mimi-fuku通信

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【吉田拓郎&かぐや姫inつま恋2006】:NHK-BS2(番組情報)

2009-05-29 23:11:11 | J-POP

 
 吉田拓郎&かぐや姫inつま恋・2006総集編

 放送局 :NHK-BShi(ハイビジョン)
 放送日 :2010年12月25日(土)
 放送時間 :午後7時~午後11時

 放送局 :NHK-BS2
 放送日 :2009年5月31日(日)
 放送時間 :午後1時~午後5時25分
(放送終了)

 <mimifukuから一言。>

 1975年の8月2~3日。
 日本のPop史に残る大イベント【つま恋1975コンサート】から31年。
 2006年9月23日に同会場で行われた、
 <同窓会コンサート>の模様が放送されます。
 コンサートの模様は生中継でNHKハイビジョンで放送され、
 その後も何度か総集編が放送されています。

 今回の放送は、
 BS(放送)20歳名作集/第13位でのアンコール放送。
 おそらく最後の放送になるのではないかと思います。
 前回の放送を見逃した方はぜひご覧ください。

 【つま恋コンサート2006】のテーマは同窓会?
 リラックス・ムードのコンサートになっています。

 1975年のつま恋コンサートは、
 「朝までやるぞ!」の吉田拓郎さんの宣言どおり、
 朝日が昇る薄明かりの中で
 『人間なんて』を絶叫する拓郎さんの姿が映像に残されており、
 若い人達にもお薦めのライブ映像になっています。
 ~その後の<篠島アイランド>での単独公演での集団トランス状態も必見。

 2006年のコンサートでは、
 「朝までやるのが男なんて大間違い」等のコメントから、
 午後9時までの終了を宣言(実際には9時35分頃に終演)。
 タクローも大人になったね(笑)。

 2006コンサートのコメントで、
 「1975年のコンサートでは観客が恐かった。
 <結婚しよう>なんかを歌おうものなら、
 (抗議するため)一斉にステージに押し寄せてくる気がして。
 でもみんな丸くなったね。」
 
なんとも力の入らないコメントなのだけど、
 これが今の吉田拓郎さんの心境。
 <肩の力を抜いて行こうよ。>
 
とのメッセージを感じる。

 1975年のつま恋コンサートは、
 会場にひしめく5万人を超える大観衆(~7万5千人まで諸説有り)。
 会場前日の夜から数千人の人が徹夜したと伝え聞きます。
 この時代のコンサートはチケットの電信販売も映像機器もない時代。
 ファンは一列でも前の席を求めてチケット争奪戦のため徹夜するのも当たり前。
 現代に生きる若者には考えられない時代です。
 拓郎伝説を作った<1971年の中津川フォーク・ジャンボリー>では、
 PA(音響設備)の故障が罷り通った時代。
 1960年代にはスピーカーの容量も小さく観客の声援に演奏が消されました。
 1966年のビートルズ日本公演では歌声が全く聴こえなかったとの逸話も。
 1968年に後楽園球場で行われたタイガースのコンサートでも、
 「歌いながら(ファンに)指差す方向の歓声が2秒遅れで返ってきた。」
 との証言もFMラジオ『ジューリー三昧』で沢田研二さんが披露。

 不都合な時代の期待を一身に集め若者達の代弁者として、
 時代を背負ったフォーク・シンガー達の熱気(エネルギー)

 
 2006年のつま恋コンサートでは、
 チケットは自宅にいながらにして電話orネット。
 会場は消防法を無視した時代のひしめく状況ではなく、
 ゆったりした空間が確保され音響も充実。
 その上両サイドには大きな映像モニターも完備され、
 集会から娯楽場へと変化しています。

 そうした時代背景の違いの中で、
 尖った絶叫が相応しいのかどうか?
 吉田拓郎さんとオーディエンスの年齢だけでなく、
 時代が尖ったモノを求めなくなったのかも?
 映像を見ながらそんなことも感じます。

 2006年のつま恋コンサートで放送される、
 デジタル映像の解像度も素晴らしいのですが、
 音声も想像以上にクリアーに仕上がっています。
 野外コンサートは音が悪いの常識を覆し、
 特に後半(総集編2)の夕暮れ~夜にかけての、
 かぐや姫のアコースティック・サウンドに驚きました。
 MCや音の途切れる部分で聴こえる虫の声(虫の音)。
 どこまでも美しいギターの音色。
 必見です。

 かぐや姫と拓郎さんのステージ対する取り組みの違いも感じます。
 オール・ザ・ベストでお祭りを意識した<かぐや姫>のステージ。
 ツァーを意識し今を主張した曲構成の<吉田拓郎>のステージ。
 その違いがオーディエンスの心に微妙な隙間を生じさせたように思います。
 <今を生きる吉田拓郎さん>
 とは対称的に
 <ノスタルジーに訴えかけたかぐや姫>
 のスタンスの違い。
 そんな事も感じました。
 ~スタンスの違いは既に解散しているグループの再結成(時の空間)と
   走り続けた個人の違いかも知れませんが。

 比較的リラックスして映像を鑑賞していると突然の緊張感
 2006年のつま恋コンサートのハイライトは、
 中島みゆきさんの登場かもしれません。
 一瞬で会場の空気を変える存在感は、
 現役最高の歌姫を決定的に印象付けました。
 紅白歌合戦での黒部の歌唱に勝るとも劣らないインパクト。
 吉田拓郎さんやかぐや姫の皆さんにとっては心外かも知れませんが、
 そんな風にも感じました。
 ~今年の5月5日に放送された、
   NHK-FM放送【今日は一日:吉田拓郎三昧】ではリクエストを募集。
    中島みゆきさんが作詞・作曲した『永遠の嘘をついてくれ』が第2位を記録。
    既に放送された<つま恋コンサート2006>の影響(反響)が見られます。
    リクエスト・アンケートの結果は、
    ・第5位:『祭りのあと』
    ・第4位:『唇をかみしめて』
    ・第3位:『どうしてこんなに悲しいんだろう』
    ・第1位:『落葉』
   でした。

 時代の流れの中で大きく変化したコンサート模様。
 U25の世代の目には今回放送される2006年つま恋コンサートは、
 どのように映るのでしょうか?
 もし可能ならば2006年の映像だけでなく過去の不都合な時代の、
 ライブ映像にも興味を持っていただきたいと願います。
 恐ろしく真剣な歌による社会への挑戦の時代を、
 知る機会を得られれば。
 と期待します。
 
 若い時代は緊張感を持って!
 なんて説教くさいのはオジサンの証拠?
 でも緊張感を持って毎日を過ごしたいと感じます。
 私にとって、
 知りたいと言う欲望が尽きることはありません。


 <関連記事>
 
*大いなる明日へ:復活!吉田拓郎/mimi-fuku番組情報。
  http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/cf7377bbcc5bb33a219575dab62c15cd
  

 ~以下、NHKホームページ記事転載。

 2006年9月23日に静岡県掛川市にあるリゾート施設「つま恋」で、
 31年ぶりに開催されたコンサート。
 当時と同じ出演者である吉田拓郎、かぐや姫がステージに立った。
 会場は、40代、50代を中心とする3万5000人で埋め尽くされた。
 コンサートは、午後1時過ぎに始まり8時間半におよんだ。
 この模様を2時間の総集編2本を計4時間に編集。

 【出演】
 吉田拓郎 
 かぐや姫

 【拓郎:ステージ・ゲスト】
 中島みゆき:『永遠の嘘をついてくれ』
 ムッシュかまやつ:『わが良き友よ』

 
【かぐや姫:ステージ・ゲスト】
 石川鷹彦(ギタリスト):『22才の別れ』、『あの人の手紙』他
 

 【放送分:曲目リスト/桃色表示】
 【公演分:曲目リスト/黒色表示
】(未放送分)

 総集編1:前編

 <オープニング>

  1. 旧友再会フォーエバーヤング (吉田拓郎& かぐや姫)

 <吉田拓郎>

  2. ペニーレーンでバーボン
  3. 海を泳ぐ男
  4. ひらひら
  5. 淋しき街
  6. 消えていくもの
  7. ともだち
  8. 知識
  9. 生きていなけりゃ 
  10. イメージの詩

 <かぐや姫> 

  11. 妹
  12. 遥かなる想い 
  13. 黄色い船
  14. アビーロードの街
  15. 人生は流行ステップ
  16. 夏・この頃
  17. 好きだった人 
  18. 加茂の流れに
  19. 置手紙
  20. けれど生きてる
  21. 湘南・夏
  22. こもれ陽
  23. ペテン師
  24. センセーショナルバンド
  25. マキシーのために
  26. なごり雪
  27. お前が大きくなったとき

 <吉田拓郎>

  28. とんとご無沙汰
  29 全部だきしめて
  30. 野の仏
  31. 唇をかみしめて
  32. 友あり
  33. いくつになっても HappyBirthday
  34. シンシア 
  35. 我が良き友よ 
  36. ファイト


 *総集編2:後編

 <かぐや姫 >

  1. 僕の胸でおやすみ
  2. 赤ちょうちん
  3. おはようおやすみ日曜日
  4. そんな人ちがい 
   5. 今はちがう季節
  6. きっぷ
  7. じんじろ橋
  8. 遠い街
  9. 眼をとじて
  10. うちのお父さん
  11. ひとりきり
  12. 22才の別れ
  13. 雪が降る日に
  14. あの人の手紙
  15. おもかげ色の空

 <吉田拓郎>

  16. ああ青春
  17
. 虹の魚
  18. この指とまれ
  19. ビートルズが教えてくれた
  20. 言葉
  21. サマータイムブルースが聴こえる
  22. 人生を語らず
  23. 永遠の嘘をついてくれ 
  24. 外は白い雪の夜
  25. 僕達はそうやって生きてきた
  26. 冷たい雨が降っている
  27. 春だったね
  28. 落陽
  29. a day
  30. 今日までそして明日から

 <アンコール>

  31. 神田川  ~
かぐや姫~ 
  32. 聖なる場所に祝福を ~吉田拓郎~

 ~2006年9月23日:静岡県掛川市『つま恋』でのライブ映像。

 


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