<番組情報:英国バレエ&吉田都> *バレエ「スケートをする人々」&「ピーターとおおかみ」
*バレエ「ラ・バヤデール」
*バレエ「オンディーヌ」(主演:吉田都)
~BShi:2011年3月19日(土)午後11時~午前3時
~BS2 :2011年3月28日(月)午前0時40分~4時40分(再放送)
~吉田都さんの妖艶の世界“オンディーヌ”の舞台映像。
*バレエ「ロメオとジュリエット」(主演:吉田都)
~BShi:2011年3月26日(土)午後11時~午前3時
~日本で行われた吉田都さんの英国バレエ引退公演“ロメジュリ”の完全版。
*芸術劇場
『吉田都の芸術:バレエ・ロメオとジュリエット』
放送局:NHK教育/デジタル教育総合
放送日:2010年11月19日(金)
放送時間:午後11時~翌1時42分(放送終了)
*プロフェッショナル仕事の流儀
『世界のプリマ・最後の闘いの日々~吉田都~』
放送局:NHK総合/デジタル総合
放送日:2010年10月25日(月)
放送時間:午後10時~午後10時50分(放送終了)
*ハイビジョン特集
『輝く女:吉田 都』(再放送番組)
放送局:NHK-BShi
放送日 :2010年12月14日(火)
放送時間 :午後8時5分~午後9時57分(放送終了)
<mimifukuから一言>
吉田都さんについては、
“幻の公演”が思い出に残る。
1998年5月。
オープンして間もない東京初台の新国立劇場。
バレエへの興味でなくホールへの興味からチケット購入。
新国立劇場バレエ:白鳥の湖(全3幕)公演。
ホールに着くと1枚のチラシ。
『出演者変更のお知らせ』
オデット/オディール役に出演予定の吉田都は、
怪我のため出演が不可能になりました。
代わりに、
26日(火)、30日(土)にダーシー・バッセルがジョナサン・コープと組み、
28日(木)に酒井はなが小嶋直也と組んで出演します。
尚チケットの払い戻し及び他日への振替は行いません。
入場券をご購入の方にはご迷惑をおかけいたしますが何卒ご了承ください。
*資料→ http://www.nntt.jac.go.jp/season/s23/s23.html
その時は吉田都さんについての知識はなかった。
バレエについては音楽鑑賞はするものの舞台を観るのは初めて。
以後も映像鑑賞はするものの今の所は最初で最後の舞台鑑賞が、
当日のダーシー・バッセルさんの白鳥の湖となっている。
~勿論素晴らしい舞台だったしダンサーが持つタフネスが印象に残った。
でも今となっては吉田都さんのバレエを是非体験したかったと感じる。
バレエについての知識はまったくないために、
隣席に着席されている方(男性)に質問。
吉田都さんとダーシー・バッセルさんは、
同じロイヤルバレエのプリンシバル。
遜色は無いと思っていたが隣席の方曰く。
「吉田都を観るためにチケットを取ったのに。」
開演までの暫くの時間、
隣席の方の吉田さんへの思いを聞くことになった。
吉田さんに興味は沸くものの当時は調べる手段が少なかった。
翌年にNHK教育の人気番組:『トップランナー』に出演。
吉田都さんについて僅かながら知ることになる。
さらに後年、
2005年9月に放送されたBS特集『輝く女・吉田都』を視聴。
ゆったりとした番組制作であったがバレリーナの心情や日常、
吉田さんのストイックな姿勢(完全主義)に心打たれた。
以来“吉田都”のクレジットを番組表で見つけると心惹かれる。
プリンシバルの責任について、
「今日会場に足を運んでくださる“お客様”は、
何度も足を運んでくださるファンの方かも知れないし、
誰かに連れられてきた初めての方かも知れない。
もし、
バレエを初めて鑑賞する方が“私のバレエ”を観て、
バレエって“こんなもの=退屈”かと感じたとしたら、
新しい顧客(ファン)を逃がしてしまうことになる。
それは同じ舞台で踊る団員への裏切りでもあるし、
バレリーナを目指す未来の卵達への裏切りでもあり、
バレエ(そのもの)への裏切りにもなる。
そんなことを考えると、
決して舞台では一瞬も手を抜けないし、
日々の練習にも熱が入ります。」
そんなニュアンスの言葉が記憶に強い。
幾つもの放送された映像に見る生活(日常)は、
バレエ・バレエ・バレエの日々。
吉田さんの映像は何時(いつ)観ても自分との戦い。
私の好きな言葉“求道者”を、
吉田さんのバレエへの情熱に感じる。
常人と天才。
天才とは天賦の才能ではなく、
努力の結晶である。
そしてその努力は、
試行錯誤を繰り返し日々進化する。
番組は、
・トーク&ドキュメンタリーの『プロフェショナル・仕事の流儀』
・芸術劇場枠で『バレエ公演:ロメオ(ロミオ)とジュリエット(全3幕)』
是非ご覧ください。
【追記:10月25日】
プロフェショナル:仕事の流儀を見終えた。
番組は英国の名門:ロイヤルバレエ団を引退する、
吉田都さんの最後の日々を追いかけた。
番組前半はロンドンでの最終公演となる『シンデレラ』。
番組後半は日本での引退公演となる『ロメオとジュリエット』。
バレリーナとしては高齢の44歳になる吉田さんの過酷な挑戦。
自分自身を追い込む事と故障(怪我)への懸念。
吉田さんは如何なる時もシューズにこだわる。
英国に於ける吉田さんの最大の魅力は高度なテクニックなのだろう。
『輝く女:吉田都』の番組中紹介された白鳥の湖での伝説の33回転。
特に足捌きは他の追随を許さない技術を持ち足へのこだわりは執拗だ。
少女時代。
日本のレッスンでは自分をいじめるように高度な練習をこなした。
17歳でローザンヌで入賞して以来27年間の海外生活。
英国に渡った当時の吉田さんは自分を醜いと感じた。
日本人の特徴である平面的な顔立ちと小さい身体に短い肢体。
徹底的に技術を磨いても手に入らないものがある。
恐らく吉田さんにとって日本人である事は、
大きなコンプレックスだったはずだ。
顔のホリを深く見せようと似合わない化粧に工夫を凝らした。
ある時、
偶然観た西洋人が演じるマダム・バタフライ。
西洋人が演じる日本人に違和感を覚えると同時に、
日本人が演じようとする西洋人に疑問を持った。
吉田さんの飛躍のきっかけとなる心の動き。
100%の舞台を成功させたければ120%の稽古。
コンプレックスは吉田さんの闘志の源流である。
しかし近年その闘争心を失いつつある。
それが引退を決意する決め手となった。
私にとって唯一のバレエ鑑賞となったダーシー・バッセルさんは、
37歳の時に体力の限界を感じ引退している。
~その時の様子は前回(2007年)の仕事の流儀で紹介された。
バレリーナにとって自分の体力との競争はスポーツ選手と同じだ。
またプリンシバルの地位は、
相撲の横綱と同じで降格する事は許されないのだろう。
トップであり続けることの困難。
・・・。
そんな吉田さんの最終公演『ロメオ(ロミオ)とジュリエット』
2010年11月19日の放送を見逃さないように。
“吉田都の芸術”の完成形。
目に焼き付けたいと思う。
~以下NHKホームページより記事転載。
*プロフェッショナル仕事の流儀:放送内容
英国ロイヤルバレエ団のプリンシパルとして大英帝国勲章を授与され、
世界の第一線で踊り続けてきたバレリーナ・吉田都(44歳)。
2010年6月。
惜しまれながらバレエ団を引退した。
番組はその最後の3か月の格闘の日々に密着。
知られざる舞台裏のドラマに迫った。
“肉体の限界”との闘い。
最後の最後までさらなる高みを目指す吉田。
感動のバレエ団ラストステージは「ロメオとジュリエット」。
そこにかける吉田の思いとは。
*芸術劇場:放送内容
<情報コーナー:吉田都の芸術>
日本が世界に誇るプリマバレリーナ吉田都が、
長年プリンシパルとして活躍した英国ロイヤル・バレエ団を、
2009/2010年のシーズンをもって退団。
今年6月の英国ロイヤル・バレエ団日本公演が、
吉田とロイヤル・バレエとの最後の共演となった。
情報コーナーでは吉田都をスタジオゲストに招き、
ロイヤル・バレエの名作「ロメオとジュリエット」の、
魅力を解き明かすとともに、
バレエ・ダンサー吉田都のバレエ芸術の神髄に迫る。
【案内役】:礒野 佑子アナウンサー
【ゲスト】:吉田 都(バレエ・ダンサー)
<公演コーナー:英国ロイヤル・バレエ日本公演>
『ロメオとジュリエット』全3幕(プロコフィエフ)
世界屈指のバレエ団:英国ロイヤル・バレエ団の日本公演から、
吉田都が主演したバレエ「ロメオとジュリエット」全幕を紹介する。
これが吉田都がロイヤル・バレエ団と踊る最後の舞台となった貴重な映像。
『バレエ:ロメオとジュリエット』は、
英国人振付家ケネス・マクミラン(1929-1992)の手掛けた傑作で、
英国ロイヤルバレエの代表的なレパートリーの一つ。
数多くある「ロメオとジュリエット」の振付の中でも、
特に人気のあるバージョンである。
【出演】
ジュリエット:吉田都
ロメオ:スティーヴン・マックレー
ティボルト:トーマス・ホワイトヘッド
べンヴォーリオ:セルゲイ・ポルーニン
パリス:ヨハネス・ステパネク
ほか
【バレエ】:英国ロイヤル・バレエ団
【管弦楽】:東京フィルハーモニー交響楽団
【指揮】 :ボリス・グルージン
【振付】 :ケネス・マクミラン
~2010年6月29日:東京文化会で収録~
【関連番組(アンコール)】
<スーパーバレエレッスン:ロイヤル・バレエの精華>
*放送:NHK教育/毎週金曜日・午後10時25分~
*再放送:同教育/翌週金曜日・午前5時35分~
~2010年9月24日:講師・吉田都(1)
“ジゼル”第1幕からバリエーション
~2010年10月1日:講師・吉田都(2)
“ラ・フィーユ・マル・ガルデ”第1幕からバリエーション
~2010年10月8日:講師・吉田都(3)
“ラ・フィーユ・マル・ガルデ”第2幕からマイム
~2010年10月15日:講師・吉田都(4)
“シンデレラ”第1幕からバリエーション
~2010年10月22日:講師・吉田都(5)
“眠りの森の美女”第3幕からバリエーション
~2010年10月29日:講師・吉田都(6)
“ドン・キホーテ”第3幕からバリエーション
~2010年11月 5日:講師・吉田都(7)
“コッペリア”第1幕からバリエーション
~2010年11月12日:講師・吉田都(8)
“くるみ割り人形”第2幕からアダージョⅠ
~2010年11月19日:講師・吉田都(9)
“くるみ割り人形”第2幕パ・ド・ドゥからアダージョⅡ
~2010年11月26日:講師・吉田都(10)
“ロメオとジュリエット”第1幕ジュリエットの部屋
~2010年12月 3日:講師・吉田都(11)
“ロメオとジュリエット”第1幕バルコニーのパ・ド・ドゥ
~2010年12月10日:講師・吉田都(12)
“ロメオとジュリエット”第1幕バルコニーのパ・ド・ドゥ
~2010年12月17日:講師・吉田都(13)
“ロメオとジュリエット”第1幕バルコニーのパ・ド・ドゥ
~2010年12月24日:講師・吉田都(最終回)
総集編
【資料:吉田都さんの過去の特集番組】
プロフェショナル仕事の流儀:吉田都
~2007年4月24日:放送
世界で活躍するバレリーナ・吉田都。
29歳のとき英国ロイヤルバレエ団の最高位・プリンシパルに、
日本人女性として初めて就任。
41歳の今も東京とロンドンを往復しながら踊り続ける。
その日常は華やかな舞台とは違い地道なもの。
毎日変わらぬストレッチに体を酷使する練習。
舞台に立つときに必要なのは自分を信じる強さと言いきる。
かつて封印した難役「白鳥の湖」に挑む吉田に密着。
華麗で過酷な仕事術に迫る。
ハイビジョン特集『輝く女:吉田都』
~2005年9月7日:放送
英国ロイヤルバレエの主役陣:プリンシパルの吉田都さん。
イギリスの観衆の心をつかんだ踊りの秘密は何か。
最新の公演リハーサルに密着。
そして意外な素顔を見つめる。
英国ロイヤルバレエ・プリンシパル。
バレエ界の頂点に立つ吉田都さん。
ロンドンっ子は彼女の踊りに夢中である。
その魅惑のステップの秘密は何か。
最新公演「オンディーヌ」のリハーサルにじっくり密着し、
稽古の合間やさっそうと劇場に出入りする道すがら、
彼女がみせる微笑み、冗談、さまざまな表情をつづっていく。
トップランナー
『吉田都・バレエの本場で開いた大輪』
~1999年3月19日:放送
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