ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

銘木店「京都酢屋 千本銘木商会」の木の感謝市イベントへ。樹齢千年を超す屋久杉などを見学

2014-10-17 | ものづくり

10月11日、ミモロは、お友達に誘われて、「京都酢屋 千本銘木商会」という享保6年(1721)から続く、老舗の材木屋さんに伺いました。

 
この日は、毎年開催される「木の感謝市イベント」の日。銘木の見学と木工教室に参加できます。

「へぇ~大きな板がたくさん積んである…」お店に着いたミモロは、奥をちょっとのぞきます。
この「京都酢屋 千本銘木商会」は、京都、いいえ日本でも屈指の銘木店として、その名を知られるお店。さまざまな神社仏閣の遷宮や修復などに材木を納めたり、お茶室や日本家屋を作るときなどにも、材木を納めるだけでなく、設計、施工なども幅広く手掛けています。

この日は、お店の前に、ヒノキや杉を使い、お箸、名刺入れ、椅子などの木工製品も販売されていました。
  
どれも贅沢に木材を使った品々。「わ~こんな厚い木のまな板見たことない…」
さすが材木屋さんのまな板です。木工好きのミモロは、興味津々。

もうすぐ、見学会スタートですよ~早く受付をしなくちゃ…「そうだった…あの~ネコのミモロです。見学会と木工教室に参加します」「はい、いらっしゃいませ」と、無事エントリーを終了。


まず、参加者は、室内で、木についてお話しを聞きます。
説明してくださるのは、このお店の十一代目店主の中川典子さん。出版社勤めを経て、本格的に材木の仕事に。

岐阜や吉野の山で、木材に関する勉強や修業をし、現在、森林インストラクターや銘木師など、木を育て、山を守り、そして、次の世代にも受け継がれる銘木の仕事に携わっていらっしゃいます。

そもそも「京都酢屋」という名は、坂本龍馬ファンなら絶対に知っているはず…。そう、龍馬が過ごした京都の拠点のひとつです。もともと、そこにお店があったのですが、壬生に作業場を移転。現在も、木屋町の「酢屋」にも店があり、「龍馬ギャラリー」として公開されています。

「材木商は、川のそばに店を構えていたんです。木屋町は、高瀬川のそば…そしてここも川のそばで、昔は、材木を浮かべて運んだりしたんです」と。

作業所の奥には、川が…でも、今は、水量も少なく、当時の面影はありません。

「では、さっそく銘木を見学してもらいます」と中川さん。ミモロたちは、木が保管されている場所へ移動します。

そこには、樹齢1000年といわれる屋久杉の大きな板が…。今や切り出し困難な銘木です。

「こちらは、樹齢300年の欅です。その隣は、アフリカ産の木、同じ大きさですが、樹齢は100年ほど…日本の木材に比べ成長が早いです。色も日本の木よりダークなのが特徴…よく飲食店のカウンターに使われます」
 

銘木の仕事は、世代を超えたもの。長い時代に渡り、多くの人々が、大切に見守ってきた木です。
「ミモロの拾ったドングリが芽を出し、今は、苗のレベル…。木になるまで、ミモロ見てられないんだ…でも、もう2年目だから年輪できたかな…」



「木は、切りだされても生きているんですよ…。松などは、何年たっても、ヤニが出てきます。また、表面の色も変化します」
 
「年を経ると、味わいが出るんだ~」とミモロも実感。

作業場には、7メートルの大きな木が…。

「こういう木を見つける大変なんだって…」。上賀茂神社式年遷宮事業の8メートルの絵馬の復元にも、同じような木が使われたそう。「1枚板の絵馬ってすごいね~」
この巨大な板を探しに、全国を回ったという中川さん。「なかなか見つからなくて、もうあきらめかけたときに、出会えたんです」と…。


さぁ、銘木の見学もおしまい・・・、いよいよ木工教室が始まります。
ミモロは、作業場の中へ、いそいそと入ってゆきました。
「あのね~小さなテーブル作るんだって…」と、楽しみに…。ミモロ上手にできるかな?


*「京都酢屋 千本銘木商会」の詳しい情報は、ホームページで。








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コメント (2)
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