「雨ニモマケズ」 宮沢賢治作
mimi-fuku 2007年版
*現代の世情に合わせて解釈してみました。
雨にも負けない。
風にも負けない。
降りしきる雪にも、夏の暑さにも負けない。
そんな健康な身体を作り、物欲を持たず、
決して怒らず、いつもおだやかに微笑んでいる。
一日に適量の御飯と菜食主義に努め、
あらゆることに、自分が持つ自我や潜入感を捨てて、
色々なものを見たり、多くの人にあって教えを乞うたり、
本を読んだり、会話をしたり、そして忘れず。
郊外の目立たぬ地の小さな住居に暮らし、
近所に病気の子供がいれば、行って看病してやり、
道すがら重い荷物に困りはてている老人がいれば、
その荷物を持って家まで送りとどけ、
終末医療に心痛める人がいると風の便りを聞けば、
お会いして、決して一人ではないのだと慰め、
道端でけんかをしている人や、いじめる者を見つければ、
そんなことをして、なんの得になるのかと諭す。
自分の力ではどうにもならない自然の驚異の前で、
ただオロオロと歩き回り、自分の無力さに涙を流す。
まわりの人から、言われたことはなんでもやる人と呼ばれ、
褒められることもなく、邪魔者にもされない。
そういう人に、私はなりたい。
(注)デクノボー:木偶の坊。ー原文に表記。
広辞苑では、役に立たない人とされていますが、
古い辞書では、人の言いなりになる人。ロボット。
また、戦前では忠誠の意味から、現在のように
蔑んだ言葉では、なかったようです。
木偶:木彫りの人形の意。
mimi-fuku 2007年版
*現代の世情に合わせて解釈してみました。
雨にも負けない。
風にも負けない。
降りしきる雪にも、夏の暑さにも負けない。
そんな健康な身体を作り、物欲を持たず、
決して怒らず、いつもおだやかに微笑んでいる。
一日に適量の御飯と菜食主義に努め、
あらゆることに、自分が持つ自我や潜入感を捨てて、
色々なものを見たり、多くの人にあって教えを乞うたり、
本を読んだり、会話をしたり、そして忘れず。
郊外の目立たぬ地の小さな住居に暮らし、
近所に病気の子供がいれば、行って看病してやり、
道すがら重い荷物に困りはてている老人がいれば、
その荷物を持って家まで送りとどけ、
終末医療に心痛める人がいると風の便りを聞けば、
お会いして、決して一人ではないのだと慰め、
道端でけんかをしている人や、いじめる者を見つければ、
そんなことをして、なんの得になるのかと諭す。
自分の力ではどうにもならない自然の驚異の前で、
ただオロオロと歩き回り、自分の無力さに涙を流す。
まわりの人から、言われたことはなんでもやる人と呼ばれ、
褒められることもなく、邪魔者にもされない。
そういう人に、私はなりたい。
(注)デクノボー:木偶の坊。ー原文に表記。
広辞苑では、役に立たない人とされていますが、
古い辞書では、人の言いなりになる人。ロボット。
また、戦前では忠誠の意味から、現在のように
蔑んだ言葉では、なかったようです。
木偶:木彫りの人形の意。
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