ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

一粒の輝き

2008年06月12日 22時32分50秒 | 家族
父の容態はおかげさまで
このところ次第に落ち着いてきました。
そして近いうちにリハビリ専門病院に
転院出来ることになりそうです。

相変わらず寝たきりで
自分では寝返りも打つことはできず、
食事も鼻からの流動食のみですが、
前より多少、言いたい事が分かるようになり、
嚥下の訓練も少しずつ開始。

元気だった頃の父と比べれば
身体能力は何分の一かになったけれど、
それでも、父は父。
とりわけ母は、父が生きてくれているだけでも
本当にうれしいようす。

助けられた生命の中で
残された機能を最大限生かすためのリハビリが
これからゆっくりと始まるのでしょう。
小鳥たちが食べ残した桜の実が
たった一粒になっても命を輝かせているように。



「今日一日
この命を しっかり使わしてもろた
急げの もっと頑張れのって
だいぶん 無理も言うてしもた
ありがとうな
お陰で今日も喜んで
いい一日だった」
(大野勝彦さんの詩画集より)

人は、どれほどたくさん恵まれていながら
そのことに普段気付くことなく、
ましてや感謝することなく、
当たり前だと思っていることか。
「当たり前であること」の幸せに改めて気付く日々。

そしてそれに気付かせてくれたのだから
「当たり前でない日々」もまた、
恵みに違いない、と思うのでした。

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