2011年1月25日。
相変わらず寒い寒い毎日が続く。
石川県の平野部では雪の量はさほどでもないのだが、
今年は、
平成に入って一番気温が上昇しない1月じゃないかな?
でも昭和の寒さに較べれば全然違うけど。
今朝も新雪が8cmほど積もっていて人に会えば雪の話。
昭和30年以前に生まれた人の口から必ず聞かれる38豪雪。
2階の屋根から出入りした日が長く続いたとの事。
現在とは違い道路環境も悪くブルやダンプが僅少の時代の豪雪。
電車は止まりバスは止まり総べての人がテクテクと歩いた記憶。
私の記憶の中にはまったくないけど。
~生まれてはいましたが。
その時代の話で印象深く聞いた話が、
石川県と福井県の県境にある、
山沿いの集落での暮しの話。
幼い子供が熱を出すたびに街まで雪の山道をおぶって5kmあまり。
子供の熱は決まって夜中に出るために深夜の往復は日常茶飯事。
救急車どころか車も街灯もない雪のシンシンと降る山道を歩く母の姿。
昭和の大横綱:双葉山定次さんの『相撲求道録』の中に、
「東京から帰省し家に一泊した時に、
眠っている私の背中を父がしきりにさすっていた。
バツが悪かろうと眠っているふりを通したが、
父の指先から温かい血が伝わるようで、
なんとも言えないしみじみとした感じがした。」
は親の気持ち。
1月22日の夜の新年会。
友人(女性)の子供が癌(ガン)治療を受けているとの話。
骨のガンとのことで一応治療は終了し自宅で療養しているとの事。
あまりに辛い話なので詳しくは聞かず話してることだけ黙って聞いた。
「昔は入れ替われるものなら替わってあげたいなんて嘘だと思った。
でも今は本当に替われるものなら替わってあげたいと思う。」
彼女は一次会に2時間ほどだけ顔を出し足早に帰っていった。
新年会の話を続ければ、
英国のウィンザーで勤務している友人の帰省に合わせて行われた新年会。
彼とは30数年ぶりの再会。
中学校卒業以来の旧友との時間はすぐにうちとけ思い出話に花が咲いた。
知らなかった事は英国での免許は国際免許ではないこと。
日本と交通法規の同じ英国では日本の免許の提示と申請により認可。
その免許を手にするとEU加盟国はどこでも運転可能らしい。
あと面白かった話は、
英国(イギリス)で走っているフェラーリもポルシェも殆どが右ハンドル。
左側通行が同じ日本で右ハンドルの輸入車を殆ど見ることがなく、
日本人の西洋への憧れは不便(利便性)を超えると大笑い。
戦後の日本人は見栄と恥の国民性?
ステイタスとしての輸入車の存在意義を改めて思い起こした。
話を変えよう。
大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』(第3回:信長の秘密)
を興味深く観た。
信長役の豊川悦司さんの信長は予想通りのハマリ役。
『第2回:父の仇』の鈴木保奈美さん、宮沢りえさんに、
戦国を生きる女の凛々しさ強さを感じた。
ただし主役の、
上野樹里さん、水川あさみさんの演技は子供っぽく少し不安が。
『一個人・1月号』(KKベストセラーズ)では、
“戦国の姫君”を特集。
調べてみると、
江は1573年に浅井長政の三女として誕生。
長女:茶々(淀)は1569年。
次女:初は1570年に誕生。
“本能寺の変”が1582年なので、
第3回放送分は江が8歳か9歳の頃のお話も、
子役を使わず三姉妹は従来キャストを起用。
上野さん、水川さんの子供っぽい演技は、
そうした時代背景の配慮からなのだろうか?
田淵久美子さんが描く信長像は新鮮。
“信じるものは自分だけ”
石坂浩二さん演じる千宗易(利休)が語る、
信長公の孤高の孤独と、
“信長公は他人とは違った物見のできる人”
さらに信長が語る利休観として、
“武士とは別の生き物であり宗易の美意識の前には刀も鉄砲も役に立たない”
とのセリフは女性シナリオ・ライターならでは見方なのだろう。
織田信長を語る時、
キリシタン(=西欧文明)との異国文化交流はキーワードであり、
“信長公は他人とは違った物見のできる人”
はそれまでとの価値観の変化(世界観)を端的に述べているセリフ。
聖徳太子の時代に伝来したとされる仏教は、
聖武天皇の時代に栄華(国家鎮静の願い)を極め、
遣隋使・遣唐使(異文化の吸収)は日本の発展の礎となった。
と同様に、
信長が生きた戦国の時代の異文化吸収は信長軍に有利に働き、
キリスト教の布教を認めることと交換に西欧の文明を入手。
貿易としての日本の工芸技術は大いに役立たれたと思われ、
結果としての安土・桃山時代の絢爛豪華な美意識が誕生。
“信長公は他人とは違った物見のできる人”
にはそうした時代背景も含まれていると思われる。
~逆に利休の用の美は後の秀吉に疎んじられる。
冷酷と言われる信長の思想観を知る時に、
キリスト教圏の文化との邂逅は、
信ずるものの固定観念の移動。
と考えれば、
比叡山の焼き討ちも自然な事に思う。
~そんな与太話は要らぬ推測。
信長と言えば以前にも文字にした、
人間(人生)50年。
♪ 人間五十年。
♪ 下天のうちをくらぶれば 、
♪ 夢まぼろしのごとくなり。
♪ ひとたび生をうけ
♪ 滅せぬ者のあるべきか。
幸若舞(こうわかまい)と言われる、
室町後期に流行した楽器を伴わない声曲らしいのだが、
さすがの豊川悦治さんもこの謡曲には梃子摺っているようだ。
~渡哲也さん演じた織田信長の“人間50年”は惚れ惚れしたけど。
一日二日では演じる事が困難な謡曲や日本舞踊。
謡曲と言えば小唄とか都都逸(どどいつ)。
立川流家元:立川一門での2つ目の昇進試験では、
落語50席、踊り、唄の3つの項目をランダムに要求。
要求に答えられなければ昇進は見送り。
そんな制度を『立川談志:71歳の反逆児』で知った。
最近になって、
立川談春著『赤めだか』を読んで事実を確認。
~芸の基礎としての日本文化の学習(=振舞いの収得)。
実は今日(25日)午後7時からBS日テレで、
『お宝映像▽天才落語家:立川談志』
なる番組が放送され“堀の内”を披露(過去の録画)
談春さんはMCとして番組に出演。
他に先日(21日)、
『NHK:あさイチ・プレミアム・トーク』にも出演し、
日本で一番チケットの取りづらい落語家として紹介された。
TV出演の少ない談春さんの顔が週に2回も拝めるとは…。
談春さんの最大の好敵手と思われる人気落語家:柳家喬太郎さんは、
毎週土曜日BS11で『柳家喬太郎の粋だね!』に出演(冠番組)。
今年新春2日にBS-TBSで放送された落語研究会:中席では、
新作落語の秀作とされる“布哇(ハワイ)の雪”を披露(録画:再放送)。
見事な出来栄えだった。
また近々では、
柳家三三さんも高い評価を受け“中堅落語家”の層が分厚くなっているようだ。
~本物の落語ブームが直其処まで来ている気配を感じる。
中堅の層が厚くなっているといえばオペラ界の女性陣も花盛り。
22日の夜にBShiで放送されたベルリン・フィル:ジルヴェスター2010。
メゾ・ソプラノ:エリーナ・ガランチャが歌う、
サルスエラ作曲:「セベデーオの娘たち」から牢獄の歌は痛快。
~再放送はBS2で2011年2月6日(日:深夜=7日未明)。
昨年の1月にMETのカルメンで一躍脚光を浴びた人気メゾは、
ネトレプコ、デセイ、フリットリ等と並ぶドル箱スターに成長。
その“カルメン”が2月には早くもBShiでの放送が決定。
『華麗なるメトロポリタン・オペラ(5夜連続)』2011年2月放送予定。
Ⅰ:ばらの騎士(2月20日)
Ⅱ:カルメン(2月21日)
Ⅲ:シモン・ボッカネグラ(2月22日)
Ⅳ:ハムレット(2月23日)
Ⅴ:アルミーダ(2月24日)
~詳細については後日に当ブログで…。
と今日購入の月刊『ザ・テレビジョン』で情報入手。
平素は月刊『TV japan』(関東版)で情報収集していたのが、
先月号を持って月刊『ザ・テレビジョン』(北陸版)に統合。
月刊『TV japan』は15日頃発売で他誌とは違った趣で好きだったけど、
月刊『ザ・テレビジョン』(北陸版)は25日頃発売で冊子が薄くBS欄が見にくい。
と言っても元には戻らないよね。
そう言えば一昨日の日曜日は、
年賀葉書の当選発表(下記当選番号)。
*1等(下6ケタ)
651694
*2等(下6ケタ)
403580
228949
022471
*3等(下4ケタ)
8363
*4等(下2ケタ)
69
02
~当たった方、おめでとうございます。
話を戻してメトロポリタンと言えば、
1月27日深夜のBS2で放送される、
映画『メトロポリス』は1927年(昭和2年)ドイツの作品で、
漫画の神様と呼ばれる手塚治虫さんに決定的影響を与えた古典の名作。
手塚漫画のルーツを知るうえでは欠かせない映画なので手塚ファンは是非。
また同日、
BShiで放送される、
『100人インタビュー:緒方貞子』は、
国際社会を読み解く上で必見の番組。
~mimifukuは既に録画予約してあります。
話し足りないけれど今日はここまで。
内容は盛り沢山だけど単調かな?
アジアカップ『日本vs韓国』は前半を終えて1×1。
後半戦はしっかりと見ようっと!
~以下NHKホームページより記事転載。
*100年インタビュー
『国際協力機構理事長:緒方貞子』
~BShi:2011年 1月27日(木)午後8:00~午後9:30(90分)
今回のゲストは国際協力機構(JICA)理事長の緒方貞子さん(83)。
東西冷戦後の10年間、
国連難民高等弁務官として世界の難民支援を指揮してきた。
前例のない数々の困難な状況を前に
「生命を守ることがすべてに優先する」
「現場主義に徹する」
という信念で新しい支援を切りひらいてきた緒方さんに、
国際平和や国際社会での日本の役割について伺う。
聞き手は、三宅民夫アナウンサー。
*衛星映画劇場
『メトロポリス』 (1927年・ドイツ)
~BS2:2011年1月28日(金) 午前0:45~2:45(27日深夜)
巨費を投じて製作されたSF無声映画の金字塔。
散逸したオリジナル・フィルムが復元され続けている伝説的作品で、
今回は2001年にデジタル復元されたバージョンを放送。
権力者が地上の楽園に暮らし、
労働者が地下工場で過酷な労働を強いられている未来都市メトロポリス。
労使のきずなを説く労働者の娘マリアの影響力を恐れた権力者は、
マリアそっくりなロボットを地下に送り込み民衆を支配しようとするが…。
(原題:METROPOLIS)
〔監督〕フリッツ・ラング
〔原作・脚本〕テア・フォン・ハルボウ
〔撮影〕カール・フロイント、ギュンター・リッタウ
〔音楽〕ゴットフリート・フッペルツ
〔出演〕ブリギッテ・ヘルム、
グスタフ・フレーリッヒ、
アルフレート・アーベル
ほか
〔無声映画/字幕スーパー/白黒/スタンダード・サイズ〕
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