ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

お気に入りの散歩道3

2008年03月08日 19時33分20秒 | 生活
今日は朝から春めいてきたので
先週歩いた、海への散歩道を
自転車で海まで行ってみることにしました。

自転車で向かい風の中を走ると、まだ少し風が冷たい。
それでも気持ちのいいサイクリングロードが
目の前にゆったりとのびています。



途中、保護樹林となっている楠の古木に出会いました。
この一帯の長老なのでしょうか。
たくさんの支えで、どうにか立っている風ながら、
でもまだまだ、十分な気概を示しているかのよう。
まわりの若い木々も見守っているようです。
一本一本の支えが、この楠への人々の愛と願いなのかな。
倒れないで、倒れないで。
枯れないで、枯れないで。
もう少し、この街を、わたしたちを、見守っていておくれ。



ゆうるりと景色は流れ、
青空にしなやかに広がった木々の枝と
土手のなだらかな曲線に沿って、流れ落ちる木の影に
包まれるような小道を、のんびり進みます。



小さな春、またひとつ発見。
たんぽぽだと思って立ち止まったものの、
たんぽぽとは違うような。
お前はなんていう名前なの?



あ、この前の散歩の最後に見送ってくれた樹だ。
こんにちは。約束通り、また来たよ。
今日は先週よりずいぶん暖かくなったね。
お前の立派な枝の先では
芽吹きの準備が始まっているのかしら。
汗ばんできたので、ちょっと根元で
お茶を飲んで休憩させてね。



ここがサイクリングロードの始点にして終点。
ここまで4km走ってきたことになります。
でも今日は、もう少し南まで足をのばしてみました。



この先は海へと続く道。
もうかなり、潮の香りが漂っています。
きらきら光る水面がきれい。
川の色が上流よりうんと藍色が濃いのは
深さが相当あるからなのでしょう。



道はここでおしまい。
この先は、早春の穏やかな瀬戸内海。
お茶を飲んで休憩していたら
時折、大きな船が沖を行き来するのが見えました。

この海を見に来たのは久しぶり。
ああ、海はやっぱりいいなあ。
見てるだけで、心が内側からぐんぐん外に押し広げられて
のびのびと何かが解き放たれていくよう。

さざなみの中を水鳥たちが羽根を休めています。



ひとしきり海の風に吹かれたら、帰ることにしました。
北に向かう帰り道は、海からの南風に押されるから楽。
ペダルをこぐ足も、スイスイ軽くなりました。

帰り道にも、大好きな木々たちが待ってくれています。
バリの踊り子のような、繊細な、踊る指先で
きっとお前は、春を紡ぎ出しているのかな。



川の上に架かっている橋は、ただの橋じゃなくて阪神の駅。
川の上からの眺めはどんなでしょうね。



最後に、ひとりぼっちの自転車、発見。
見回すと、自転車の持ち主と思われるおじさんが
川辺でお弁当を広げていました。
わたしもお腹がすいてきたので、
今日のサイクリングはこれでおしまい。


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