姿を知る人は、少ないよう。
「大文字山もよく周囲を見ながら歩くと、山の様子の変化がわかるね～」とミモロ。
ある場所には、スミレが咲いていたり、わらびがあったり、「ただ山頂を目指して登ると見てないものがいっぱいあるんだ～」と。
「これ食べられるかな？」
山道自体も、石がゴロゴロした場所など、地質の変化がわかります。
「待って～」と必死に進むミモロです。「あともう少しだ～」この日の目的地は、五山の送りの時に火床となる場所。
そこに至る前に151段の石段が続きます。「ふ～やっと到着！」
「ミモロちゃん、がんばりましたね～」と、大久保さんと松本さん。
「はい、お話聞きながらだったから、それほど大変じゃなかったです～ハァハァ」と、ホントはちょっと大変で息を弾ませています。
「わ～気持ちいい～。この眺めは最高だよね～。あの辺が下鴨神社だから、ミモロのお家はあの辺りだ～」
眼下に広がる景色に、山道の辛さも忘れます。
参加者全員で記念撮影。
「ホントに、晴れてよかったね～」と笑顔がこぼれます。ブログを見たら 金魚をクリックしてね ミモロより
人気ブログランキングミモロへのお問い合わせ・ご要望は、mimoro@piano.ocn.ne.jpまで
ミモロの通販ショップ「ミモロショップ」はこちら
