「魔法少女まどか☆マギカ」第10話感想です。
【ネタバレを含みますのでご注意下さい】
キュウべぇによって明かされる、まどかの秘密。
彼女が魔法少女として破格の素質をもつ理由は、
ほむらが時間を巻き戻し続けたことにありました。
魔法少女としての潜在力は、背負い込んだ因果で決まるそうです。
ほむらが辿ったいくつもの並行世界の因果線が、
今の時間軸のまどかと全て繋がることで
まどかが途方もない魔法係数をもつことになった、と…
まどかを救うために、何度も同じ並行世界を行き来したほむら。
しかし、彼女の行動によってまどかが強大な力をもち、
もし魔女になってしまったら、世界を滅ぼす程に…
「お手柄だよ、ほむら。君が彼女を最強の魔女として育ててくれたんだ」
キュウべぇさん突き落とすなぁ…(゜-゜;
場面はさやかのお葬式へ。
杏子がホテルに匿っていたさやかの体が発見されたようです。
…でも杏子とマミさんは結界の中で命を落としたから、
遺体すらも残らなかったんだよね…
無言で家に帰るまどか。
「さやかちゃんの件、本当に何も知らないんだな?」
というまどか母の問いに、
「うん」
とだけ答えて自室へ。
心配そうな目で見送るまどか母。
自室へ戻り、さやかや杏子のことを考えて茫然とするまどかの元に、
再び現れるキュウべぇ。
キュウべぇのせいで死んだようなものだと、彼を責めるまどか。
「はぁ…例えば君は、家畜に対して引け目を感じたりするかい?」
家畜が食卓へ上がるまでの映像を強制的にまどかに見せたキュウべぇは、
拒絶した彼女に対して、それは理不尽だと詰ります。
家畜は人間の食料になるため、生存競争から守られ繁殖している。
→人間と家畜は理想的な共存関系 ≒ 人類とインキュベーターの関係。
…ついに人間を家畜と同じ扱いにし始めたキュウべぇさん。
彼曰く、知的生命体として扱っており、随分譲歩しているらしい。ほんとかよ。
まだ信じられないという顔をしているまどかに、キュウべぇが見せた、
人類とインキュベーターの歴史。
それによると、インキュベーターは有史以前から人類の文明に干渉しており、
数え切れないほどの少女が魔法少女となり、そして魔女となった。
祈りから始まり、呪いで終わる。
それが魔法少女たちが繰り返してきたサイクル。
「皆信じてたのに、裏切られたの!」と叫ぶまどかに、
「彼女を裏切ったのは僕達ではなく、むしろ自分自身の祈りだよ」と返すキュウベェ。
『どんな希望も、それが条理にそぐわないものである限り、
必ず何らかの歪みを生みだすことになる。
やがてそこから最悪が生じるのは当然の摂理だ。
そんな当たり前の結末を裏切りだというなら、
そもそも、願いごとなんてすること自体が間違いなのさ」
こいつ、開き直りやがった!Σ( ̄□ ̄;)
一見もっともらしく聞こえちゃうのが恐ろしい。
でもさ、キュウべぇさん、願い事を叶えることに対するリスクを、
「訊かれなかったから言わなかった」という理由で話さなかったよね。でも確信犯だよね。
何か詐欺の手口のようだ…(契約書の目立たない所に小さく水色で書いてある的な)
やっぱり、キュウべぇ達の世界では感情がなくて、
人間には感情があるから、両者の考えは平行線…(--;
場面変わって、まどか母・詢子と担任の早乙女先生がバーで語り合い。
さやかの話、行方不明のままのマミさんの話。
さやかの件は、警察は家出の揚句に衰弱死という線になるそうです。
そして、まどかの様子に悩む詢子。
まどかが背負い込んでいる物を察してはいても、
話してこないまどかにどう接して良いか分からないと言います。
「あの年頃の子供はね、ある日いきなり大人になっちゃったりするものよ」
そう言って、暫く待ってみるようアドバイスする早乙女先生。
「そういう所で要領悪いの、相変わらずよね詢子は」
という親友同士の会話が良かったです。
そして、まどかはほむらの家へ。
「ワルプルギスの夜」との戦いに、自分も戦うと言いたそうなまどか。
1人で十分だとほむらは一蹴します。
しかし、ほむらの強がりをまどかは見抜きます。
「本当の気持ちなんて、伝えられるわけないのよ」
まどかを抱きしめ、自分が違う時間軸から来たことを告白するほむら。
そして、まどかを救うために繰り返してきた戦いを、
その辛さをまどかに吐露します。
「あなたを救う、それが私の最初の気持ち。
今となっては、たった一つだけ最後に残った道しるべ」
「それでもどうか、お願いだから、あなたを私に守らせて」
ほむらちゃん、今までたった一人で戦ってきて、
そしてまだ戦い続ける決意があって、
本当は心細いのに、不安なのに、強くなろうと頑張って、
彼女は本当に良い子だと思います(;-;)
そして、「ワルプルギスの夜」が襲来。
異常気象ということで、市民は集団で避難します。
家族と共に来たまどかは、ほむらのことを心配しますが…
「今度こそ、決着を付けてやる」
ワルプルギスの夜に1人で立ち向かうほむら。
手で髪を払う仕草に、彼女の決意を感じます。
「ワルプルギスの夜」のモチーフはサーカスのようですね。
最初にウサギ的なものを象がぷちっとやる所で、
…あぁ…いつものまどかだ…(゜-゜:
ほむらは様々な方法で魔女に攻撃を加えるも、魔女には通じず、
反撃を受けてしまいます。
一方、まどかは家族から離れ、キュウべぇと会話。
どうしてそうまでしてほむらが戦いを続けるのか問うまどかに、
「彼女がまだ、希望を求めて持ち続けているからさ」
と答えるキュウべぇ。
いざとなれば、この時間軸もまた無為にして、
何度でも性懲りも無くこの無意味な連鎖(byキュウべぇさん。ヒドイ)を繰り返すだろう、
というキュウべぇ。
何もかも無駄だったと、決してまどかの運命を替えられないと確信した瞬間に、
ほむらは絶望に負けてグリーフシード化してしまいます。
それをほむらは理解しているので、だから選択肢なんてない。
彼女は勝ち目のあるないに関わらず、戦うしかない。
「希望を持つ限り、救われないっていうの?」
「そうさ。過去の全ての魔法少女達と同じだよ」
過去の魔法少女たちの映像を思い出し、涙と吐き気が込み上げる中、
それでも決意するまどか。
ほむらを助けに行こうとするまどかを呼び止める、手を挙げるまどか母。
ですが、自分の大切さも、周囲の気持ちも理解しているといい、
自分の正しさを信じて欲しいというまどかに、ついに彼女の背を押します。
…これ、まどかが凄く成長した所だよね。
今までは、自分のことを特に取り柄もなく、どうでも良い存在のように思っていたまどかが、
自分の存在が周囲にどれだけの幸せを与えているか、
いなくなることでどんなに心配を掛けて、悲しませてしまうか、
それを全て分かった上で選んだ道。
考えなしで無謀な選択ではなく、迷って、悩んで、自分のことだけでなく、
周囲のことも考えて、それでも行くと決めた彼女は、
いつの間にか大人になっていたんだなぁ、と思いました。
再び場面は「ワルプルギスの夜」とほむらの戦いへ。
ほむらが苦戦する中、「ワルプルギスの夜」はどんどん避難所へ近付いていきます。
これ、杏子がいたとしても強敵な気が…(--;
どれだけ呪い続けたら、結界に住む必要のない、こんな強大な姿になるんだろう…
必死の攻防が続くも、ついにほむらの武器が切れ、
攻撃を正面から受けてしまったほむらは一気にピンチに。
また時間を巻き戻そうとしますが、
「繰り返せば、またまどかの因果が増える
私のやってきたことは、結局…」
泣きながら絶望に身を委ねてしまうほむらのソウルジェムは黒く濁り、
そして、
ほむらの目の前に、彼女の手を優しく掴むまどかの姿が。
「もういい。もういいんだよ、ほむらちゃん」
「ワルプルギスの夜」を見据えるまどかの足元にはキュウべぇ。
「ほむらちゃん、ごめんね」
少し困ったような、そんなまどか笑顔で次回へ。
…ここまでで本当に展開が読めなかったなぁ…
まどかが犠牲になるようなフラグは沢山あるけど、
でもバッドエンドっぽくはなさそうだし…という感じで。
では、最終話の第12話に続きます!
【ネタバレを含みますのでご注意下さい】
キュウべぇによって明かされる、まどかの秘密。
彼女が魔法少女として破格の素質をもつ理由は、
ほむらが時間を巻き戻し続けたことにありました。
魔法少女としての潜在力は、背負い込んだ因果で決まるそうです。
ほむらが辿ったいくつもの並行世界の因果線が、
今の時間軸のまどかと全て繋がることで
まどかが途方もない魔法係数をもつことになった、と…
まどかを救うために、何度も同じ並行世界を行き来したほむら。
しかし、彼女の行動によってまどかが強大な力をもち、
もし魔女になってしまったら、世界を滅ぼす程に…
「お手柄だよ、ほむら。君が彼女を最強の魔女として育ててくれたんだ」
キュウべぇさん突き落とすなぁ…(゜-゜;
場面はさやかのお葬式へ。
杏子がホテルに匿っていたさやかの体が発見されたようです。
…でも杏子とマミさんは結界の中で命を落としたから、
遺体すらも残らなかったんだよね…
無言で家に帰るまどか。
「さやかちゃんの件、本当に何も知らないんだな?」
というまどか母の問いに、
「うん」
とだけ答えて自室へ。
心配そうな目で見送るまどか母。
自室へ戻り、さやかや杏子のことを考えて茫然とするまどかの元に、
再び現れるキュウべぇ。
キュウべぇのせいで死んだようなものだと、彼を責めるまどか。
「はぁ…例えば君は、家畜に対して引け目を感じたりするかい?」
家畜が食卓へ上がるまでの映像を強制的にまどかに見せたキュウべぇは、
拒絶した彼女に対して、それは理不尽だと詰ります。
家畜は人間の食料になるため、生存競争から守られ繁殖している。
→人間と家畜は理想的な共存関系 ≒ 人類とインキュベーターの関係。
…ついに人間を家畜と同じ扱いにし始めたキュウべぇさん。
彼曰く、知的生命体として扱っており、随分譲歩しているらしい。ほんとかよ。
まだ信じられないという顔をしているまどかに、キュウべぇが見せた、
人類とインキュベーターの歴史。
それによると、インキュベーターは有史以前から人類の文明に干渉しており、
数え切れないほどの少女が魔法少女となり、そして魔女となった。
祈りから始まり、呪いで終わる。
それが魔法少女たちが繰り返してきたサイクル。
「皆信じてたのに、裏切られたの!」と叫ぶまどかに、
「彼女を裏切ったのは僕達ではなく、むしろ自分自身の祈りだよ」と返すキュウベェ。
『どんな希望も、それが条理にそぐわないものである限り、
必ず何らかの歪みを生みだすことになる。
やがてそこから最悪が生じるのは当然の摂理だ。
そんな当たり前の結末を裏切りだというなら、
そもそも、願いごとなんてすること自体が間違いなのさ」
こいつ、開き直りやがった!Σ( ̄□ ̄;)
一見もっともらしく聞こえちゃうのが恐ろしい。
でもさ、キュウべぇさん、願い事を叶えることに対するリスクを、
「訊かれなかったから言わなかった」という理由で話さなかったよね。でも確信犯だよね。
何か詐欺の手口のようだ…(契約書の目立たない所に小さく水色で書いてある的な)
やっぱり、キュウべぇ達の世界では感情がなくて、
人間には感情があるから、両者の考えは平行線…(--;
場面変わって、まどか母・詢子と担任の早乙女先生がバーで語り合い。
さやかの話、行方不明のままのマミさんの話。
さやかの件は、警察は家出の揚句に衰弱死という線になるそうです。
そして、まどかの様子に悩む詢子。
まどかが背負い込んでいる物を察してはいても、
話してこないまどかにどう接して良いか分からないと言います。
「あの年頃の子供はね、ある日いきなり大人になっちゃったりするものよ」
そう言って、暫く待ってみるようアドバイスする早乙女先生。
「そういう所で要領悪いの、相変わらずよね詢子は」
という親友同士の会話が良かったです。
そして、まどかはほむらの家へ。
「ワルプルギスの夜」との戦いに、自分も戦うと言いたそうなまどか。
1人で十分だとほむらは一蹴します。
しかし、ほむらの強がりをまどかは見抜きます。
「本当の気持ちなんて、伝えられるわけないのよ」
まどかを抱きしめ、自分が違う時間軸から来たことを告白するほむら。
そして、まどかを救うために繰り返してきた戦いを、
その辛さをまどかに吐露します。
「あなたを救う、それが私の最初の気持ち。
今となっては、たった一つだけ最後に残った道しるべ」
「それでもどうか、お願いだから、あなたを私に守らせて」
ほむらちゃん、今までたった一人で戦ってきて、
そしてまだ戦い続ける決意があって、
本当は心細いのに、不安なのに、強くなろうと頑張って、
彼女は本当に良い子だと思います(;-;)
そして、「ワルプルギスの夜」が襲来。
異常気象ということで、市民は集団で避難します。
家族と共に来たまどかは、ほむらのことを心配しますが…
「今度こそ、決着を付けてやる」
ワルプルギスの夜に1人で立ち向かうほむら。
手で髪を払う仕草に、彼女の決意を感じます。
「ワルプルギスの夜」のモチーフはサーカスのようですね。
最初にウサギ的なものを象がぷちっとやる所で、
…あぁ…いつものまどかだ…(゜-゜:
ほむらは様々な方法で魔女に攻撃を加えるも、魔女には通じず、
反撃を受けてしまいます。
一方、まどかは家族から離れ、キュウべぇと会話。
どうしてそうまでしてほむらが戦いを続けるのか問うまどかに、
「彼女がまだ、希望を求めて持ち続けているからさ」
と答えるキュウべぇ。
いざとなれば、この時間軸もまた無為にして、
何度でも性懲りも無くこの無意味な連鎖(byキュウべぇさん。ヒドイ)を繰り返すだろう、
というキュウべぇ。
何もかも無駄だったと、決してまどかの運命を替えられないと確信した瞬間に、
ほむらは絶望に負けてグリーフシード化してしまいます。
それをほむらは理解しているので、だから選択肢なんてない。
彼女は勝ち目のあるないに関わらず、戦うしかない。
「希望を持つ限り、救われないっていうの?」
「そうさ。過去の全ての魔法少女達と同じだよ」
過去の魔法少女たちの映像を思い出し、涙と吐き気が込み上げる中、
それでも決意するまどか。
ほむらを助けに行こうとするまどかを呼び止める、手を挙げるまどか母。
ですが、自分の大切さも、周囲の気持ちも理解しているといい、
自分の正しさを信じて欲しいというまどかに、ついに彼女の背を押します。
…これ、まどかが凄く成長した所だよね。
今までは、自分のことを特に取り柄もなく、どうでも良い存在のように思っていたまどかが、
自分の存在が周囲にどれだけの幸せを与えているか、
いなくなることでどんなに心配を掛けて、悲しませてしまうか、
それを全て分かった上で選んだ道。
考えなしで無謀な選択ではなく、迷って、悩んで、自分のことだけでなく、
周囲のことも考えて、それでも行くと決めた彼女は、
いつの間にか大人になっていたんだなぁ、と思いました。
再び場面は「ワルプルギスの夜」とほむらの戦いへ。
ほむらが苦戦する中、「ワルプルギスの夜」はどんどん避難所へ近付いていきます。
これ、杏子がいたとしても強敵な気が…(--;
どれだけ呪い続けたら、結界に住む必要のない、こんな強大な姿になるんだろう…
必死の攻防が続くも、ついにほむらの武器が切れ、
攻撃を正面から受けてしまったほむらは一気にピンチに。
また時間を巻き戻そうとしますが、
「繰り返せば、またまどかの因果が増える
私のやってきたことは、結局…」
泣きながら絶望に身を委ねてしまうほむらのソウルジェムは黒く濁り、
そして、
ほむらの目の前に、彼女の手を優しく掴むまどかの姿が。
「もういい。もういいんだよ、ほむらちゃん」
「ワルプルギスの夜」を見据えるまどかの足元にはキュウべぇ。
「ほむらちゃん、ごめんね」
少し困ったような、そんなまどか笑顔で次回へ。
…ここまでで本当に展開が読めなかったなぁ…
まどかが犠牲になるようなフラグは沢山あるけど、
でもバッドエンドっぽくはなさそうだし…という感じで。
では、最終話の第12話に続きます!